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「敗戦記念日」2

2018年8月17日
「敗戦記念日」2
大津留公彦

憲法は戦死者たちの遺言と鈴木瑞穂の図太き低音

晩夏光いくさの犠牲は子どもらに 行くは普通と君は言うのか

‪「自由、民主主義、基本的人権、法の支配」削除して自民党声明何が残るか ‬

‪「戦争の惨禍を再び繰り返さず」首相にはない天皇の言葉 ‬

‪隠蔽と改竄され行く歴史なり被害の歴史も加害のそれも ‬

過去のこと未来に起こる理由ありその大元が根絶されねば

この日に見る手塚治虫の戦争漫画宝塚に伝単が降る

紙切れと封筒を渡され書けと言う「特攻希望」以外はなきを

一首選んで頂けると有り難いです。

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「敗戦記念日」

2018年8月15日
「敗戦記念日」
大津留公彦

扇風機回しタオルケットを腹に乗せ迎えし朝は敗戦忌なり

敗戦日父の遺影に鉦叩く 鹿児島の軍隊聞けざりしなり

敗戦忌人驚かすオナガなり灼熱の中出かけて行けば

戦争は自然に終わった訳ではない敗戦決して終戦ならず

黙祷に篭る願いや敗戦忌 霞ヶ関の祈り我も一人ぞ

山頭火の「銃後」の俳句を今日読みて感じ入るなり八月十五日

「ふたたびは踏むまい土を踏みしめて征く」と詠みたる山頭火読む

一つでいい「終戦記念日」敗戦を終戦といい七十三年

一首選んで頂けると有り難いです。

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「山頭火百景―さてどちらへ行かう風がふく」(渡邉紘著)(春陽堂)を読んだ

「山頭火百景―さてどちらへ行かう風がふく」(渡邉紘著)(春陽堂)を読んだ

山頭火のことだけかと思って読み始めたがさにあらず、多くは作者と思われる「男」と多くはその妻と思われる「女」の思いや日常と絡めて山頭火の人生や句が紹介される。
作者の思いや人生と山頭火の人生が重なりあっており自分の体の中を通り抜けている文章であり「山頭火」である。

山頭火は啄木と全く同じように知人に金の無心をしているという印象を受けた。
金が入ると山頭火が酒を飲み、啄木が浅草に行くか本屋に入ったのが違うが、、

山頭火の「銃後」という作品に絡めた「瞳」という章が印象に残った。
そこにはこういう句が紹介されている。

ふたたびは踏むまい土を踏みしめて征く
ぼろぼろしたたる汗がましろな函に
その一片はふるさとの土となる秋
ひっそりとして八ツ手花咲く(戦死者の墓)

「月明」という章にもこんな句があった。

月の明るさはどこを爆撃してゐることか
(遺骨を迎ふ)
しぐれつつしずかにも六百五十柱
もくもくとしてしぐるる白い函をまへに

この句に関連して山頭火はこう書いているという。

「今朝も早くから、出征を見送る声が聞こえる。私はその声を聞き入りつゝ、ほんたうにすまないと思ふ、合掌低頭して懺悔し感謝した・・・」「自己を正しうし、愚を守ろう、酒も出来るだけ慎んで、精一杯詩作しよう・・それが私の奉公である。」(昭十二・十・二十二)

「曲なれば」という章にはこういう句が紹介されている。

(遺骨を抱いて帰郷する父親)
ぼろぼろしたたる汗がましろな函に
お骨声なく水のうへをゆく

この章のタイトルは「曲なれば則ち全し」(曲則全)という老子の言葉すなわち著者の訳に依れば「曲がりくねった木のように役立たずであれば、結果として生をまっとうできる」として山頭火の人生の歩みに触れている。

この章に山頭火は中国の人から日本の「杜甫」とも目されているという記述があった。
著者は「銃後」について触れたあとこう書いている。
「そもそも山頭火の「銃後」は、国の非常時に無用なる自分を、慙愧、羞恥して、詩をもって国策に殉じんがための句作であったはずだ。そんな彼に“撃ちてし止まん”といった明快単純な当局期待作が生まれようはずがない。なんとなれば「曲なれば」の道を歩みつづけた山頭火だ。彼は人間の存在するところを深く深く閲して、まことなる句の創作に呻吟する詩人であったからだ。
盛唐時代の杜甫は戦乱に翻弄された憂国の詩人として知られるが、かの中国の詩人たちから、山頭火は日本の「杜甫」とも目されているそうな。」


たまたま今日は8月15日であり職場で12時に黙祷を捧げた。
12時から1分間の黙祷をしましょうという放送でのアナウンスがあった。
官庁では毎年行っているようだ。
民間企業では行われてないと思うが高校野球と官庁では行われている。
是非続けて欲しいし民間企業でもやるといいと思う。

一つでいい「終戦記念日」
敗戦を終戦といい
七十三年 
公彦

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流星・西瓜・新涼・鳳仙花

2018年8月15日
流星・西瓜・新涼・鳳仙花
大津留公彦

獅子座流星群娘と見たるはいつなるや 高槻社宅のベランダなるか

そのかみの田無の銭湯に流れたる 清少納言の名付けし婚星(よばいぼし)

一切れ買い二人で分ける冷し西瓜 夫婦の膳にそれでもあまる

切り分けて大外れなる西瓜なり大必ずしも良きにはあらず

写真より父の挨拶届きくる寝床の中に涼新たなり

新涼の雨に擦り寄る猫のならば撫でてやるなり窓に向かいて

半旗下げ「てぃんさぐぬ花」頭垂れ 人を送りぬ基地許さぬ人の

鳳仙花爆ぜて故郷遠かりし 山もありたり川もありたり

一首選んで頂けると有り難いです。

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‪「駅の子」‬

‪2018年8月14日‬
‪「駅の子」‬
‪大津留公彦‬

‪夫にも話せなかったという戦争孤児上野駅の地下で寝ていたという‬

‪「駅の子」の盗みや友の死を語るなり皆八十歳を過ぎし人たち‬

‪「優しく声をかけてくれる大人は居なかった」「駅の子」は見し子どもらの死を‬

‪「英霊の子」と靖国に招きし遺児たちを戦後は「駅の子」とし数多死なせし‬

「戦争するって言う人がいたら、ぶっ殺してやりたい」「駅の子」金子トミさん八十八歳

‪「こどもに国はおにぎりひとつ渡さなかった」」「朝死んだ子も・」と金子さん哭く‬

‪ハ月十七日新潟原爆落ちたれば戦災孤児の嘆きは更に‬

‪語り始めた戦争孤児十二万人戦後七十三年余りに長し‬

‪一首選んで頂けると有り難いです。‬


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