木に縁(よ)りて魚を求むの愚
JUNSKYblog2007の記事の要約で自民党と民主党の党大会を紹介する各誌の記事を紹介します。
「自民対民主 目をそらさずぶつかり合え」(「毎日」)
「民主党 逃げずに真っ向勝負を」(「東京」)
「『対決』だけでは信頼は得られない」(「読売」)
「民主党は政策で勝負せよ」(「日経」)
「野党共闘優先でよいのか」(「産経」)
対抗軸を求めるものと協調軸を求めるもので大体記事の推測が付きます。
その点この新聞の対抗軸論は突出しています。
歴史的ともいえる異常な「朝日」の社説を赤旗のコメントを入れて紹介します。
「民主党 菅氏で首都決戦を挑め」と、民主党代表代行の菅直人氏の名前まで挙げて、都知事選をたたかうよう迫っています。
民主党に“野党らしさ”を求めることと、特定の候補者まであげて選挙のお先棒を担ぐこととは、まったく次元の異なる問題です。新聞が特定政党の特定候補を支持するとなれば、それは新聞倫理綱領で「正確と公正」をうたい、「新聞は(中略)あらゆる勢力からの干渉を排するとともに、利用されないよう自戒しなければならない」と「独立と寛容」を求めた、マスメディアの則(のり)を踏み越えることになります。
いま国政の重大問題になっている改憲でも消費税増税でも、民主党が自民党に対しはっきりした「対抗軸」を持たないのは明白です。それを承知で「対決」をいうだけでは、民主党への間違った“期待”をあおり、国民・読者を誤った方向に導くことにしかなりません。
東京都政でみても民主党は、自民・公明とともに「オール与党」の一員となり、石原都政を支えています。石原知事自身、民主党の独自候補擁立の方針について、「是々非々やってて、民主党だってほとんどの案件に賛成してくれてるんじゃないの」(昨年十一月)と語っている有様です。その民主党に対立候補を立て「首都決戦」をと求めるのは、それこそ「木に縁(よ)りて魚を求む」(木に登って魚を得ようとするの意)ことになる、筋違いの議論です
これらの新聞が民主党に自民党との“対決”を求めるのも、逆に自民党へのいっそうの同調を迫るのも、民主党に明白な「対抗軸」がないことの反映ですが、マスメディアに求められるのは、まず正しい事実を伝え、国民・読者に選択肢を提供することです。自民か、民主かと、「二大政党」の枠からだけ見るのではなく、改憲にせよ、「構造改革」にせよ、国民にとっての重要問題で各党の態度はどうか、その違いはどこにあるのか、問題のほんとうの対決軸は何かなど、国民に判断材料を提供することこそ、マスメディアの使命です。
JUNSKYblog2007(改題:観劇レビュー&旅行記と日記)の木に縁(よ)りて魚を求むの愚
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