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十回目の「新日本歌人」誌の感想文です。
今回は次の5つに分けて書きます。

1.10首選
2.歌と時代と協会と(田中収)
3.特別記録版<日本の歌>
4.読者歌壇から
5.ピックアップ歌人


1.10首選(特選◎)
百年過ぎた墓石を
新品に代えた夫は
その墓地を待っていたように
納骨されてしまう
横浜 水枝弥生 p6
順三賞を受けて再び読みかえす「萩原」「山埜」「足立」歌集を
大阪 中山惟行 p7
横田基地の金網に絡まったヘクスカズラびっしりの実は向こうに弾けろ
東京 滝沢教子 p13
まぐわいも遠世のごとく候えば花待つ心も鎮まりて候
碓田のぼる p54
◎ポキポキと
小枝を並べた自由律
大樹のような歌が詠みたい
長野 上原章三 p68
古里に釣りをせしことおはぎのこと窪みし瞼がきらりと光れるり
福岡 加来和江 p78
存分に生きただろうか法師蝉音なく落ちて再び動かず
金子千寿子 p79
妻の指に馴染み通せし結婚指輪いまわが掌の中にしかとし握る
東京 小石雅夫 p82
爆弾が 墓に墜ちし日肉片が近くの壁に張り付いており
鹿児島 児玉恵智子 p83
目の見えぬ人がまっさきわらいだす「大間は大間違い」スピーチ聞いて
下村すみよ p86


2.入会のころ(田中収)
「歌と時代と協会と」連載第一回目です。
田中先生の短歌人生の総まとめとして期待しています。
今回の章立てはこうです。
1.短歌への旅立ち
2.「人民短歌」との出会い
3.文語定型短歌と口語行分け短歌

渡辺順三の短歌作りの重要な事として次の三点の言葉を引用されていますので紹介します。

1.「今日の厳しい現実、日本民族の未曾有の危機にのぞんでいる現実の日本の姿が、どの程度に私の作品に反映されているか」
2.「国民大衆の現実の嘆きや悲しみや憤りが、私の作品を通じて、国民大衆の実感を呼ぶまでに表現されているか」
3.「それが作品としてどの程度に独自性を持っているか」

文語定型短歌と口語行分け短歌についてはこう田中先生は言われています。

「ともに国民の文学として伝えられてきた短歌の伝統をうけつぎ、これを発展させる点では同じ」
「短歌の「短詩形」としての特徴、用語、リズム、リアリズム、詩的な把握と表現といった点でも、相互に学びあうことが出来る」

私はこの言葉に導かれながら引き続き文語定型短歌と口語行分け短歌の両方をやって行きたいと思います。

3.特別記録<日本の歌>
昨年の3-4月号から各30首計60首の東日本大震災関連の歌が選ばれている。
社会と機敏に切り結んできた新日本歌人協会らしい取り組みと言えようか。
亡くなられた相川雅信さんの歌を各一首のみ紹介します。

原発事故で煮炊きのすべてをボトル水 家計簿へ水代をあらたに増やす

原発事故の収束宣言する首相「東電」の筋書きよどみなく読む

4.読者歌壇から
一首のみ紹介します。
なぐさめの言葉探して見る夕日夫を亡くした友とのひととき
滋賀 中川恵美子 p99
(きっと一緒に居てあげるだけで慰めになったでしょう。絵が見えるようです。)

5.ピックアップ歌人
山頭火啄木一茶赤とんぼこの空この風この街が好き
辻井康祐 p8
(私の好きなキーワードが並んでいて「この街が好き」にも共感しました。)

以上です。


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