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青春の歌86(1979年の歌)(バグダッドからキルクックへ)

2019年5月5日(日)

青春の歌861979年の歌)(バグダッドからキルクックへ)

 大津留公彦

 

オレンジの皮の渋みを口に残しイラクに在りし小春日を行く

 

落ち着きて日本を思う休日にデーツの葉揺らす清しき雨来る

 

再び来しバグダッドに着きて迎えしは事務所の前の薄赤き薔薇

 

空高くデーツの葉群はそよぎたり冬のイラクの優しさを知る

 

原油の火二つ燃ゆるを見やりてはキルクックとある地図の名標しぬ

 

素足にて狂人が行く街並にコーラン流るるキルクックの昼

 

役所内の連絡文書をタイプする驚くべき無駄にもおおらかなこと

 

停電と断水続く焼ける街時として思う軽井沢の夏

 

一首選んで頂けると有難いです。

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