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2019年7月22日 (月)

おは!twitter俳句(凌霄花)

この一週間の短歌と俳句です。 20190722日(月)

@twryossy 雨に濡れし凌霄五本の花芯かな 公彦

20110722日(金)

古民家やトランペットか凌霄か 公彦


【今日の季語3493<571】凌霄花(のうぜんか):晩夏の植物季語で単に「のうぜん」とも。枝先に橙黄色の花を数多く付けて樹木や壁を這い上るところから、これに「蔓」を添えて「のうぜんかずら」とも呼ばれる。◆大正の恋の色して凌霄花(原田咲子)

 

【今日の季語3493:別記①】この植物名は、その蔓が空を覆うようにはびこるさまを表す「霄(そら)ヲ凌(しの)グ」意の漢語から生まれた。本来は「リョウ(凌)ショウ(霄)」であるはずの字音読みが、似ても似つかない趣の「ノウゼン」の形で通用しているのはなぜであろうか。

 

【今日の季語3493:別記②】平安末期の古辞書『和名類聚抄』<934>の「陵苕」の項には、「和名 末加夜木(まかやき)。一名 農世宇」の読みと「一名 凌霄」の注記があり、この植物名には、マカヤキの和名とノウゼウ(農世宇)の字音読みがあったことを示している。

【今日の季語3493:別記③】この「凌霄(陵苕)」の読みノウゼウは、呉音読みに従えばリョウゼウがふさわしく、前部のリョウが何らかの理由でノウに転じたものと見られる。後部要素ゼウは、これが後にゼンに転じたと解され、ここには格別の問題はない。

【今日の季語3493:別記④】漢名前部のリョウがノウに転じたところには、拗音の直音化と、ラ行音のナ行音化という二つの要素が認められるが、そこにはこの花名が古代朝鮮を経て伝来したことを窺わせるふしがある。

【今日の季語3493:別記⑤】現代韓国語では、日本から伝わったロバタヤキ(炉端焼)の名がノバタヤキに転じたり、漢語のリョウリ(料理)にヨリの形を用いたりする現象が認められる。

【今日の季語3493:別記⑥】これは外来語語頭のラ行音をナ・ヤ行音に置き換えて摂取したもので、語頭R音を回避するこの言語の古くからの特徴を示す事例にあたる。「陵」の字音リョウがノウに転じた背後にはこのような事情があったと解することができる。

2019年07月21日(日)

@twryossy 夏燕低く飛ぶ朝投票へ 公彦
2011年07月26日(火)
夏燕段々畑をかすめ飛ぶ 公彦

【今日の季語3492<575】夏燕(なつつばめ):三夏の生類季語。「燕」は渡来する時季から仲春の季語とされるが、この季節にも餌を求めて盛んに飛び回る。その敏捷な飛翔体に「夏」を冠して当季に招き入れた。◆夏つばめ是非なき黒を身にまとひ(岡本菊絵)

2019年07月20日(土)

@twryossy お揃いの浴衣に弾ける写真かな 公彦
2011年07月25日(月)
浴衣着の若者こぼるる浜名湖畔 公彦

【今日の季語3491<574】浴衣(ゆかた):三夏の生活季語。風呂上がりや夕涼みなどのくつろぎの折に着用されるばかりでなく、最近では鮮やかな色に仕上げられた外出着としても好まれる。◆倖せは逃げてゆくもの紺浴衣(鈴木真砂女)

2019年07月19日(金)

@twryossy 時計草時変わらずにいつもそこ 公彦
2011年08月01日(月)トケイソウカタカナ表記の似合うかな 公彦

【今日の季語3490<581】時計草(とけいそう):三夏の植物季語。中南米原産で夏から秋にかけて釣鐘状の蕾から花が開き夜は閉じるところから「西蕃蓮」の漢名も。◆時計草たそがれ長きことは知る(後藤比奈夫)

【今日の季語3489:別記①】例句の「夏帽」や傍題にも見るように、複合語中では「~帽」の形を用いるぽか、《降参》の意を表す「脱帽」の訓読形「帽を脱ぐ」などでは単字でも用いられる。

【今日の季語3489:別記②】これは、「帽子」の「子」が上に付く語に軽い意味を添えて熟語を造る接尾辞としての用法を備えていることによるもので、これを外しても語義には格別の支障を来さないからである。

【今日の季語3489:別記③】このような用法は、「菓子」「格子」「種子」「銚子」などに用いる字音シのほか、「金子(きんす)」「扇子」「様子」などでは宋音のス、麻雀用語から来た「面子(めんつ)」では近代音のツの読みも用いられる。

2019年07月18日(木)

@twryossy 夏帽子我には宇佐神宮の君のそれ 公彦
2011年07月20日(水)
夏帽子二人の父に遠かりき 公彦

【今日の季語3489<569】夏帽子(なつぼうし):三夏の生活季語で、個別傍題にあたる「麦藁帽(むぎわらぼう)」「パナマ帽」などの総称。装身具として用いられるばかりでなく、熱中症などから身を守る効果も。◆飛びたがる夏帽おさへつつ帰郷(木附沢麦青)

【今日の季語3488:別記①】本題の漢字表記は、平安期の古辞書『和名類聚抄』<934頃>に、現在は散逸した『崔禹食経』の記事「海月、一名 水母」を引用して、これに「久良介(クラゲ)」の和訓をあてた例が早く、中国の本草書に典拠のある漢名と見られる。

【今日の季語3488:別記②】和語のクラゲの語源には諸説あるものの、現段階では未詳としか言えない。この生類が暗い海中に棲むことから、前部要素クラを《暗》の意に解するものがあるが、平安期アクセントでは両語の頭拍クの高低が一致せず、この解には従えない。

2019年07月17日(水)

@twryossy 孫らには一番人気の海月かな 公彦
2011年07月28日(木)
透き通る海に海月の育つかな 公彦

 

【今日の季語3488<577】海月(くらげ):三夏の生類季語で「水母」の別表記でも。水中を浮遊し、傘状の体を開閉して泳ぐこともあるが、多くは潮流に乗って移動する。『古事記』にその名が見え古くから身近な生物であった。◆月さして水母の流離はじまりぬ(小野昭子)

2019年07月16日(火)

@twryossy 閻魔参り六道やはり人間を 公彦
2011年07月16日(土)
父亡くし閻魔参りや果たせざり 公彦

 

【今日の季語3487<565】閻魔参(えんままいり):陰暦正月十六日の「初閻魔」に対して七月十六日を閻魔の「大斉日」といい、地獄に堕ちた罪人を茹でる釜の蓋を開けて鬼が休みを取るので、亡者が釜茹での責め苦から逃れる日とされる。◆閻王の紅蓮の舌の埃かな(富安風生)

【今日の季語3487:別記①】上記の伝承に登場する「地獄の釜」は中世説話の世界などで生まれた呼称と見られ、『源平盛衰記』<14c前頃>に「観音を悪口すれば地獄の釜へ流さるべき也」とあるのが比較的早い時期の例にあたる。

 

【今日の季語3487:別記②】その「釜」に「蓋が開く」の文言が加わったのは、笑話集『醒睡笑(せいすいしょう)』<1628>に「この頃は地獄の釜のふたもあき」の記事があるところから江戸初期頃のことと見られる。

 

【今日の季語3487:別記③】これとは別に「地獄の釜焦げ」なる慣用句もあったことが『堪忍記』<1659>の記事などから知られる。釜の最底辺に投げ込まれ焦げ付くまで煮られる極悪人を罵っていう言葉。これに似合わしい権力の亡者は永田町界隈の底かしこ ^^;に蠢めいている。

 

【今日の季語3487:別記④】例句の「紅蓮(ぐれん)」は「炎」などに冠して猛火を比喩的に表す漢語。「紅」の字音グは呉音読みで、寒さのために皮膚が裂けて紅い蓮の花片のようになる「八寒地獄」の一つを指す仏教語に由来する。

【今日の季語3487:別記⑤】この語を罪人の舌を抜くとされる「閻魔」の舌の形容に用い、その上に溜まった埃に着目したところに本句の妙味がある。

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