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2019年8月19日 (月)

おはTwitter俳句(律の風)と戦争の歌

この一週間は戦争関連の番組を多く観た。

そのいくつかは短歌にしました。

「巨大戦艦大和」

http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-c12647.html

3

「戦艦武蔵の最期」

http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-2282f8.html

 

「激闘・ダガルカナル悲劇の司令官」を見て

http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-5ce149.html

 

しばらく続きます。

 

この一週間の俳句と短歌です。

2019年08月19日(月)

階段の上り下りにも律の風 公彦

律の風人生はまだ道半ば 公彦

【今日の季語3521:別記①】「律」をリチと読むのは、漢音リツよりも先に日本に伝わった呉音読みに従うもので、リチギ(律儀)などの熟語にもこれが残存する。 


【今日の季語3521:別記②】後に、上記の「呂(リョ)」と「律」の漢音読みリツを併せたリョリツがロレツに転じて《物を言う調子》の意が生まれ、それに不明瞭な状態をいう「回らない」が結び付いて、慣用句「ろれつが回らない」が生まれた。 

 


【今日の季語3521:別記③】この「呂律」と同じく、例句の「轆轤(ろくろ)」もまたラ行音が語頭に立つ熟語。古代日本語にはこのようなラ行音で始まる語は存在せず、それが奈良時代頃から少しずつ文献に姿を見せるようになるのは、漢語が受容され定着してからのことである。 

2011年08月18日(木)
椋鳥の膨らましている一樹かな 公彦

【今日の季語3520<598】椋鳥(むくどり):三秋の生類季語で「むく」の略称や、頭が白いところから「白頭翁」の擬人名傍題も。羽毛は地味な灰褐色で嘴と脚が鮮やかな橙色。市街地の樹木などをねぐらに群を作ることも。◆人われを椋鳥と呼ぶ諾(うべな)はむ(富安風生)

【今日の季語3520:別記①】この鳥名は、秋に熟する椋の木の実を好んで食するところから出たとされる。この木は古くから神社などに多く植えられ、その実を子どもが食べたりする身近な存在であったところから、これを啄む鳥の名に結び付いたものであろう。

【今日の季語3520:別記②】近世にはこの呼称を、江戸の町に出て来た人、特に冬季に雪国から出て来た出稼人をあざけって呼ぶ《田舎者》の意に用いた。彼らが群を作ってやって来るところをこの鳥に擬えたものかという。

【今日の季語3520:別記③】掲句も「椋鳥」をこの意味に用いたもので、生類名を本義とする季語を人事に転用した例として注目される。季語にはこういう使い方もあるという見本として引用した。

【今日の季語3520:別記④】本句のウベナフ(諾)は《承服する》意を表す古語。《もっともだ》の意に用いる副詞ウベ(宜)に《行為をおこなう》意を表す接尾辞ナフが付いて生まれた動詞形。アガ(贖)ナフ・ウラ(占)ナフ・トモ(伴)ナフなどにも、これと同じ派生方式が見られる。

【今日の季語3520:別記⑤】上記のウベは、一方に、現代の文語的表現「むべ(諾)なるかな」に残存するムベの形でも用いられた。この語が古くは [mbe] のように発音され、その語頭音[m]に、ウ・ムの両様の仮名があてられたことから生まれた表記の"ゆれ"と見られる。

2019年08月17日(土)

@twryossy 福島の桃の一つが波の風 公彦
2011年08月17日(水)
福島の桃の香りの高かりき 公彦

【今日の季語3519<597】桃(もも):初秋の植物季語。「白桃」「水蜜桃」などの個別名傍題でも。「桃の花」は晩春の季語で単に「桃」と使えば「桃の実」を指す。◆白桃のすべり込んだる喉かな(山上樹実雄)

【今日の季語3519:別記①】桃は中国黄河上流地域が原産地で、日本には古くから渡来し野生化したものを食用としていたことが、弥生時代遺跡の核の出土などから知られる。

【今日の季語3519:別記②】「古事記」には、黄泉の国から逃げ帰るイザナギが追っ手に桃の実を投げつけて退散させる神話がある。また中国の「春秋左伝」にも、桃の木で作った弓が災を払うという記述が見え、桃は古くからそのような霊力を備えた樹木とされていた。

【今日の季語3519:別記③】ノドが通用訓にあたる例句の「喉」には、音数律から三拍形ノンドをあてるのがよさそうであるが、ノミドと読むこともできる

【今日の季語3519:別記④】この身体部位名は、《飲食物を呑むところ》を意味するノミ(呑)ド(処)が原義で、後に第二拍の音便化によりノンドに転じ、さらにその撥音が脱落してノドに短縮して現在の通用形が生まれた。

2019年08月16日(金)

@twryossy 馬追の泣き出すころに上気道炎 公彦
2011年08月16日(火)
馬追の啼きても一つ転院す 公彦

【今日の季語3518<596】馬追(うまおい):初秋の生類季語で、この虫の鳴き声を模した「すいっちょ(ん)」の別名傍題も。虫の声が、馬を追う時に出す舌打ち音を思わせるところからこの名が生まれた。◆灯の下に来て馬追のみどり増す(西野たけし)

@twryossy 敗戦忌大和武蔵の最期知る 公彦

【今日の季語3517<595】敗戦忌(はいせんき):初秋の生活季語で「終戦記念日」の傍題。無謀な戦争の道を選んで多くの犠牲者を出した日本は1945年8月15日、連合国側に無条件降伏した。戦争犠牲者の鎮魂と世界平和を願う日。◆海原は父の墓標や敗戦忌(中村啓輔)

【今日の季語3517:別記①】「終戦」という熟語は、日本の文献はもとより漢籍にも使用例がなく、上記ポツダム宣言の受諾を国民に布告する「玉音放送」として昭和天皇の読み上げた「大東亜戦争終結ノ詔書」、通称「終戦詔書」に端を発する。

【今日の季語3517:別記②】その「終戦」の本義は、天皇の行為として戦争を《終える》意にあったのが、程なくその主体の自他がすり替わり、戦争が《終わる》意の自動詞として用いられるようになった結果、事の真実が見えにくくなった。

【今日の季語3517:別記③】このことは《命が終わる》意を表す「命終」の例を見れば明らかであろう。《~が終わる》の意を表す自動詞としての「終」は、その主体の語を先に立てるのに対して、これを《~を終える》の他動詞として用いるには「終」字が対象の語に先行する。

【今日の季語3517:別記④】「終戦」の「終」が後者の他動詞にあたることは、この漢語の構成規則に照らせば自明のことであり、これを《戦争が終わる》意に用いるのは、漢語動詞の自他を曖昧にする日本式漢語運用法の一例にあたる。

【今日の季語3517:別記⑤】それはやがて「細かい事は気にするな」式の台詞に助けられて事の本質を有耶無耶にさせる途を辿ることになる。

2019年08月15日(木)

2019年08月14日(水)

@twryossy ふるさとに盆の月あり墓はなし 公彦
2011年08月14日(日)
父逝きて冷めざらましや盆の月 公彦

【今日の季語3516<594】盆の月(ぼんのつき):陰暦七月十五日前後の月をいう初秋の天文季語。仲秋の名月よりもひと月早い、盂蘭盆の夜の月をこの名で呼ぶ。唱歌にある「盆のような月」のことではない。◆淋しけれ十六日の盆の月(高野素十)

 

【今日の季語3515:別記①】例句の「まゐ(参)らす」は、動詞に添えて相手を敬う補助動詞で、ここでは《焚いてさしあげよう》の意。上五の「いざたまへ」は《さあ、いらっしゃい》の意を表す連語で、ともに祖霊への敬意を籠めた文語表現。

【今日の季語3515:別記②】後者の「いざたまへ」は、通説では、人を誘うときに相手に呼び掛ける感動詞イザに、敬意を表す補助動詞「たまふ」の命令形タマヘを添えた形で、本来ならば「来たまへ」のようにその前に置かれるはずの動詞を略したものと説かれている

   

2019年08月13日(火)

@twryossy 迎火や父に遅れて母も来る 公彦
2011年08月13日(土)
門火燃ゆ父は曽孫を知らざりき 公彦

【今日の季語3515<593】迎火(むかえび): 初秋の生活季語で「門火(かどび)」「魂(たま)迎ふ」などの傍題でも。「盂蘭盆」の十三日の夕方に還ってくる先祖の霊が迷わないように、家の門前や戸口で焚く火。◆いざたまへ迎火焚てまゐらせん(正岡子規)

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