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種田山頭火の「草木塔」を読んだ

種田山頭火の「草木塔」を読んだ

この歌集は山頭火の亡くなった昭和十五年に出版されている。

第一句集から第七句集(『鉢の子』『草木塔』『山行水行』『雑草風景』『柿の葉』『孤寒』『鴉』)までを集成した一代句集。

独特の自由律俳句による名作である。

こういう有名な句がある。

分け入つても分け入つても青い山

まつすぐな道でさみしい

うしろすがたのしぐれてゆくか

鉄鉢の中へも霰


中に反戦句と思われる「銃後」という章がある。
なかなか山頭火という人を好きになるに十分な章である。
その文を紹介しよう。
ーー
銃後

天われを殺さずして詩を作らしむ
われ生きて詩を作らむ
われみづからのまことなる詩を

街頭所見

日ざかりの千人針の一針づつ

月のあかるさはどこを爆撃してゐることか

秋もいよいよふかうなる日の丸へんぽん

ふたたびは踏むまい土を踏みしめて征く

しぐれて雲のちぎれゆく支那をおもふ

戦死者の家

ひつそりとして八ツ手花咲く

遺骨を迎ふ

しぐれつつしづかにも六百五十柱

もくもくとしてしぐるる白い函をまへに

山裾あたたかなここにうづめます

凩の日の丸二つ二人も出してゐる

冬ぼたんほつと勇ましいたよりがあつた

雪へ雪ふる戦ひはこれからだといふ

勝たねばならない大地いつせいに芽吹かうとする

遺骨を迎へて

いさましくもかなしくも白い函

街はおまつりお骨となつて帰られたか

遺骨を抱いて帰郷する父親

ぽろぽろしたたる汗がましろな函に

お骨声なく水のうへをゆく

その一片はふるさとの土となる秋

みんな出て征く山の青さのいよいよ青く

馬も召されておぢいさんおばあさん

ほまれの家

音は並んで日の丸はたたく

歓送

これが最後の日本の御飯を食べてゐる、汗

ぢつと瞳が瞳に喰ひ入る瞳

案山子もがつちり日の丸ふつてゐる

戦傷兵士

足は手は支那に残してふたたび日本に

ーー
山頭火という人がこういう句を詠むのは彼の人となりからすれば必然だろうと思う。
ーー
高倉健最後の主演映画「あなたへ」の中で「草木塔」は大事な役割を果たす。
ーー
倉島英二コト高倉健は、富山刑務所から平戸の薄香漁港にキャンピングカーで向かっている。途中、飛騨高山の道の駅から、金魚の糞のように付いてくる杉野輝夫コトビートたけし。
倉島は下関警察署で、杉野から山頭火句集「草木塔」を手渡される。
杉野は、関門海峡の壇ノ浦パーキングエリアで逮捕されたのだ。、そして

 このみちをたどるほかない草のふかくも 山頭火 

の句を口にする。杉野は、その句集を倉島に渡す。

出典)NPO法人まつやま山頭火倶楽部公式WEBサイト
http://santokaclub.blogspot.jp/2012/08/blog-post_16.html?m=1
ーー
草木塔はこの青空文庫で全部読めます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000146/files/749_34457.html

こちらには句ごとに検索出来るシステムがあります。
http://kuuon.web.fc2.com/SANTOUKA/
以上

以上です。

愛知・三郷・東京・関西啄木祭
http://www.shinnihonkajin.com/gyoji/2018年%E3%80%80啄木祭/

http://kaikenno.com

短歌は新日本歌人
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