Google誕生 ガレージで生まれたサーチ・モンスター
ほぼ1週間かかって458ページに及ぶ大書を読んだ。
それは「Google誕生 ガレージで生まれたサーチ・モンスター」(イースト・プレス)
かねてからGoogleには興味を持ち関連本を読みその各種サービスを使ってきた私ではあるが改めてその歴史的、地球的な意味合いを感じた。
今やインターネットとGoogleは同義語のようになっている。
ネットやブログの世界ではGoogleで調べるという意味の「ぐぐる」というのは日常語になっています。
一切「ぐぐらない」でのネット上での質問や意見表明は失礼と思われています。
ラリー・ページとサーゲイ・ブリンという二人の若者が構想した「世界を光速で検索する」夢はその一部を実現した。
しかしその夢の更なる実現に向けて今もなお光速で走っている。
Googleの打ち出すサービスは常に驚きを呼ぶ。
最近ではGoogle earth で自分の家が見えた時に多くの人が驚いた事だろう。
どこでも同じメール環境が使えるGmailをメールに使っている人は多いだろう。
私もGoogleの各サービスを個人用にも業務用にも使っている。
Googleのサービスを使えばマイクロソフト・オフイスはもう必要ない。
今後Googleのサービスをメインとした業務システムの会社運営と言うことも多くあるだろう。
多くの技術者には「マイクロソフトはソフトウエアのソ連、つまり高速デジタルの世紀についていくことのできなくなった動きの鈍い巨人」と見られてしまっている。
この本は2006年6月に発行されているのでその後の事は書かれていない。
今後「Googleはいかに世界を変えたか」とでも名付けられれた続編が出ることだろう。
この本で初めて知った事は多くあるが特にバイオテクノロジーに関するGoogleの無償の協力は印象的だった。
ヒトゲノムを解読したクレイグ・ヴェンター教授は「グーグルを使えば誰でも科学者になれる。何百万人もの科学者がいつでも生まれることになるのだ。」と語っている。
ページは飢餓と貧困から人々を救済する活動にも、グーグルとともに深くかかわろうとしている。発展途上国の人たちに小規模の銀行ローンを提供するプログラムに特に関心を持っている。
又電力の大口ユーザーでもあるのでクリーン電力をどう作るかの問題にも興味があり、アマゾン川の流域でインターネットができないのは電力がないからだと考える。
訳者の田村里香さんが訳者あとがきでこう書いている。
「「(ラリーとサーゲイは)コンピュータおたくではあったが、同時に外の世界に対しても非常に幅広い関心を持っていた。概してこの二つを兼ね備えていないと世界で成功するのはむずかしい」。才能や運や努力や出会いなどさまざまな要素が融合していまのグーグルに至っているわけだが、成功の最大の秘訣は、ラリーとサーゲイが、世の中の役に立ちたい、という気持ちを持っていたことにあるようだ。」
この本を読むと会社を興すために始めたのではなく精度の高い検索を行うために始めたグーグルという存在がいかに皆を巻き込みビッグ・ビジネスになっていったの経緯がよくわかる。
訳者あとがきはこうしめくられている。
この言葉をこの文章の締めくくりともします。
「本書を訳していた日々は、わたしにとって至福の時間だった。いまわたしたちの生きている世界ではこんなすばらしいことが起こっている。それがどんな励ましになったことか。本書が多くの人に勇気をあたえ、役立つことを願っている。」
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