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2014年12月 8日 (月)

民主主義の足腰の鍛え方

河元 玲太朗さんのfacebook記事を紹介させて頂きます。


以下の宇都宮けんじさんの共産党評価があります。

まず、昼間の渋谷ハチ公前街宣で、宇都宮さんが「貧困問題や税制の問題への対決姿勢と再建をしっかり提示している政党は日本共産党しかない」「政府に対抗していくには日本共産党に伸びてもらうしかない」、と明言したのが自分にはかなり驚きだったので、そのことを直接ご本人に伺いました。 「なんで共産党の街頭宣伝での応援演説であったにしても、宇都宮さんのお立場で今の時期にあそこまではっきり言われたのですか」と。

宇都宮さん。
「いや、実際今の日本の政党の中でそこの問題をはっきり言っているのは共産党だけなんだよね。民主党も社民党も部分部分ではいいことを言っている議員がいても、全体の解決策を十分に提示出来ていない。そこの課題はある。
ワンイシューだけで脱原発だ、護憲だ平和主義だ、とか言っても始まらないんだよ。
例えばこの間の川内原発の再稼働も、首長が許可しないような人物を選べばよかったんだけど、みんな、雇用とか福祉にもっと関心があって、脱原発のワンイシューじゃ選挙に通らないでしょう?
だから、そうやって雇用でも経済政策でも総合的に支持を得られるような政策を掲げなければダメなんだ。そうしなければ反対だ、反対だとだけ言っていても原発政策への関心も有権者の全体の関心の中では一割ほどであって、結局選ばれない。

以下全文

民主主義の足腰の鍛え方
#民主主義の足腰の鍛え方

高円寺Grainグレイン。

さて、宇都宮けんじさんの怒涛の講義が終わったけれど、濃密過ぎてどうまとめたらいいのやら(@_@)

トークイベントは、本間正人さん(京都造形芸術大学教授、学習学ファシリテーター)や海老原由佳さん(映像ナレーター/通訳)らのトークもそれぞれ面白かったですし、トークイベント中のメモは取ったのですが、今は忘れないうちに宇都宮さんから聞いたお話を書き留めたいので、そちらは動画配信もされていたはずですし、すみませんが自分が書き留めたいことを優先します。

私個人としてはトークイベント中の宇都宮さんの発言内容が、弁護士としての経験や都知事選に出た経緯など、いつも聞いている話も多分に含まれたものであったのも事実。
なので、トークイベント後に、一週間遅れの宇都宮さんの誕生日祝いなどをした後、私が個人的に伺った話の方が当然印象に強く残っています。
膨大な資料、参考文献を提示してくれながらの懇切丁寧な講義でしたが、私はその内容をメモも取らずにそらで暗記出来るような賢い人間ではありません。記憶に残っているのは、私が聞きたいと思って伺った部分ばかり。
しかし、勉強会的な事柄はすでに宇都宮さんは多数準備企画されているようですから、それにも参加していきたいです。

まず、昼間の渋谷ハチ公前街宣で、宇都宮さんが「貧困問題や税制の問題への対決姿勢と再建をしっかり提示している政党は日本共産党しかない」「政府に対抗していくには日本共産党に伸びてもらうしかない」、と明言したのが自分にはかなり驚きだったので、そのことを直接ご本人に伺いました。
「なんで共産党の街頭宣伝での応援演説であったにしても、宇都宮さんのお立場で今の時期にあそこまではっきり言われたのですか」と。

宇都宮さん。
「いや、実際今の日本の政党の中でそこの問題をはっきり言っているのは共産党だけなんだよね。民主党も社民党も部分部分ではいいことを言っている議員がいても、全体の解決策を十分に提示出来ていない。そこの課題はある。
ワンイシューだけで脱原発だ、護憲だ平和主義だ、とか言っても始まらないんだよ。
例えばこの間の川内原発の再稼働も、首長が許可しないような人物を選べばよかったんだけど、みんな、雇用とか福祉にもっと関心があって、脱原発のワンイシューじゃ選挙に通らないでしょう?
だから、そうやって雇用でも経済政策でも総合的に支持を得られるような政策を掲げなければダメなんだ。そうしなければ反対だ、反対だとだけ言っていても原発政策への関心も有権者の全体の関心の中では一割ほどであって、結局選ばれない。

税制の嘘を庶民も勉強して知っていけば、マスメディアも取材せざるを得なくなる。そのための運動を来年からやる。
どういう嘘やからくりがまかり通っているか、一年も勉強すれば君も税制のプロになれるよ。

消費税も実際1983年の導入以前の法人税、所得税の税率に戻せば財源は十分確保出来る。そういうこともテレビや新聞で報道されないし、みんな知らないでしょ?
フランスなんかの付加価値税もちゃんと軽減税率が盛り込まれているし、アメリカなんかは消費税がない。あれは売上げ税なんだ。売上げ税と消費税では全然違う。
日本の消費税というのは輸出などをしている大企業の法人税を減らした穴埋めとして導入された側面がある。
また、輸出還付金制度と言って、外国の顧客から日本の消費税はもらえないから、輸出出来る大企業、トヨタなんかが仕入れの際に払った消費税分を返してあげる、という名目の制度がある。
だけれど、そうした輸出企業は下請け企業に消費税を本当に払っているのか、と言ったらだね、経済取引では価格決定権を持っているのは常に親企業だから、消費税分はまけとけと言われれば、その価格で納品しなくてはならなくなる。
つまり消費税は、価格への転嫁が力関係で決まる不透明でいいかげんな税金だから、下請けに払ってもいない税金を返してもらっているんだよ。
だから、大企業は消費税が上がれば上がるほど利益が増え、中小の企業は経営が苦しくなる。
大体、トヨタなんて1兆円を超える利益を上げながら、6年も法人税、一銭も納めてないんだよ?

こうしたデタラメを財務省の一番頭のいいエリート達が考え出して、また企業、マスコミ、政治家などがそれぞれそうした利益のもと癒着し合って、国の仕組みを決めている。

朝日新聞の記者なんかでも財務省の役人に丸め込まれちゃって、本気で消費税増税が必要だ、なんて信じてしまう。自分たちできちんと調べもしないんだ。
私達市民も自分たちで勉強して理論武装する必要があるし、そこをきちっと理解していけば戦い方が分かる。

クレサラ問題の時も、私が借主達に法的知識を教えて、破産する瀬戸際の追い詰められた状況なものだから本人たちも必死で勉強するでしょう?それが全国に広まった結果、マスコミも司法も動かざるを得なくなった。それと同じことを今度は税制に対してもやるんだよ。
知らない、分からない、で、しっかりとした代案も示せず反対だ反対だ、と言っているだけでは勝てる運動には育てていけない。」

私。
「でも、宇都宮さん、税制・貧困問題などで斬り込んで行く前に、今回の選挙に関して、市民運動の人達、特に平和運動に特化してやっている人達なんかの中に多いんですけど、安倍政権が今度の選挙で3分の2以上の議席を獲得してしまったら改憲もどんどん進んでしまうから、今度の選挙で何がなんでも勝たなければならない、と言う人達も結構いて、凄く危機意識を持っていたりします。
私自身の考えはそうではなくて、地道に継続していくことが重要だ、という宇都宮さんのお考えと一緒なわけですが、そうやって、今度の選挙で負けたら日本は戦争する国になってお終いだ、とか、だから死に物狂いで勝たなければ、となって、日本会議のメンバーだらけの極右内閣に困らされているのに、同じく日本会議メンバーの民主党議員を自民党候補を落とすために投票しよう、とか、何か私からすると本末転倒に感じる話まで出てきています。そしてこれまで市民運動の場で見知った者同士の間でもぴりぴりした亀裂が走っている。
それで、私は不毛な争いを大きくしないよう、自分の見解はぼんとまとめて提示しても、言葉の勝ち負けに終始しそうな議論には加わらないようにしているのですが、それでも何かと不穏な空気を感じています。実際こんなふうで分裂していて大丈夫なのかな、これを上手く解決する方法は何なんだろう、と見ていて思ったりします。
そこのところ、宇都宮さんはどう思われますか?」

「うん、確かにね、そうやって一個の言葉の違いを巡って大喧嘩してしまうような、寛容性に欠けた部分が日本の左翼運動にはあったんだよ。それで内ゲバや分裂による弱対化を続けてきて、それに対して経団連は利益という物差しでもっと柔軟に結束出来ていたりするんだね。」

「でも、そうした過去の流れは今の運動にもある程度つながっていますよね?」

「だから、自分たちでどんどん多くの人たちを巻き込めるような新しい運動をこれからもっともっと生み出していかなければならない。それは今を生きる君達がやらなければならないことだ。
そうやっていって、運動の世代交代もさせていく必要がある。

とにかく大きな社会全体の仕組みを動かしていくというのは、一回二回の選挙で変えられることじゃない。だから寛容な精神を持って、互いの立場の違いや多様性を認めて、長く続けられるような、横のつながりもある市民運動を盛り上げていく必要がある。

名護市長選では稲嶺さんが勝ったけどね、その時には共産党の推薦も受けたけれど、共産党の候補とは見られず、名護市民みんなの候補と見られて勝った。
だけれど、私が都知事選挙で共産党や社民党などの政党の推薦を受けたことは一部には非難されて、完全無所属で出るべきではなかったのか、ということも言われた。
だけれど、そうした政党の支援がなかったらあれほどの票数はやはり取れなかっただろうし、そういうことを問題にするという時点でね、話にならんよ。
政党の違いを乗り越えるくらいの運動の盛り上がりを私達みんなで作り上げていくことが重要であって、どの政党の応援があったから色がついた、なんて次元の話じゃないんだよ。
つまり、市民運動の盛り上がりの違いが沖縄と都知事選なんかとの違いであって、この政党を味方につけたら人気がなくなるとか、そんなレベルで考えていること自体が民主主義の成熟がまだまだなんだ。そこの段階のままで、こちょこちょやっていてもダメなんだよ。
運動の熱を自分たちの力で高めていってこその民主主義なんだ。そういう運動をあなた達がこれからやるんだ。あなた達が主権者であり、特に若い世代の人達こそこの国の社会の未来を担っていく主人公なんだから。

もちろん憲法問題も別途やっていかなければならないし、確かにそこに意識を傾注するのも重要なことなんだけれど、悲壮感が漂うくらいになってピリピリして了見が狭くなり、内輪揉めを繰り返すようでは長く続く運動を盛り上げてはいけない。
私はクレサラ問題で司法を動かすのもいっぺんにやれたわけじゃない。小さな勝ちを一個一個積み重ねていって、三十年かけてグレーゾーン金利を撤廃させたんだ。

韓国の市民運動は独裁政権が長らく続いたのもあって、向こうの活動家はみんな一度や二度当たり前のように投獄されている。
だから、そういう考えや立場を異にする者同士の連携・柔軟性や、市民運動の横のつながりもとても懐深い。

大体ね、集団的自衛権行使の閣議決定自体違憲なのだし戦い方はあるんだよ。
戦前でも小林多喜二なんか治安維持法で殺されてるでしょう?
今はまだ捕まっても殺されやしない。ビクビクするような必要はないんだよ。
捕まるくらいの覚悟でやって、捕まったら刑務所の中で勉強する時間が出来た、と思うくらいのつもりでいけばいいんだ。
捕まっても弁護団を組んでやればいいんだよ。もう特定秘密保護法で逮捕者が出た場合の弁護団も用意している。
だから、心は寛容に、でも行動は大胆に、どっしり構えていきなさい。」

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