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ひしめき合いながら、自分たちの主題を(国際ペン東京大会閉幕)

今日(10月1日)の讀賣新聞の文化欄に1ページを使って国際ペン東京大会閉幕「環境と文学」で熱論と題して国際ペン東京大会も特集が組まれていた。


井上ひさし作の群読劇「水の手紙」についてはこう書いていた。


「世界の水問題を題材に人間の連帯を呼びかけた作品は「環境と文学」が21世紀文学の大きな主題である事を全身で感じさせた」


私の参加した28日のセミナーについてはこう書いていた。

「言語と言う環境ー母語以外で表現するということ」に登場した台湾の作家シャマン・ラポガンさんは、トビウオ漁で生きる先住民族タオ族の出身。

民族が文字を持たず、海に生きる父祖の物語を中国語でつづる。

だが、「仲間は中国語が読めない。私は非常に孤独な作家だ」と、せつせつと訴えた。


ジョン・ラルストン・サウル国際ペン会長のインタビュー記事もあるがサウル氏はこう述べている。

「これまでで、最も成功したペン大会だ。参加した国や地域のせんたーの数は最多だった」

「これほど内容の詰った文学関連行事が続いた大会は少ない」

この記事ではこうも書いている。


国際ペンなナンバー2である専務理事に堀武昭さんがアジアからはじめて選ばれたのも、大会運営の評価があってのことだ。

欧米志向の強い組織で、アジアの文学者の声をどう届けて行くのか手腕に期待したい。


更に課題も指摘している。


84年の大会には、当時の日本ペン会長・井上靖や遠藤周作、野間宏、桑原武夫ら国内から多くの文学者が顔をそろえた。

だが今大会は、日本の作家の参加はやや少なく見えた。

(この記者は26日のレセプションに参加していなかったのかもしれないが、そこでは別に書いたように多くの著名な作家が参加していたが)

この記事の最後には文学フォーラムの挨拶の吉岡忍さんの次の言葉を引用している。

(私は吉岡さんはこの大会成功の立役者の一人だと思います)


20世紀の人口爆発で人間は「個としての人間」から「量としての人間に変わった。

私たちは「量としての人間」の一人としてひしめき合って生きるしか道ばないのでは

そしてこう結んでいる。

大会の各行事からはまさに、地球上でそれぞれの作家がひしめき合いながら、自分たちの主題と向き合っていることを感じさせた。


私の参加した「言語と言う環境ー母語以外で表現するということ」と俳句と短歌の3つのセミナーに付いては後日三つの記事を書きます。

讀賣新聞はあまり読んだ事がなかったが国際ペン東京大会についての報道は評価します。


以下メディアの記事です。

国際ペン東京大会:18決議採択し閉幕

 東京都内で開かれた第76回国際ペン東京大会は30日、ジャーナリストや作家などへの弾圧が続く中国、メキシコ、イランなどの国々に対し、状況の改善を求める18の決議を採択して閉幕した。

 中国に関する決議はネット検閲の中止や、民主化運動作家の劉暁波さんらの釈放を求めるもの。この日、ユージン・ショルギン国際ペン副会長らが中国大使館を訪れ、決議文を渡した。

毎日新聞 2010年10月1日 東京朝刊
http://mainichi.jp/enta/art/news/20101001ddm041040156000c.html


 大会では一般客向けの文学フォーラムやセミナーが開かれたほか、総会では、中国やイラン、メキシコでの表現の自由などを求める18の決議を採択。中国への決議では、インターネットの検閲をやめ、投獄された作家やジャーナリストを釈放するよう要望した。
(2010年10月1日 読売新聞)

服役中の劉暁波氏へのノーベル平和賞授与

劉氏問題で中国に抗議決議 国際ペン東京大会

 服役中の中国の民主活動家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授与の可能性が取りざたされ、中国がノーベル研究所(ノルウェー)側に圧力をかけたとされる問題で、国際ペンクラブは30日までに、国際ペン東京大会の代表者会議で、中国に抗議する臨時決議を採択した。

 日本ペンクラブ(阿刀田高会長)は「政治的なものから離れて、国際ペンの動議に賛成する立場を取った」としている。

 また、劉氏らの釈放などを求める決議や、メキシコやイランなどに表現の自由をめぐる状況の改善を求める決議も採択した。

 国際ペンのジョン・サウル会長は記者会見で「中国を攻撃しようということではなく、表現の自由はどんなシステムのもとでも機能すべきだ」と話した。

 国際ペン東京大会は「環境と文学」をテーマに海外の作家ら約250人が来日して東京都内で開かれ、同日終了した。来年の国際ペン大会はセルビア・ベオグラードで開かれる。
2010/09/30 21:21 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010093001001067.html


今までに書いた国際ペン大会関連の記事

国際ペンクラブ東京大会2010に参加します: 大津留公彦のブログ2

http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-72bf.html

国際ペン東京大会開会式&レセプション参加記: 大津留公彦のブログ2
http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-2d6d.html

マーガレット・アトウッドさん(遺伝子工学への警鐘)
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