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2007年3月27日 (火)

「終戦」という言葉とコスタリカの非武装中立

昨日に続きまして品川正治さんの講演から紹介します。


まず「終戦」という言葉についてです。

なぜ終戦などという言葉を使うんだと。一部の陸軍士官学校を出られたような軍事指導者的な立場の人は、政府のやり方に対して真っ向から意見を出しまして、政府にも血書のような格好で文章を出したりしておりました。それに対して私たちの兵隊の方は、なぜ敗戦と呼べないのかということに関して、それまで「戦陣訓」だとか「臣民の道」だとか、学校で日本は神国日本・絶対不敗なんだという歴史観を教えられて、だから敗戦とは呼べないことは百も承知のことでした。  

 しかし終戦でいいじゃないかと。二度と戦争はしない。そういう意味でわれわれは終戦という言葉を使おう。政府が言っておる意味じゃないんだ。こんだけ苦しい目にあって、こんだけ中国大陸を荒らして、もう自分の生きている限りは二度と戦争はしないと。その決意の表れで、終戦で結構だという、大論争が起こりました。当時その捕虜収容所では雑誌も作っておりましたが、そこでも大論争になりました。終戦派と敗戦派という形で。

 しかし全体で話していくうちに、終戦派が勝ちを占めました。二度と戦争しないという終戦だということに関してわれわれの捕虜収容所に入っている各隊の寄せ集めの形ですけれども、意見が統一されました。それで翌年の5月に山陰の千崎という港に復員したわけなんですが、そのとき新聞で憲法草案がすでに発表されておりました。現在の日本国憲法草案。われわれは歓呼の声をあげました。


私もあの戦争は「敗戦」と呼ぶべきだとだと思ってきましたがもう戦争を永久に終えたという意味の「終戦」という言葉で呼ぶことに当時の捕虜たちで議論して一致したという意味合いを重く受け止めます。

私もこれからは「終戦」とこだわりなく言おうかと思います。


更に「非武装中立」について引用します。


何よりも国民はあの憲法のおかげで、60年間ひとりの外国人も国家主権という名のもとに殺したことはございません。世界史では極めて珍しい歴史なんです。小さな国ではございません。世界中で仕事をしている国なんです。

 それは主権の発動としてはひとりの外国人も殺していない、それと軍需産業が中心となった経済構造を持っていない国なんです日本は。それで世界2位の経済大国になっているわけなんです。アメリカをはじめヨーロッパ先進国は軍産複合体という軍需産業を中心にした産業構造ができあがってくるわけなんですが、日本は世界二位の経済大国になりながらそのモデルとは全然関係がないというそういうスタイルの国になりました。


 その意味ではあの憲法の果たした役割というのは非常に大きいんですね。しかしここでひとつみなさん方に申し上げておかなければいけないのは、支配政党の側は二度と戦争しないという決意はしていないんです。なんとか軍は持てないか、なんとか戦争をできる国にならないか、ということの方がむしろ支配政党だった。60年間そのねじれがあるんです


 今後はアメリカ軍の再編が行われ、自衛隊はアメリカ軍の「一部」として世界中に派遣される可能性があります。


 解釈改憲と称して憲法は変えない。しかしその範囲内でできることは支配政党としては全部旗を破るための作業をやってきました。しかし国民は旗竿を離さないんです。ボロボロになった九条二項をその旗竿を国民は離さないんです。それを今離せと言ってきているのが今の憲法の問題の核心です。もうあの旗竿を離してもらわないと、一歩も進めないという判断を支配政党の側はし出したのです。にもかかわらず国民は旗竿から手を離そうとはしない。このせめぎ合いが現状なんです。大きなねじれです。60年間のすごく大きなねじれなんです。

 こんなねじれは、これも世界史上稀だと思うのです。それともう1つ極めて難しいことはあの日本の九条二項というのは正義の戦争さえ否定しているわけです。戦争そのものを否定しているわけです。これは他の国には通用しません。この考え方は日本独特なんです。コスタリカという中南米の国がひとつよく似た憲法を持っております。世界120何ヶ国の中で日本国憲法のように、正義の戦争も認めないと規定している憲法を持っている国はありません

この60年間支配政党と被支配国民の戦いはからくも憲法の勝利だった。
今新たな戦いのピークに来ている。

旅のプラズマというサイトからコスタリカのことを引用します。


コスタリカは1948年の内戦を制したフィゲーレスが第二共和制を打ちたて、その主要な柱が「選挙管理裁判所の設立」と「武装放棄」でした。しかしその後も隣国ニカラグアとは国境紛争が続き、ついに1983年、時の大統領モンヘは「憲法及び国際条約を基礎とする非武装と戦争不介入」を国民の前に再確認し、対外的にコスタリカの立場を「永世的、積極的、非武装中立に関する大統領宣言」として公表、それを引き継いだアリアス大統領が粘り強い和平政策を展開してノーベル平和賞につながった・・・という歴史があります。(寿里順平『中米の奇跡コスタリカ』ほか)

 しかし「非武装中立」などいうものは、それが高邁で理想主義的であればあるほど、周囲からは格好なチョッカイの対象とされるだろうし、隣国ニカラグアとの紛争は国際的にも有名で、そのために相当な資力も人力も使わざるを得なかったことでしょう。私はニカラグアの軍事費がいくらで、コスタリカの投入した「軍事費」がいくらかは知りませんが、ご指摘の通りの「悲しい現実」は事実かもしれません。
 人類は、その長い歴史の中で未だ武器を捨てることができません。近代国民国家も、自衛のためとして武器を蓄えその力で他国を攻め、人を殺し続けています(アメリカのイラク戦争など)。その結果、人類は地球を何十回も壊滅させるほどの武力を蓄えてきています。一回壊滅させればそれ以上なすことはないにもかかわらず、まだまだ持とうとしています。

 「武力の放棄」・・・・・・これは人類永遠のテーマであり悲願でしょう。私は、現状さまざまな矛盾を抱えながらも、戦争の道か平和の方向(その究極に武器放棄があるのでしょうが)か、そのどちらに力を尽くそうとしているかでさまざまな事象を評価したいと思っています。 
非武装の世界が到来すれば中立は当然で、中立という概念もなくなる、という点で「非武装中立」は矛盾概念かもしれませんが。

    

コスタリカと日本
この二つの国が異常な国ではなく
普通の国とならなければならない
きっと歴史はその方向に行くであろう。

私はその歴史のベクトルに座標軸を合わせたい。
                      
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コメント

コスタリカは中国、キューバと国交を持たす、台湾政府を一貫して承認し続けています。また、ラングーン事件で北朝鮮のテロ行為を激しく非難して国交を断絶しました。これだけ明確に「反共」イデオロギーを外交に反映させている国を「中立」と呼ぶのはどうも理解できないのですが・・・・・・


bando さん

すみません
平和ボケの記事に私がコメントしていました。

>本当に平和ボケしている人とは平和でボケーっとている人ではなく、
平和に戦争の悲惨なイメージをボカされている好戦的な人ではないでしょうか。

そうだと思います。
私がぼけてました。

褒めて貰えて嬉しかったです。
でも、これで、もう3度目のコメントなんですよ(笑)。
又お邪魔させて下さい。今後も宜しくお願いします。

ひとみちゃん

つまんないサイトは見ないで年度末の仕事をやってください。

bandoさん
初コメントありがとうございます。
なかなかちゃんとしたサイトを運営されてますね。
今後ともよろしくお願いします。

本当に終戦にできれば、長い目で見れば最も偉大な戦勝国ですよね。
今は馬鹿を繰り返そうとしている敗戦国にしか見えません。
悲しい限りです。

いや~、ついつい読んでしまいますね。
年度末の仕事がたくさんあるというのに、です。

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