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おは!twitter俳句(咳)と感慨

今週で11月も終わる。

今年も残り1カ月となる。

来週は忘年会もあり新年の行事の計画も出ている。

珍しく年賀状の準備も11月内に終えた。

語るには早いが落ち着いた一年だったという事かも知れない。

残りの2019年を充実しよう。

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2019年11月25日(月) 咳をする妻と朝なのおしんかな 公彦 2011年11月26日(土) 咳をして二人還暦迎えけり 公彦   【今日の季語3619<698】咳(せき):別題「風邪」と並ぶ三冬の生活季語。古語動詞「しはぶく」やその名詞形「しはぶき」などの傍題も。当季に多く発生する感染症をいう病体季語として用いる。◆咳の子のなぞなぞあそびきりもなや(中村汀女) 【今日の季語3619:別記①】セキ(咳)は《息がつかえて呼吸の流れが止まる》意を表す動詞セク(咳)から出た名詞形で、水の流れに用いるセク(塞)やセキ(堰)もこれと同語源。さらにこれが《通行者の流れを止める》検問所の意に転じてセキ(関)の呼び名も生まれた。 【今日の季語3619:別記②】古語のシハブキは「シハ(唇・舌)ブキ(吹)」の複合した形で、舌や唇をシハと称した痕跡は、「シハ(舌)ブル(振)」に由来するシャブルや、「シハ(舌)ハユシ(鹹)」からシホハユシを経て変化したショッパイなどの現代語の中に認められる。   【今日の季語3619:別記③】これがセキと交替するのは近世初期頃のこと。芭蕉七部集『ひさご』<1690>に収める歌仙「城下」の付合に「看経の嗽(せき)にまぎるゝ咳気(がいき)声(里東)/四十は老のうつくしき際(珍碩)」とあるのは、その比較的早い例にあたる。 【今日の季語3619:別記④】上掲長句の「嗽」に「咳気声」が並置されているのは、セキの独立性がいまだ薄かったことによるものであろう。『虞美人草』<1907>にも「ごほんごほんと咳をせく」と動詞を伴った使用例があり、明治末期頃までその傾向が強かったことを窺わせる。 桜を見る会10 http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-688b67.html…

2019年11月24日(日)



@twryossy 雌熊は冬眠中も子育てし 公彦
2011年11月24日(木)
冬眠を醒ます日本の苦よもぎ 公彦


【今日の季語3618<696】冬眠(とうみん):三冬の生類季語。昆虫・両生類・爬虫類などの変温動物が活動を停止して冬を越すことをいうが、クマやシマリスなどの恒温動物に見られる同様の状態についてもこの呼称を用いる。◆冬眠の寝息こぞるか山の音(石川美恵子)


【今日の季語3618:別記①】例句の「こぞる(挙)」は、人間について《一人残らず集まる》意を表す古語動詞。その主体に「冬眠の寝息」を立てたところに表現の妙味が感じられる。


【今日の季語3618:別記②】コゾルは、上記の主格を承ける自動詞の用法とは別に、目的格を承けて《残らず集める》意に用いる他動詞としても用いられる。「四百余州を挙(こぞ)る十万余騎の敵」(軍歌「元寇」)はその一例。


【今日の季語3618:別記③】現代語ではこれらの自他両動詞を単独で用いることはほとんどないが、「こぞって(出掛けた)」のように用いる副詞はその連用形に「て」の付いた「こぞりて」の音便形にあたり、動詞の姿がわずかに残存している。


【今日の季語3618:別記④】上記のようにコゾルには《集まる》の意味要素が含まれており、「こぞって集まる」などと用いるのは同義語を重ねた表現にあたるが、この動詞の語義は中世の頃から曖昧になっていてこれを《おおぜい》の意に解する誤用が生じたものと見られる。

桜を見る会9 ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/p

 

【今日の季語3617<695】小雪(しょうせつ):二十四節気の一つ。立冬から十五日目にあたる昨日からこの節気に入り暦は初冬後半に。この頃から降雪を見るようになるのでこの名があるものの、実際は地域と年によってかなりの差が。◆小雪の箸ひとひらの千枚漬(長谷川かな女)

2019年11月22日(金)



@twryossy 突然死木内みどりの冬の影 公彦
冬の影山頭火にも一茶にも 公彦
(本行寺)
2011年11月22日(火)寒灯や二つの影の合体す 公彦

 

【今日の季語3616<694】冬の影(ふゆのかげ):三冬の生活季語で「寒き影」「寒影」などとも。別題「寒灯」「冬木影」などのように特定の対象を示さず、冬の物の影一般に用いてついてその寒々とした趣を表す。◆冬の影二人の吾の問答す(角川源義)


【今日の季語3616:別記①】現代では「光と影」の並立句に見るように両語は対義語として用いられることが多いが、本来は類義関係に立つものであった。


【今日の季語3616:別記②】古くは「日の影」や「月影」などの例が示すように、本来は《光》の意を表す語であったと見られる。それが意味領域を拡げて、光を受けて見える物の姿や、物が光を遮って生じる黒い形を表すようになった。


【今日の季語3616:別記③】三春の天象季語「陽炎(かげろう)」は、《炎》を指す古語カギロヒから《光のゆらめき》の意を表すカゲロフに転じた語であるが、そのカギロヒはこれに先行するカギルヒから出たものと見られる。


【今日の季語3616:別記④】この古語は「カギル・ヒ(火)」の複合形で、カギルは《ちらちら光る》意を表す動詞。《珠が仄かな光を放つ》意から「日・火」などに掛かる枕詞「たまかぎる」にはこの古語動詞が残存する。《光》を指すカゲも、これと同根の語と解される。

2019年11月21日(木)

@twryossy 2011年11月21日(月)
大根のペンシル削りや我が弁当 公彦
2011年03月31日(木)
荒む日やミニ大根の種を蒔く公彦

【今日の季語3615<693】大根(だいこん):三冬の植物季語で「だいこ」の短称形でも。栽培の歴史も古く、それを育てる「大根畑」、産地名を冠した「三浦大根」、調理した「煮大根」など傍題も各種多岐にわたる。◆煮大根や烏賊の諸足そり反り(松根東洋城)


【今日の季語3615:別記①】この野菜の古称には和語のオホネ(大根)が用いられた。『古事記』<712>歌謡に見える「木鍬(こくは)持ち、打ちし淤富泥(おほね)」の万葉仮名はそのことを示す一例。


 

【今日の季語3615:別記②】ダイコンの呼び名は、これにあてた「大根」の漢字を音読して生まれた和製漢語。『東寺百合文書』応永二十六年<1419>の条に収める食物の代金の控えに「十文 大こん」とあるのはその早い例にあたり、この呼称が当時すでに定着していたことを示す。


 

【今日の季語3615:別記③】中国の宋代にはこの野菜を「蘿葡(ロフ)」と称した。これに、《細かく刻む》意の「繊」を冠した料理名「繊蘿葡(せんろふ)」が禅宗文化の一つとして日本に伝わり、その名が和様化されてセロッポンに転じた。


 

【今日の季語3615:別記④】後にその語源が忘却され、細かく刻まれた数の多さをいう呼び名と受け止める民間語源解に支えられて現行のセンロッポン(千六本)なる調理名が生まれた。


 

【今日の季語3615:追記】別記③・④に関する詳細は拙著『俳人のための やまとことばの散歩道』(リヨン社:絶版)所載「千六本」の記事をご覧下さい。

2019年11月20日(水)

@twryossy 耶馬渓に寝酒召したる山頭火 公彦
2011年11月20日(日)
寝酒せねば寝れぬと友は早逝す 公彦

 

【今日の季語3614<692】寝酒(ねざけ):三冬の生活季語。季節を問わない句材を当季に配したのは、冷えた体を芯から温めて心地よい眠りに誘ってくれるところに目を向けたものであろう。◆隣室の人も来て酌む寝酒かな(古川芋蔓)

 

【今日の季語3614:別記①】ネザケの呼び名が文献に登場するのは中世末期頃から。狂言「地蔵舞」(雲形本)の詞章に見える「身共(みども)は寝酒をたぶ(=飲む)」や、『日葡辞書』<1603>に「Nezaqe. 寝る前に飲む酒」とあるのが早い例。


 

【今日の季語3614:別記②】江戸期には、酒の異名ササを用いてネザサとも呼ばれた。狂歌家集『吾吟我集』<1649>に収める「住みわぶる世の憂きふしも忘れけり呑みし寝ざさの酔ひのまぎれに」は、ササに《笹》、ヨに《節》の意を掛け、「ふし(節)」を縁語としたもの。


 

【今日の季語3614:別記③】酒の異名ササには、人に酒を勧める時の詞と説くものや、酒の異名「竹葉」の漢語に基づくとするなどいくつかの語源説があるが、サケの頭音サを重ねて隠し詞とした女房詞由来の語と見るのが妥当であろう。

2019年11月19日(火)

泥鰌掘る鼻に割り箸二本挿し 公彦

2011年11月19日(土)

泥鰌掘る田園も川も死に賜う 公彦

【今日の季語3613<691】泥鰌掘(どじょうほ)る:三冬の生活季語。温暖を好んで田や川の泥の中に潜む泥鰌を掘り返して捕獲する。「泥鰌鍋」「柳川鍋」は三夏の季語であるが、単独の「泥鰌」だけでは季語にならない。◆眠りまだ覚めざる泥鰌掘られけり(川崎栖虎)


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