« 「巨大戦艦大和」を見て1 | トップページ | 「句集・アベロに」が完成しました。 »

おは!twitter俳句(秋日傘)

3連休は風邪気味なので家で過ごしています。

戦争関係の番組を見ています。

この一週間の俳句と短歌です。

2019年08月12日(月)

@twryossy 秋日傘大塚の坂上り下り 公彦
2011年08月12日(金)
秋日傘妻の足元おぼつ かず 公彦

【今日の季語3514<592】秋日傘(あきひがさ):初秋の生活季語。単独では夏の季語にあたる「日傘」は、立秋が過ぎてもなお続く強い日ざしを遮るのに手放せないところから、「秋」を冠して当季まで用いる。◆渡し舟傾げば傾ぐ秋日傘(武田澄江)

【今日の季語3514:別記①】例句に見えるカシグ(傾)は、カタブク・カタムク(傾)と類義の自動詞(四段)で、江戸期の庄内方言集『浜荻』<1767>に「かたぶくを かしぐ」とあるのが早い例。

【今日の季語3514:別記②】一方「首をかしげて」などと用いる《傾ける》意の他動詞(下二段)カシグは、宗祇の紀行文『筑紫道記(つくしのみちのき)』<1480>の「(松の大樹が)皆浦風にかしげたるもあはれなり」の例を勘案すれば、カシグの成立は中世頃のことと見られる。

【今日の季語3514:別記③】その類義語の方は、カタムクが現代の通用形にあたるが、柿本人麻呂の「ひむがしの野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ」<万葉集48>などに見るようにカタブクが古く、これがカタムクに転じるのは中世以降のこと。

【今日の季語3514:別記④】ただしそのカタブクは、《不完全・一方》の意のカタ(片)に《一つの方に向かう》意のムク(向)の複合したカタムクが原義で、その第三拍のムが子音交替によってブに転じた語形と解されるので、一方にはカタムクも潜在していたものと考えられる。

2019年08月11日(日)

@twryossy 酔芙蓉悩める友の応援花 公彦
2011年08月11日(木)
白芙蓉義母の病は軽からず 公彦

【今日の季語3513<591】芙蓉(ふよう):初秋の植物季語。花の色や種類に応じて「白芙蓉」「紅芙蓉」「酔芙蓉」などの傍題も。直径10㎝前後の花が朝開いて夕べには萎み落ちるところから、はかなく移ろいやすいものの喩えにも。◆御仏にもらふ疲れや花芙蓉(大木あまり)

【今日の季語3513:別記①】「芙」「蓉」は、本来はともにハス(蓮)を指す字で「芙蓉」は同義字を重ねた漢名。白楽天の長編漢詩『長恨歌』に楊貴妃の美貌を「芙蓉ハ面ノ如ク、柳ハ眉ニ似タリ」と喩えた「芙蓉」も、同じ詩に「太液」とある池に咲くハスの花のことである。

【今日の季語3513:別記②】その詩の影響を受けた『源氏物語』「桐壺」の巻に、桐壺更衣の容顔を「太液芙蓉、未央柳も、げに、かよひたりし(=似テイタ)かたち」とあるのもまた、これと同じであることは言うまでもない。

【今日の季語3513:別記③】現在のフヨウは、本来は「木芙蓉(もくふよう)」と呼ばれた。江戸期の歳時記には、この名を掲げて「和名 木はちす」とあり、ここからも「芙蓉」の本義が《蓮》であったことが知られる。

【今日の季語3513:別記④】ハチス(蓮)の漢名「芙蓉」を木の花の名に転用するために初めはこれに「木」を冠したのが、後にそのことが忘却され「木」字は"不要" ^^; と捉える意識が芽生えこれが外されたところから「芙蓉」本家の座を占める事態に至ったのであろう。

2019年08月10日(土)

@twryossy 蜩よ輪唱のごと啼け高く 公彦
2011年08月10日(水)
蜩や母は転院したれども 公彦

【今日の季語3512<590】蜩(ひぐらし):初秋の生類季語で「日暮」とも。日の出時分や夕暮れに金属性の澄んだ高い音で鳴くところから、その声を模した「かなかな」の別名も傍題に。◆蜩やこの世かの世の橋なかば(浅田三千枝)

【今日の季語3512:別記①】ヒグラシは『万葉集』以来歌材として好まれ、夏・秋両季にわたる景物とされてきたが、連歌・俳諧では秋の季題として近世に定着した。

【今日の季語3512:別記②】ヒグラシの原義は別表記「日暮」に示される《日を暮れさせるもの》の意で、このセミが夕方鳴くことが多いところから出た、虫を主体とする擬人的表現。

【今日の季語3512:別記③】ヒグラシの「クラシ」は、《暮れる》意の自動詞「クル(暮)」の他動詞「クラス」から転成した名詞。その《日を暮れさせる》意から転じて、後に《日を送る・生活》の意が生まれた。この虫名にはその原義が残存している。

2019年08月09日(金)

@twryossy 長崎忌被爆二世と生きて行く 公彦
2017年08月09日(水)
長崎忌灼けし眼の冥き洞 公彦
2011年08月09日(火)病む母の長崎忌なり転院す 公彦

【今日の季語3511<589】長崎忌(ながさきき):「原爆忌」の傍題で「広島忌」と並ぶ初秋の生活・行事季語。「浦上忌」の傍題も。日本が二発の核兵器によって無差別殺戮の被害を受けた歴史を風化させてはならない。◆鐘鳴つて大空にある長崎忌(平井照敏)

【今日の季語3511:別記①】画像は原爆投下後の長崎で米国の従軍カメラマンが撮影した一枚。原爆で死亡した幼い弟を背負いながら火葬場で順番を待つ少年の姿を捉えたもの。悲しみをこらえた直立不動の姿勢には、彼の受けた戦時教育の痕跡も生々しく撮し取られている。pic.twitter.com/0fzKmVUqGV

【今日の季語3511:別記②】この写真は後にローマ・カトリック教会フランシスコ法王の目に留まるところとなり、その指示によってカードに仕立てられ、「戦争がもたらしたもの」というメッセージを添えて全世界に配布された。

2019年08月08日(木)

@twryossy 秋立つや悲しみの日の前後ろ 公彦

【今日の季語3510<588】立秋(りっしゅう):初秋の時候季語で二十四節気の一つ。「秋立つ」「今朝の秋」などの傍題も。各節気をさらに三候に分けた「七十二候」ではその初候に「涼風至る」を置く。秋の訪れを告げるにふさわしい。◆秋たつや川瀬にまじる風の音(飯田蛇笏)

2019年08月07日(水)

@twryossy この日にて夏の果とは言わるるも 公彦
2011年08月07日(日)
夏の果ヒバクシャからの手紙あり 公彦

【今日の季語3509<587】夏の果(なつのはて):晩夏の時候季語で「夏の名残」「夏終る」「夏逝く」などの傍題も。まだ暑さは厳しくて実感は乏しいものの、暦の上では今日が夏の最後の日にあたる。◆蚊を打ちしてのひら白く夏終る(桂 信子)   

2019年08月06日(火)

@twryossy 2011年08月07日(日)黙祷の 鐘の余韻や 原爆忌
2010年08月06日(金)若者にこころざしして原爆忌

@twryossy 朝焼けの真っ赤な空や広島忌 公彦
2018年08月06日(月)
@twryossy 六日九日季節を一つ挟むかな 公彦 前の関連の句です。
 2017年8月9日
魔の六日九日襟を正すべし 公彦
2015年08月06日(木) 戦争と闘い今日は広島忌 公彦
2014年08月06日(水)原爆の日心静かに過ごさんと 公彦

【今日の季語3508>2047】広島忌(ひろしまき):晩夏の生活・行事季語で「原爆忌」の傍題。1945年の今日、広島に米軍機が投下した原爆により許多の無辜の命が奪われた。今年は1月にローマ法王が被爆地を訪れ、核廃絶を訴える。◆夕日その重さに沈み広島忌(田山康子)

HAYASHI Yoshio@twryossy

【今日の季語3508:別記①】本題の「原爆忌」は、現行の歳時記では初秋の生活季語として扱われるが、広島は晩夏、長崎は初秋と両季にわたるところから検索に戸惑うことなどもあって、地名を冠した両傍題が後に生まれたのであろうiji

 

【今日の季語3508:別記②】すでに本連載2781に取り上げた「魔の六日九日死者ら怯え立つ(佐藤鬼房)」の「六日九日」も新たな傍題として扱うに相応しい。「がぶがぶとピカドンの日の真水のむ(高澤良一)」「その昔リトルボーイの降り来しそら( 同 ) 」などもこれと同様。

|

« 「巨大戦艦大和」を見て1 | トップページ | 「句集・アベロに」が完成しました。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「巨大戦艦大和」を見て1 | トップページ | 「句集・アベロに」が完成しました。 »