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2010年9月23日 (木)

インターネット普及でヒトはバカになったか?

iPad、グーグル、ツイッターで
ヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか

~米国の著名テクノロジー思想家
ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ
http://diamond.jp/articles/-/9463
というダイアモンドオンラインの記事を読んだ。
『THE SHALLOWS(浅瀬)』(邦題『ネット・バカ』青土社刊)
の作者へのインタビューの紹介だ。

インターネットへの過度な依存が、わたしたちの脳に与える影響について解き明かす。

単純なネット否定論ではない。
電子書籍化などの流れを不可逆的な物ととらえた上で人間の思考の浅薄化=ネット・バカ化を如何に防ぐかを考察している。

物事について創造的に、複雑に、概念的に考えることをできなくさせる傾向があるという。

又、記憶するこの大事さを繰り返し述べている。
多くのことを記憶すると、新しいことを学ぶスピードも速くなると言う。


ネットであれやこれやの情報に振り回されないで、一人で集中して熟考したほうがよいと述べる。

アップルやグーグルは情報収集においてできるだけ効率よくあるべきとしているが、現実の姿としては、われわれを新しいことで散漫にさせることで、おカネを稼いでいると言えると言う。


印刷された本の素晴らしいところは、われわれを“注意散漫”にさせないことだという。
本を読むということは、静止した対象に向かい直線的にひたすら注意や思考を持続させなければならないということだと。

この本を読んでみたいと思います。


一問一答形式で紹介しよう。


――あなたはインターネットのことを「人間の後戻り」と言っている。
 知的な観点からすると、確かにいくつかの点でそうなのだ。
 心配なのは、子どもへの影響だ。今の子どもは非常に小さいときから、万事においてコンピュータの活用を是とした発想の中で育てられている。フェイスブッ クに興じたり、メールをすることで本来やるべきことが妨げられながら、育てられている。この状況は本当に心配だ。子どもたちは、長時間にわたり集中するこ とを学べていない可能性があるからだ。沈思黙考しなければ、思慮深くなる方法を学ぶことはできないのは自明の理だ。

出版社へのメッセージは?

私が懸念するのは、出版社が簡単でナビゲートしやすい本ばかり出版し始めるのではないかということだ。電子書籍の文中にリンクを張ったり、ビデオやオー ディオを埋め込んだり、あるいは広告がどんどん入り込んでいけば、先ほど指摘した「注意散漫」問題が深刻化していく。注意を散漫にさせるものが多く入って くればくるほど、われわれが思考を集中させるのが難しくなるのは道理だ。書く側も読む側も提供する側も、ウェブに似せる取り組みがすべてにおいて本当に必 要なのか、真剣に考えたほうがよい。


――日本語の表記法には、ひらがな、カタカナ、漢字の3つの文字があるが、コンピュータで書くようになってから、日本人は漢字を忘れる傾向にある。
 そうした経験は何も日本人に限らない。コンピュータで探せばいいから、何も覚える必要はないと言う人までいる。しかし、ものを覚えたり、学んだりするプロセスこそが、それが書かれた字であれ、他のことであれ、われわれの思考と知的な生活に深みを与えるものなのだ。


――あなたが読者に伝えたい現実的なメッセージとは何なのか。


インターネットよりも良い情報収集方法が存在するケースもあるということだ。また、インターネットに頼らない思考法もあるということだ。それに気づけば、われわれの生活はもっと良いバランスが取れるようになるはずだ。
 具体的に言えば、素早くコミュニケーションをとるためにはネットを使っても、もっと深く考えたい場合は、そういう機械のスイッチを切って、印刷されたものを読むべきだということだ。そうすれば、必ず違う経験を学ぶことができるはずだ。

――怠けたらだめだということか?
 その通り。記憶しなければ、考えることができないから、物事を頭に入れないとだめだ。何でも検索エンジンで見つけることはできない。
考えることが減れば、それだけ検索に頼ることになり、検索に頼れば頼るほど、記憶しなくなる。そうするといつか頭が空(カラ)になる。
問題は、自分の頭の中で物事を関連させて考えることをしないと、ますます外部にあるコンピュータベースに、関連することを頼ることになる。われわれの思考 の豊かさは自分の脳の中にあるつながりから来るのであって、脳の外に存在するネットワークにあるつながりから来るのではない。

記事の最後に投票がある。

インターネット普及でヒトはバカになったと思うか?
選択肢は
思う
思わない
むしろ賢くなった
バカの定義による
分からない

私は結局最大多数に投票してしまったようだ。


Photo


ーーーーーーーーーーーーーーー

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コメント

JUNSKYさん
コメント有り難うございました。
図面の書き方も断片から書きはじめるようになっているというのは設計されるJUNSKYさんらしい御指摘ですね。
「木を見て森も見る」というのがネット時代に心がけるべき事かも知れませんね。

リンクからダイヤモンドオンライン上の

【 iPad、グーグル、ツイッターで
ヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか
~米国の著名テクノロジー思想家
ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ】

を紙ではなくてWeb上で読みました。

この本は、新聞の書評でも紹介されていましたが結構高い本だったように覚えています。

「本を印刷物で読め!」と推奨する話をWebで公開するというのもおもしろおかしいですね。

しかし、彼の言いたいことはわかります。

図面の描き方も文章の作り方も、全体像を頭の中で構成してから書き始めるのではなくなってきて、断片を 描いて再構成すると言う風になり、全体像を見渡す能力は落ちているように思います。

latter_autumnさん

いつもながらの厳しいご指摘ありがとうございます。
この本を読んだ訳ではないので何とも言えませんがご指摘のようなことは当たっている部分があるとは思います。

しかし作者単純なネット否定論ではなく、電子書籍化などの流れを不可逆的な物ととらえた上で人間の思考の浅薄化=ネット・バカ化を如何に防ぐかを考察しています。
現実にネットをフルに使っている人のようです。

確かに私はブログをやるようになって本を読む絶対量は減りました。
読む文字の量は変わらないかも知れませんが時事的な物に偏って来ている感じはあります。

いずれにせよここら辺の議論はずっと続くでしょう。

関係ないでしょう。

例えば大津留さん自身は、本当に「ネットをやるようになってから頭悪くなった」ですか?
多分そんなことはないのでは。

私自身は、昔も今も同じか、今の方が頭良くなってるか、ですけどね。
私は昔から頭が良い(爆)。
少なくとも「ネットをやるようになってから頭悪くなった」なんてことは全くない。

漢字を忘れがちというのはありますが。
それはネットをやらなくてもワープロソフトを使っていれば、そうなりますから。
印刷された本を読んでもワープロを使っていれば、やはり同じでしょう。
おそらくワープロではなく筆記用具を使わないとダメ。

記憶することの大事さは否定しません。
しかしそれは、ネットをやるようになると損なわれるというものではないでしょうし、印刷された本を読めば維持されるというものでもないでしょう。

「物事について創造的に、複雑に、概念的に考えることをできなくさせる傾向」にしてもですね。
何故そうなってしまうのか、という答えが飛躍ですよ。
「ネットをやる」からじゃあない。「本を読めば、そうはならない」のでもない。

「自分の考えを文章にまとめない、作文をしない」からそうなるのです。
「作文をすれば、そうはなりにくい」のですよ。
もっと言えば「よく勉強して、作文をするなら、そうはならない」。
よく勉強しないで作文するのではダメ。
勉強の道具として本を読むかネットを使うかは関係ない。本にせよネットにせよ、内容の方が問題であって、筆者がよく勉強しないで書いた駄文は読んでも無駄というか頭良くなりません。
ゴミクズ情報が多いのはネットも本も似たようなものです。本屋に並んでいる本の中でさえ、何と駄本の多いことか。週刊ダイヤモンドもその一つですが。

まともな道具を使ってよく勉強すること、そして作文すること、自分で文を書くこと。
作文というプロセスこそが最大の鍵。

hamhamさん

コメント有難うございました。

このネット・バカ論は私には痛いところを突かれた感じでした。司書であるかみさんからも言われています。
もっと本を読むべしと

もっと本を読もうと思います

大津留さん。今日は。

「耳痛く」読ませていただきました。ほんとうに人間が自分が持つ
概念とその働きを無くしてしまったらお終いだと思いました。

近頃はロボットでも、限界を持ちながらも、一定の感性もどきを持ち、思考をするようになって来ているそうですから。

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