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2019年5月10日 (金)

青春の歌90 (1976年1977年「新日本歌人」掲載歌から2

2019年5月10日(金)

青春の歌9019761977年 「新日本歌人」掲載歌から2

大津留公彦

 

戦争と平和の間の空間を呼ぶべき言葉を持たぬ我らは

 

顔痛くなるまで砂漠の中を徘徊し疲れかみしむる太陽の国

 

紫陽花の遅き盛りの中を行く登山電車に君の笑顔起る

 

我がイニシャル描きし編物間違えしと笑いて巻き取る君潔し

 

吾と共に過ごす時間に比例すらし君の体重少し増えたり

 

お伝橋今渡りきる太陽はビルにいったん隠して落ちゆく

 

何となく嬉しくなりてはねてみぬ人消えし後の冬の浜離宮

 

友の待つ博多の街に入りしかな悲しき事も混ぜてなつかし

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