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2013年5月 6日 (月)

SOPAとACTAに続き、今やTPPも崩れ始める

「TPPに反対する人々の運動」
【海外情報】SOPAとACTAに続き、今やTPPも崩れ始める
によるとTPPはそれ自体が足元から揺らいでいるようだ。
推進の急先鋒だったチリやマレーシアで疑問がではじめていると言う。
こういう報告をよく知らないといけないだろう。

この報告の最後はこうなっている。

どうみても、TPPは深刻な問題に陥っているようである。SOPA(オンライン海賊行為防止法案)の廃案やACTAの廃棄の見込みと相まって、これは著作権や特許権の最大化の一連の後退を表している。1年前にはこんなことはあり得ないことであった。


2012/05/23 11:03
配信元の Techdirt(テックダート)は最新のテクノロジー、ビジネス、経済政策問題に関するレポートを載せるブログで、著作権や特許問題もよく取り上げる。最新の技術の問題に関する、鋭く、的を射た分析で話題を呼んでいる。ブログの中身は読者の投稿と編集スタッフの選択による。(翻訳:戸田光子、清水http://s.webry.info/sp/antitpp.at.webry.info/201205/article_12.html
☆ ★ 

SOPAとACTAに続き、今やTPPも崩れ始める
(by Glyn Moody, 2012年5月7日投稿)
After SOPA And ACTA, Now TPP Starts To Fall Apart from the good-and-getting-better dept.
http://bit.ly/LK68Io(by Glyn Moody , Posted on Techdirt - 7 May 2012)

今年はネット運動にとって何と驚異的な年だろう。SOPA(オンライン海賊行為防止法案)反対の大規模なネットストライキ(SOPA blackout)がSOPAとPIPA(知的財産保護法案)を廃案に導き、反ACTA(模倣品・海賊版拡散防止条約)の街頭デモが欧州議会による徹底的な見直しを引きだし(anti-ACTA street demonstrations)、条約の廃棄に至る可能性も十分見えてきたのに続き、今や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)も崩壊しそうである。
What an extraordinary year this has been for Net activism. After the great SOPA blackout led to SOPA and PIPA being withdrawn, and the anti-ACTA street demonstrations triggered a complete rethink by the European Parliament that may well result in a rejection of the treaty, now it seems that the Trans Pacific Partnership is falling to pieces.

例えば、米国の外交専門誌フォーリン・ポリシーが「TPPは沈没しようとしているか?」と
題した特集記事を掲載(Is the Trans-Pacific Partnership Foundering?)し、筆者は、TPP交渉に参加している多くの中小国は、そもそもこれに参加して何か利益があるのかと自問を始めていると解説している。
Foreign Policy magazine, for example, has a feature entitled Is the Trans-Pacific Partnership Foundering?, where its author explains that a number of the smaller countries participating in the negotiations are starting to ask themselves whether there are any advantages in joining at all:

しかし、更に重要なことは、チリが現在成立しつつある協定の価値を突然疑問視し始めたことである。チリはゆるぎないTPP支持国であるとみなされてきた。そのためチリが疑問を提起したことは注意を要する危険信号である。さらに、マレーシアも、手に入りつつあるかもしれないどのような恩恵も、国内経済のさらなる自由化という苦労に値するのか疑問視しようとしている。そしてダメ押しをするように、ベトナムについても、その経済が多くの部分で国有企業に管理される中国に似ており、TPPに提示された高い基準を実際上満たすことは非常に困難である、ということが益々明らかになってきている。
Of even more concern, however , is the sudden questioning by the Chileans of the value of the deal as presently being constituted. Chile had been considered a slam dunk supporter. So its raising of questions is a red flag danger signal. Beyond that it seems that the Malaysians are also questioning whether any benefits they may be getting are worth the trouble of further liberalization of their domestic economy. And just to put the icing on the cake, it is becoming ever clearer that the Vietnamese, whose economy resembles that of China with large segments controlled by state owned companies, are going to have great difficulty in actually meeting the high standards being proposed.

テックダートが報じているとおり、TPPは極秘裏に(utmost secrecy)交渉が進められているにも拘らず、ついに条項に関する情報が外部に漏れ始め、米国内でも抵抗が高まりつつある。( there is resistance building in the US:)
As Techdirt has reported, TPP has been negotiated in the utmost secrecy, but now that word is finally leaking out about its provisions, there is resistance building in the US:

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)として知られるこの協定は、アメリカではメディアの注目もほとんど受けていないにもかかわらず、消費者団体や環境活動家たちによる国際的な抵抗に火を付けてしまった。彼らはオバマ政権の求める条件によって重要な公的保護政策が撤廃されてしまうのではないかと懸念しているのである。しかし、米国内でこの協定が政治的緊張を生んだ一番の根拠は(そういうことではなく、)「バイ・アメリカン」(米国製品優先購入)条項を禁止しかねないという点にある。禁止されるようなことになれば、反対論者が強調しているようにアメリカの雇用がしわ寄せを受けるのである。
Although the deal, known as the Trans-Pacific Partnership, has received relatively little media attention in the United States, it has sparked international friction among consumer groups and environmental activists who worry that terms demanded by the Obama administration will eliminate important public protections. Domestically, however, the deal's primary source of political tension is from a portion that could ban "Buy American" provisions -- a restriction that opponents emphasize would crimp U.S. jobs.

これはかなり重大な問題と思われる。結局のところ、通商協定の想定される目的の一つは、すべての加盟国のために国内にあるそのような貿易障壁を取り払うことである。しかし、選挙の年に、オバマ大統領は自分がアメリカの雇用を犠牲にするような人物であるとはされたくないだろう。
That seems like a pretty significant issue. After all, one of the supposed aims of the trade agreement is to remove such internal barriers to trade for all signatories. But in an election year, President Obama will hardly want to be painted as someone who is sacrificing American jobs.

仮にこの大きな矛盾をなんとか解決し、他の環太平洋諸国が一緒になって協定の放棄を決定しないとしても、TPPはACTA(模倣品・海賊版拡散防止条約)に問題があるのと同じ理由でまだ根本的に問題がある。
中国は締約国ではない。(China is not a signatory)
そして、TPP(あるいはACTA)がいったん機能し始めても、中国が突然調印に駆け込むなどということは全くありそうにないことである。(the idea that once TPP (or ACTA) is in place, China will suddenly rush to sign up is extremely unlikely)
その理由を中国の経済政策の専門家であるアーヴィンド・サブラマニアン氏は政策要項の中でこう説明している。「中国は自らが参加してもいない交渉中のルールにただ同調するようななことには決して同意することはしない。」
もし中国が協議に参加することに同意していたら、巨大な交渉力を持っただろう。ブラジル、欧州、インド、そして、その他諸国が協議に加わることで中国の力が薄められる多国間協議をしたほうがまだましである。
Even assuming this major contradiction is resolved somehow, and the other Pacific Rim countries don't decide to abandon the treaty altogether, TPP is still fundamentally flawed for the same reason that ACTA is flawed: China is not a signatory. And the idea that once TPP (or ACTA) is in place, China will suddenly rush to sign up is extremely unlikely is in place, China will suddenly rush to sign up is extremely unlikely, for reasons that Arvind Subramanian, an expert in Chinese economic policy, explains:
"China would never agree to just fall in line with rules in the negotiations of which it has not participated," he writes in a policy brief.
If China did agree to participate in the talks, it would have huge bargaining leverage. Better to have multilateral talks where China’s power is diluted by the addition of Brazil, Europe, India and others to the talks.

第3の可能性は、中国が、TPPは中国を経済的に“包囲する”ための敵意をもった取り組みであると捉えるようになることである。「TPPはこうなると、根本から貿易システムをばらばらにしてしまうようなかたちで、中国を地域主義による競争に走らせることもありうるだろう」と彼は書いている。
A third possibility is that China comes to view the TPP as a hostile effort to "encircle" China economically. "TPP could thus provoke China into playing the regionalism game in a way that could fundamentally fragment the trading system," he writes.

どうみても、TPPは深刻な問題に陥っているようである。SOPA(オンライン海賊行為防止法案)の廃案やACTAの廃棄の見込みと相まって、これは著作権や特許権の最大化の一連の後退を表している。1年前にはこんなことはあり得ないことであった。
However you look at it, TPP seems to be in serious trouble. Coupled with the withdrawal of SOPA, and the possible rejection of ACTA, this represents a string of setbacks for copyright and patent maximalism that a year ago would have seemed impossible.


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