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過去の記事ですが再度アップします。

「今年度最高の映画」と「紙屋悦子の青春」についても書いていますがどっちも最高!

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「明日の記憶」を 昨日のレイトショーで「明日の記憶」を見ました。

すごく良かったです。

一番前だったので他の人の反応はわかりませんでしたが、レイトショーの場合、映画が終わってエンディングタイトルを全部見終わると誰も居ないということが多いのだがこの日は席を立っている人が少なかった。

如何に皆さんに感動を与えたかの証拠だろうと思います。 テーマは「私の頭の中の消しゴム」と同じ若年性アルツハイマー。

50前にしてこの病気にかかってしまい妻と二人で強く生きていこうとする・・・ 「俺が変わってしまっても、俺が俺じゃなくなってしまっても平気なのか」 「私がいます。

私がずっと、そばにいます」 渡辺謙が「SAYURI」の撮影でアメリカにいる時にこの原作を読んで感動しすぐ原作者の萩原浩さんに映画化許可の依頼をしたと言う。

原作者との交渉、脚本、キャスティング、宣伝をエグゼクティブ・プロデューサーとしておこなったようです。

「ラスト・サムライ」以来、今や海外で最も有名なken watanabeのこの熱意を買う。 渡辺演じる佐伯雅行は広告会社の営業部長としてキャバクラで接待する場面は海外からの視線を意識し海外に紹介する際の「間違った日本」にならないようにしっかりやるべきか・・・などとスタッフ専用のBBSに書き込みながら参加者をリードして制作したようだ。 樋口可南子演じる佐伯枝実子がすごく良かった。 演技をしているという感じは全くない。

台本を読んで「何としてでもやらなきゃ!」と思ったそうだ。 「心のより深い部分で、何か、衝き動かされるものがあった」由 樋口可南子の出る映画は今後見たいと思いました。

印象的なシーン ・ アルツハイマーを宣告され病院の階段で二人して泣いてしまうシーン。

このシーンは全く即興で気が付けば渡辺が樋口の涙を指で拭い、樋口が渡辺の涙を拭っていたという全くの一発撮りで二度とは出来ない演技だという。 (監督の順番に撮影するという手法と即興を大事にする手法が生み出した自然な演技といえるだろう) ・大滝秀治と渡辺が徹夜で山の日向窯の野焼きをし火が山の中にぼんやりと浮かぶシーン ・ ラストの山で樋口が渡辺を見つけ出したシーン 渡辺は樋口の前を通り過ぎようとする。

(第三の男の名エンディングを思い出した。)

渡辺は樋口に初めてあった時と同じく名前を聞き「枝に実る子」の枝実子と聞き「いい名前ですね」という。 (樋口自身も脚本を読んだときにこのシーンがすごく好きで逆にあまり意識しないようにしていた位という。) 他の俳優もいい味を出していた。

坂口憲二・吹石一恵・木梨憲武・渡辺えり子・松村邦洋・木野花 最後に出てくる木野花が施設長を演じるあすなろナーシングホームは安曇野ちひろ美術館が撮影に使われている。 こんな所にケア施設があればほんとにいいだろう。 きれいな黄昏の落日で映画は始まったので最後はそのシーンで終わると思ったら、むせ返る新緑の中で終わった。

渡辺がプロデューサーとしての一番大きな仕事が出来たと思うのがそのラストシーンの設定だった由。

これからの二人の「明日の記憶」を予感させるものとしたかったのでしょう。

「俺が変わってしまっても、俺が俺じゃなくなってしまっても平気なのか」 「私がいます。
私がずっと、そばにいます」

認知症である自分の親とその子どもである自分の将来に創造力を働かせることが出来る今年度最高の映画でした。

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