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ポニョ              

M男さんの映画評論 今回は「ポニョ」です。

我が家では私だけが観てない映画です。

凄い観客動員数を更新しているそうです。
でも完成していないのではと思える作品だそうです。
宮崎駿監督はエネルギーを蓄えるため、休養が必要?かもしれないそうです。

誰の意見かは敢えて伏せます。

ではどうぞ・・・・

ぶらり観て歩き(115)

崖の上のポニョ              邦画


5歳の少年・宗介は海を見下ろす崖の一軒家に住んでいた。ある日、浜辺で瓶に入り込んで動けなくなっていた魚の子・ポニョを助けた。やがて、二人は仲良くなるが、ポニョの父親・フジモトによって海へ連れ戻されてしまう。宗介を好きになり、人間になりたいと思うポニョはフジモトが蓄えた命の水を盗み出し、宗介に会いに行く……。
行きつけの床屋さんの話。数年前、理容業組合で研修会があり、宮崎駿監督の映画「もののけ姫」を鑑賞し、レポートを出すことになったそうだ。他の人はさらさら書いている。しかし、自分は一体何を言おうとしているのか、さっぱり分からなくて困ったと。
私は宮崎駿監督を「夢想」の作家だと思っている。夢というと現代では希望と同義語のように語られる。しかし、フロイトの「夢分析」のように心理学の対象であった夢は宗教学や文化人類学などで取り扱われるようになった。それらによれば、夢が現在のように肯定的に使われるのはごく最近のことで、かつては神秘的なものや不吉なものとしてとらえるのが普通であったようだ。夢想を「広辞苑」で引くと「夢にみること。夢の中に神仏の示現のあること。あてもないことを心に思うこと」とある。
一般に私たちがみる夢にはテーマがない。朝起きて、なぜ夢にみたのかわからない。しばしば、非現実的な出来事が連鎖し、完結することなく突然終わる。幸せな夢はあまりみない。
言ってみれば、宮崎作品は長い夢である。だから、個々のディテールに何かのロジックを求めることはできない。今作でも、ポニョが魔法の扉を開けたため地球のバランスが崩れ、嵐が町を襲うのだが、被災者や廃墟と貸した町は登場しない。救助される人も小舟で救助する人にも暗さはない。それどころか、澄んだ青空を映す水面下には古代魚が悠々と泳ぎ、暗い表情だった老人ホームの入所者たちには笑いが戻っている。観客は初めこそキツネにつままれたような気分になるが、明るい伸びやかな風景がスクリーン一杯に広がるなか、館内には穏やかな空気が満ちる。
今作品をみて、ある「イソップ物語」を思い出した。やや長いが全文を引用する。
《ゼウスと希望のつぼ》
「ゼウスの神は、この世の全ての良いものを集めて、ツボにいれ、とっておきました。ゼウスは、このツボを人間にあたえて、大事にするように言いましたが、ツボのなかに何が入っているのか言いませんでした。人間は中の物が何だろうと知りたくて、がまんができず、とめ金をはずして、のぞきこみました。この世の良いものは、ツボからにげ出し、天にとんで行ってしまいました。人間は、とめ金を、むちゅうで、ツボにかけ直したが、どうにか、のこせたものは、『きぼう』というもの、だけでした」(フランシス・バーンズマーフィー編 天野祐訳 文渓堂)
寓話は寓話と対比するのが妥当だろう。私には自然(神)を冒涜し、ひたすら消費に走る人間のおごりを戒めているように思えた。これらは「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」などに共通するテーマでもある。
しかし、今作品は結末を急ぎすぎたのか、イメージの飛翔が途中で失速する。とくに、海の女神であるグランマンマーレの形象化が平板でふくらみを欠いている。宮崎作品がもつ種々の暗示性に裏づけられたストーリーの伸びやかさは子どもも大人も楽しめるファンタジーとしての魅力であったが、前半と後半は別物のようである。
夏休み、館内は子どもたちで一杯であった。人間になったポニョが大波の上で駆けるシーンで子どもたちはスクリーンと一体になり、盛んに声を出していた。その子どもたちの歓声が途中からぴたりと止む。
終映後、お母さんが就学前の子どもに「どうだった?」と尋ねていた。子どもは「面白かった」と明るく答えた。
思わず「どこが面白かったの」と聞いてみたい衝動に襲われたが、夢をこわすようで止めた。

                                     (M男)
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