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2015年12月29日 (火)

2015年に観た映画4本

妻が邦画を見ないというので映画館に行くことがめっきり減った。
変わりに自宅でhuluを観る事が多くなった。
ただし妻が観るのはもっぱら洋画や英米のテレビ番組なので邦画を見たい私は一緒に観ないことが多い。
一緒の部屋には居るのだがテレビに背を向けてパソコンに向かっていることが多い。

一緒に居ながら逆方向を向いている夫婦である。

ブログに書いた分のみ簡単な記事の紹介とともにリンク先を紹介します。

「母と暮らせば」を観た(追記あり)
http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-e6c1.html
最後に「井上ひさしさんに捧げる」という字幕が出てきた。
井上ひさしが広島が舞台の「父と暮らせば」と対で長崎が舞台の「母と暮らせば」を構想していたのを山田洋次が映画で実現した。

優しくて悲しい母と息子の物語です。

私の妻が長崎五島の出身であり言葉や地名になじみがあった。
そして4日前に母を亡くしたばかりで吉永小百合演ずる母が最後に亡くなってしまうのは辛かった。

台本を撮影中に一度も開かなかったという嵐の二宮和也も「硫黄島からの手紙」に続く好演技です。
黒木華も「小さいおうち」に続いての確かな演技です。

この映画はファンタジーで基本構成は井上ひさしが構想していたが脚本は山田洋次であり、完全に山田洋次の世界になっている。
吉永小百合の紹介で山田洋次が直接頼んだという坂本龍一はこの映画の為に28曲を作っている。
特にエンディングのテーマ曲は原民喜の詩に曲を付けたものでこの映画のテーマにマッチしており印象に残るものだった。
それには700人の長崎市民が合唱に参加したという。
この映画は長崎の生んだ世界に広まるであろう歴史的な映画となった。
戦後70年という年の締めくくりに相応しい映画だった。



映画「バビロンの陽光」を観た
http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-c30c.html
イラクの惨状を描いたクルド人の祖母と孫の男の子のイラク北部からバビロンまでのロードムービーです。

イラクのすさまじいい状況がよくわかります。

私はイラクに3年住んでいました。

クルド人地区で最近ISからイラク政府軍が奪還したというキルクックにも住んでいました。

作中に出て来るバビロンの空中庭園等にも行った事があります。

そういう私にはISがバビロンの遺跡を破壊したというニュース等に胸が痛みます。

この映画はバビロンを記録した歴史的映画になるのかも知れません。

湾岸戦争からのイラクでの行方不明者は100万人を超える。


「この国ははどこかで間違えたようです」(映画「風に立つライオン」)
http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-446f.html
この映画は長崎の映画であり五島の映画だ。
事実に基づいている。

この映画は音楽から始まった。
さだまさしの同名の曲「風に立つライオン」から始まった。
この曲に惚れ込んだ大沢たかお(主人公役)がさだに小説化を頼みそれを映画化したものだ。
私もこの曲が好きだった。
しかしさだのこの小説の完成度は高い。
それは事実に基づいているからだろう。

この映画は生き方を考えさせる映画だ。
ケニヤという異郷の地で作られた日本映画は今の日本に生きる我々にこれでいいのかと問いかけて来る。
さだの曲にも「この国ははどこかで間違えたようです」という詩がある。
歌の内容と映画の中身が見事にマッチしている。

映画「舟を編む」を観た
http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-c120.html
言葉の氾濫する映画の多い中で静かな言葉の少ない映画で好感が持てた。
辞書を作るという地味な映画であるが松田龍平と宮崎あおいのラブロマンスでもあり知的な好奇心を誘う映画でもあった。
こういう映画を作れば日本映画はもっと観られるだろう。

以上です。


俳句は新俳句人連盟

短歌は新日本歌人

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