安保と機密費と定家

今日の朝日新聞の夕刊から三題
まず一番目は
安全か独立か、を超えて 日米、第三の道探れ
という藤原帰一東大教授の文章
議論になりそうな所を(突っ込みコメント)付で紹介します。
民主党政権の動きを紹介しながら…
「対米従属という認識が間違っている。イギリスやドイツばかりかフィリピンや韓国と比べても、日本はアメリカとの軍事協力の範囲を小規模にとどめてきた。」(フィリピンのクラーク基地撤去はこの文脈の中ではどうなるのだろうか?)
「アメリカからすれば、米兵の命によって日本を守っているのに報われないという不満が残る。」
(海兵隊は海外殴り込み部隊で沖縄で被害を出すことはあれ日本の安全を守ることとは何も関係ないと言われていることは認識されているのだろうか?)
「アメリカの経済政策の犠牲者として日本経済を語る議論にも賛成できない。市場の自由化も規制緩和も日本政府が選んだ政策だからだ。日本の不幸の原因をアメリカに押し付ける反米ナショナリズムには、およそ意味がない。」
(勿論アメリカだけでなく日本の自公政権の罪は重い。日米の大企業が日米の貧しい者・働く者から壮大に所得を奪ったのが新自由主義と言う名の大企業に取ってのみ自由で国民には不自由な派遣自由化以来の10年間だったのではないだろうか?)
以下「日米同盟を支えれば日本の安全が保たれるという議論にも賛成できない。」
とバランスを取っているが結論はこうである。
「日米同盟の堅持が問題なのではない。日米両国が現代世界で何を実現しようとするのか、そして実現すべきなのか、課題の設定こそが大事なのである。」
(私は「日米同盟の堅持が問題」だと思う。そこに触れないで沖縄の問題を解決することは相対性理論と「対称性の破れ」を私に理解させるのと同じ位難しい。)
民主党政権に求められる課題は「市場の破綻を阻止する為の制度形成、破綻国家への国際的関与、核兵器の拡散阻止」
だという。
「同盟堅持だけでも反米ナショナリズムでも、日米関係における第三の道の模索を期待したい。」というのがこの稿の結論である。
私は日米同盟(正しくは日米軍事同盟)の枠を無条件の前提としない立論の登場に期待します。軍隊を持たない憲法があるのに軍事同盟が結べる国にいつから日本はなったのか?教えて欲しい。東大教授と孤高のブロガーの文章のどちらがどれだけどうだろうか?
明日の日米首脳会談で安保改定50年に当たって「新安保宣言」が予定されていると言う。何だか少し心配だ。
二番目は月一億円あるという官房機密費問題。
総額は2億円あり1億円は内閣情報調査室(これも怪しげだが)に割り振られ残り1億円が領収書なしで使えるお金だと言う。金庫に数千万入っており減れば減った分だけ事務方が補充してくれるという。
議員の政治資金パーティーや選挙資金に使われれば報告義務があるがそんな報告は聞いたことがない。
これを使う立場にあるはずの平野官房長官は当初「そんなものがあるんですか」ととぼけていたが今は「相手のある事」で「可能な限り今でも会計検査院でチェックを受けている」と維持の意向をのぞかせている。
しかし機密費は特例で関係書類を検査院に提出する必要がないと朝日は書いている。
書類が無ければそもそもチェックの受けようがないし、調査のしようもない。
事業仕訳が話題をさらっている。やや興味を持って見ている。
しかし官房機密費がもし事業仕訳の対象になってないなら、そんな仕訳は意味がない。
無粋な話題が続いたので三番目は文化的な話題
東京都美術館で開催中の冷泉家王朝の和歌守展についての話題。歌人の俵万智さんのコメントが紹介されている。
定家の直筆の和歌は「音楽でいうならCDではなく生演奏。時を超えた古典のコンサート」だとさすがコメントもサラダ記念日風。
藤原定家が書写した「古今和歌集」の巻頭句はこれ
「年の内に春は来にけり一とせを去年とやいはん今年とやいわん」
これから話題になるだろう正岡子規が「しやれにもならぬつまらぬ歌」とこの歌を評した(多分「歌詠みに与える書」)ことをマチちゃんは紹介していた。
そして「短歌史に照らしながらみると、いっそうおもしろいですね」と元学校の先生らしく締めていた。
正岡子規さん!この歌は洒落にはなっていると思うのですが…。
歌聖の歌がこう言われるのであれば私の歌はさしずめゴミですね。
(かみさんの言う通り…。)
何だか終わり方が良くないですが今日はこれでおしまいです。
では…。
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