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2010年4月30日 (金)

もっと啄木を!(2010年度啄木祭報告)

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NPJお勧めブログ掲載御礼!

Takuboku_ishikawa

本日エデュカス東京で2010年度啄木祭がありました。

次の内容でした。
ーーー

講演  小森陽一 東京大学教授 九条の会事務局長
     大逆事件100周年と石川啄木
     小石雅夫 新日本歌人協会事務局長
     啄木と「坂の上の雲」
演奏 長谷川広美 フルート演奏
2010年度 啄木コンクール入賞者表彰

ーーー

フルート演奏された長谷川広美さんは新日本歌人協会の長谷川とく代さんの娘さんで2歳の時から歌会に参加していたそうです。
啄木の命日の4月13日が自分の誕生日で自分の誕生日はいつも啄木/啄木であまり祝って貰えなかったと言ってました。

フルート演奏の演目は 

コンチェルティーノ:シャミナード作曲
組曲「アルルの女」よりメヌエット:ビゼー作曲(亡くなった森川平八さんのリクエスト)
初恋(啄木)
ふるさと
組曲「ペールギュント」より朝
(長谷川とく代さんの歌集「朝の光」の裏表紙の手書き楽譜の通りに演奏)

2010年度啄木コンクールは

入選が該当者なし
佳作は以下2作
 「母の百年」 小原喜代子
  「杜の高田」 吉越陽子
予選通過
18人

(大津留は2年連続予選通過でしたが今年は予選通過出来ませんでした。)

ーーー
小石雅夫さんの講演は啄木の年表や資料が配られ「坂の上の雲」の時代と啄木の関係が述べられました。
詳しくはiphoneのtwitcastingでインターネット中継を行いましたので興味のある方は御覧下さい。

その1(13分)
http://twitcasting.tv/kimihikoootsuru/movie/126956#
その2(14分)
http://twitcasting.tv/kimihikoootsuru/movie/127001

以下
小森陽一 東京大学教授 九条の会事務局長
     大逆事件100周年と石川啄木
について書きます。

ものすごいアジテーションで私はその勢いに圧倒されました。
そしてその話の説得性に感銘を受けました。
iphoneのバッテリー切れでこの話を後世に残せなかった事を悔やんでいます。
それでも文章で可能な限り記録します。
本人の語った通りではないことをお断りしておきます。

韻文実作者なので箇条書きになります。

まず九条の会事務局長らしい導入政治演説

@小学校5年間プラハに居た帰国子女で日本語特に短歌には疎遠だった
@57577というリズムは見についているものには何でもないが身に付いてないものには大変
@大江健三郎さんは「権力者は曖昧な言葉を使う。私たちは明確な言葉を使おう」と言った
@「普天間移転」と言うのは曖昧。「返還」しか橋本政権の約束にはなかった。
@アメリカは「国債発言」で橋本だけは総理にしたくなかった
@その中で小泉が出て来た
@アメリカは借金を返すつもりはない
@アメリカは年次改革要望書を毎年日本に突きつけて来た
@2005年に米住宅バブルは崩壊し日本の郵貯しかきれいなマーケットがなかった。
@そこで小泉/竹中を送り込んで郵政民営化をやらせた。

それから東大教授らしい文学講演

啄木の時代と現代の時代的共通性が語られました。
啄木の評論「時代閉塞の現状」と現代の類似性が語られました。
引用されたところを紹介します。

時代閉塞の現状はただにそれら個々の問題に止まらないのである。今日我々の父兄は、だいたいにおいて一般学生の気風が着実になったといって喜んでいる。しかもその着実とはたんに今日の学生のすべてがその在学時代から奉職口(ほうしょくぐち)の心配をしなければならなくなったということではないか。そうしてそう着実になっているにかわらず、毎年何百という官私大学卒業生が、その半分は職を得かねて下宿屋にごろごろしているではないか。

東大の大学院はほとんどがこの「ごろごろ」だとか
いわゆる「高学歴ワーキングプア」だとか
そして更に続く

しかも彼らはまだまだ幸福なほうである。前にもいったごとく、彼らに何十倍、何百倍する多数の青年は、その教育を享(う)ける権利を中途半端で奪われてしまうではないか。中途半端の教育はその人の一生を中途半端にする。彼らはじつにその生涯の勤勉努力をもってしてもなおかつ三十円以上の月給を取ることが許されないのである。むろん彼らはそれに満足するはずがない。かくて日本には今「遊民」という不思議な階級が漸次(ぜんじ)その数を増しつつある。今やどんな僻村(へきそん)へ行っても三人か五人の中学卒業者がいる。そうして彼らの事業は、じつに、父兄の財産を食い減すこととむだ話をすることだけである。

いい点を取っていい学校に行けばいい暮らしが出来ると言うのは大嘘。
国民の窮乏は日米安保が全ての原因となっている。
そして更に

むろん思想上の事は、かならずしも特殊の接触、特殊の機会によってのみ発生するものではない。我々青年は誰しもそのある時期において徴兵検査のために非常な危惧(きぐ)を感じている。またすべての青年の権利たる教育がその一部分――富有(ふゆう)なる父兄をもった一部分だけの特権となり、さらにそれが無法なる試験制度のためにさらにまた約三分の一だけに限られている事実や、国民の最大多数の食事を制限している高率の租税(そぜい)の費途(ひと)なども目撃している。

そして更にこうも言う。

我々日本の青年はいまだかつてかの強権に対して何らの確執をも醸(かも)したことがないのである。したがって国家が我々にとって怨敵となるべき機会もいまだかつてなかったのである。

@夏目漱石の「我が輩は猫である」の猫は軍神広瀬中佐に対抗した無名性にこだわっているネズミを捕らない反戦猫である。
@森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」http://ja.wikipedia.org/wiki/ヰタ・セクスアリス
は息子の性教育の為に書いた本だが軍医総監が発禁処分を受けた。
@啄木は「言葉」の為に「強権」と闘った。
@彼こそが非暴力路線だった。

@a letter from prison(大逆事件で処刑された幸徳秋水が獄中で書いた手紙を、啄木が担当弁護人を通じて秘かに閲読して書き写し、それに註を付したものです。)
で幸徳秋水が無政府主義と暗殺主義は違うと啄木が言った事が大事
啄木のこの作業がなければ戦後明らかになった大逆事件の真相は明らかにならなかっただろう。

@啄木はクロポトキン自伝『一革命家の思い出』を英文で写した。
(啄木は土岐哀果から、クロポトキン自伝『一革命家の思い出』第二巻を借用し、熱心に読んだ。)

そして再度政治演説

@全国を講演しているとそんな事を言っていて「身の危険はないですか」と善意で言ってくれる人がいるが「天皇の玉音放送」という本を出して以来右翼からの脅しはない。
@国民が萎縮する事がビラ配り弾圧事件等の狙い
@先日千葉(我孫子)で右翼が九条の会の小森を許さないと演説していたので「私が小森」ですがと言ったら「大変失礼しました」と言った。
@彼らは権威に弱い。金で動いているだけ。

九条の会の呼びかけ人であった故井上ひさしさん故加藤周一さんの言葉を引きながら2004/6/10の九条の会の結成の意義をのべ亡くなった人の意志も引き継ぎ「言葉」の為に「強権」と闘うと語った。
文学と政治が融合した新日本歌人協会の主催する会に相応しい内容の会でした。

参加出来て良かったです。

もっと啄木を!


時代閉塞の現状全文がここで読めます。
時代閉塞の現状
(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
石川啄木
http://www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/814_20612.html

ーー
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