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M男さんの映画評論 今回は自虐の詩

M男さんの映画を観たきっかけは福岡県生まれの原作者の身内が会社のOBにいて、勧められたことによる由

プロデューサー 植田博樹さんの日記から

<2007年4月9日 16:45
試写終了

バカなことだが僕が一番
泣いてしまった

原作を取りにいったのが
飛行機ドラマをやってた頃だから
四年?

長かったなあ

終わって監督と
中谷さん阿部さんの主役の二人と
脚本家、プロデューサーたちと乾杯

会議室から見える葉桜が
季節の代わり目を感じさせてくれました。

(了)
ご参考
映画『自虐の詩』オフィシャルブログ


うちのかみさんは原作のイメージが壊れるから見に行かないと言っています。
この感想を読んだら見に行きたくなったのだけれどどうしよう・・・・

さあM男さんの映画評論本編の始まりです。

シネマぶらり観て歩き(106)
                自虐の詩
                                   邦画

大阪・通天閣のふもとのひなびたアパートに住むイサオ(阿部寛)と幸江(ゆきえ)(中谷美紀)。イサオは無口な元ヤクザで、酒とギャンブルに明け暮れている。生計を支えるために内縁の妻、幸江は食堂で働く。イサオは何か気に入らないことがあると度々卓袱台をひっくり返した。見かねた隣のおばちゃん(カルーセル麻紀)は、幸江に別れるように勧める。また、幸江が働く食堂のマスター(遠藤憲一)はしつこく結婚を迫っていた。幸江は幼い頃、母が家出し、貧乏暮らしで育ち、父(西田敏行)が銀行強盗で捕まった過去を背負っていた。自分は日本一、不幸の星の下に生まれたのだと思っている…。
原作は週刊「宝石」に連載(1985~1990)された業(ごう)田(だ)良家(よしいえ)の同名コミック。映画を観たきっかけは福岡県生まれの原作者の身内がわが社OBにいて、勧められたことによる。この縁がなかったら、観ることはなかっただろう。「自虐の詩」というナイーブなタイトルは私の食指を動かさない。
「3丁目の夕日」が繁栄を予感させる昭和の街並みを俯瞰した群像劇だとすれば、「自虐の詩」はその賑わいが届かないアパートの一部屋を舞台にした私小説の味わいを持つ。
不器用で無口なイサオは全編ほとんど喋らない。自分がしたいことだけをする。幸江はイサオの我侭に耐え、黙々と働く。仕事から帰って作った夕飯。イサオはささいな話題や嫌いな料理の都度、卓袱台をひっくり返す。茶碗が飛び、卵焼きが飛び、醤油が飛ぶ。(これを堤幸彦監督はスローモーションで見せる)幸江に給料が入るや、酒、パチンコ、麻雀につぎ込む。毎日がこの繰り返し。だが、幸江は心底、イサオを愛している。
ある日、イサオは工事現場の交通整理の仕事を見つけたが、昔のヤクザ仲間と会って大喧嘩してしまう。再び、持て余す時間を喫茶店で過ごすようになったイサオ。店の窓には、ラーメンを出前する幸江の姿が写る。組の親分はイサオに戻ってくるよう誘う。
甲斐甲斐しく働く女とヒモ男の話なのだが最後まで陰惨な雰囲気はない。むしろ、どこか温もりすら漂う。随所にギャグやCGを取り入れた堤監督の映画作りがもたらす効果と思われるが、決定的な理由は幸江にたいするDVがないことだろう。イサオは決して女や弱い者を泣かさない。だから、観客は安心して観ることができる。そして待っている。イサオがいつの日かカタギになって幸江が幸せになることを。
事件が起こる。妊娠した幸江が転落し、流産するかもしれないという・・・
この先は起伏に富んだ回想場面が続き、映画の見所となっていく。そして、結末は案の定、ハッピイエンドで終わる。結論じみて言うと、私は観客にこの予定調和を予想させる分、映画的面白さを削いでしまったと思う。大団円に向かう葛藤に迫力がないのだ。「武士の一分」の山田洋次監督は当初「愛妻記」という別のタイトルを考えていたそうだが、この作品こそ「自虐の詩」ではなく、イサオの「愛妻記」になっている。変わったのは幸江ではなく、イサオなのだ。
館を出てから、原作を読んだ。4コマ漫画で上下2巻。上巻は繰り返しが多く、少々退屈だが、下巻は大河小説の趣となり、上巻とは質のことなる作品となっている。作者は書き進むにしたがい、明らかに化けている。
原作の最後は次の地文で終わる。
「幸や不幸はもういい。どちらにも等しく価値がある。人生には明らかに意味がある」
V.E.フランクルを思わすこの言葉は、善悪や幸不幸を超えたところで、人間は生きていること自体に意味があるとの「人間宣言」になっている。当時、多くの読者が涙したという。コミックを媒体とし、かつ、4コマ漫画のハンディを逆手にとり、深い人生哲学の味わいを創り上げており、今日でも多くの読者を得ている。(私は好みの問題として入り込めなかった)
映画は場所設定などを除き、原作にほぼ忠実に作られている。これは、脚本家・監督の製作意図に帰す問題だ。(「3丁目の夕日」は漫画とは異なる作品となっている)もし、ジャンルが違うことを前提に原作と映画のどちらが作品として優れているかと問われれば私はためらいなく原作に軍配を挙げる。これは作品自体の責任ではないが、幸江を演ずる中谷美紀には終始、名作「嫌われ松子の一生」(2006)の松子像が重なっていた。松子の方がよほど不幸であった。
今作品においてコミックが醸し出す雰囲気を再現させるには、幸江の「自虐」さが中途半端であり、他の人物設定もぎりぎり厳しくつくり上げていないので意図した葛藤が観客に転化していかない。私は「明日の記憶」(2006)で堤監督の才能を知ったが、今回は原作に惚れ込みすぎたのか脇が甘くなったように思う。その証拠に、エンディングロールの終わりにまで、監督は観客のために最後の仕掛けを用意している。このサービス精神の旺盛さに思わず微笑んでしまったが、ふと横を見ると明るくなった館内で女の子が盛んに涙を拭いていた。映画は広い。だから、やめられない。

                                    (M男)

おまけ

結婚できない男」、俳優の阿部寛(43)が選んだ相手は15歳下の元OLだった。似たようなケースは他にもある。4月にはタレントの見栄晴(41)が、10歳下の元OLと結婚。タレントのミスターちん(44)は昨年、15歳下の会社員とできちゃった結婚した。
 俳優の筧利夫(45)は04年に12歳下の一般女性と、気象予報士の石原良純(45)は12歳下の女医と、歌手の西城秀樹(52)は01年、17歳下で大阪在住のOLとゴールインした。


 芸能界の中年男はなぜ一般女性を選ぶのか? 「独身時代を謳歌してきた40代男性にとって、同業者同士の結婚にメリットはない」と、作家の室井佑月氏はこう言う。
「特に芸能界はタテ社会の上に世界が狭い。失敗してカッコ悪い自分を見せたくないだろうし、仕事の裏事情を知っているパートナーは何かと面倒。だから別世界の人がちょうどいい...


http://blog.livedoor.jp/urageino2/archives/51185747.html

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