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2020年2月16日 (日)

おは!twitter俳句(春朝し)と誕生日

今日は私の68回目の誕生日です。

昨日と何も変わることのない今日です。

多分明日も今日と何の変わることもないでしょう。

それでいいのだと思います。

平々凡々これ好日なり。

今日から69回目の誕生日に向けて元気で頑張ります。

 春淡し誕生日というこの朝に 公彦

この一週間の短歌と俳句です。

ーー

2020年02月17日(月)

@twryossy 春淡し誕生日というこの朝に 公彦
2012年02月17日(金)
春淡し春のみにある淡さかな 公彦

 

【今日の季語3703<781】春淡(はるあわ)し:初春の時候季語「春浅し」の傍題。季の初めに「浅し」を用いる例は他の三季にも見られるが、これを「淡し」と表現するのは春に限ったことで、そこに当季の本意が潜む。
◆パステルで描く光や春淡し(優嵐)

 

【今日の季語3703:別記①】この季語には、色や味などの薄い状態をいう古語アハシ(淡)が用いられているが、古代文献にはこの語を形容詞として使用した例が見当たらず、この形に定着したのは平安期以降のことかと思われる。

【今日の季語3703:別記②】ただし万葉集には、淡水湖を指すアフミの例があり、これがアハウミ(淡海)の縮約したもので、琵琶湖にちなむ滋賀県の旧国名アフミ(近江)もここから出たことを考え合わせれば、本来は名詞アハ(淡)が先行したものと見られる。

【今日の季語3703:別記③】そのアハは、平安期の和歌などに、《はかない・頼りない》意を表す形容動詞の連用形「あはに」の形をアワ(泡)の掛詞として用いた例がある。このような形容動詞形を経て形容詞アハシが生まれたのであろう。

【今日の季語3703:別記④】上記のアハ(淡)とアワ(泡)は、その旧仮名が示すように本来は別語であったのが、平安中期頃に語中尾のハ行音がワ行音に転じる現象が起きて、両語は同音のアワになったことから、このような掛詞の用法も生まれた。

2020年02月16日(日)

@twryossy 去勢されし種芋なるや店の先 公彦
2012年02月16日(木)
種芋やある晴れた日に植えられぬ 公彦


【今日の季語3702<780】種芋(たねいも):三春の植物季語で「芋種」「芋の芽」「藷苗」などの傍題も。秋に収穫して貯蔵しておいた芋を春の植え付けに準備する。本来は里芋を指したのが他の芋類にも用いられるようになった。◆種芋のこのあえかなる芽を信じ(山口青邨)


【今日の季語3702:別記①】例句は、弱々しくはかなげな様子を表す古語「あえか」を種芋の芽について用いた。現在はそのように見える芋の芽がやがてたくましく育ってゆく、その生命力への期待と祝意の籠もる一句。


【今日の季語3702:別記②】アエカは、《こぼれ落ちる》意を表す動詞の名詞形アエに接尾辞カが付いて生まれた形容動詞の語幹と見られる。滴り落ちることを表す「汗あゆる」に見るように、この動詞はヤ行に活用するのでこれを「あへか」と書くのはかえって誤り。


【今日の季語3702:別記③】上記の接尾辞カは、カスカやホノカなどの形容動詞にも姿を見せる。これらの語に類犠牲が認められるのは、この接尾辞が、うっすらとして定かでない状態を表す語を派生する働きを備えているところから生まれたものであろう。


【今日の季語3702:別記④】アエカは古代文献には使用例がなく、源氏物語などの平安期以降の文献に登場する。


【今日の季語3702:別記⑤】そこでは、触れば落ちそうなさまをいう原義から《かよわい》意に転じ、さらにそれが美意識に結び付いて《上品で美しいさま》を表す語として用いられるようになる。


【今日の季語3702:別記⑥】中近世の文献にはこの語がほとんど使用されず、明治期の韻文などに女性の美しさを表す雅語として蘇る。その背後には源氏物語の影響があったものと見られるが、例句はこれを本義に近い意味に用いている。

2020年02月15日(土)

絵踏せぬ人のはるけき離島かな 公彦
2012年02月15日(水)
三十八年務めは絵踏みごころかな 公彦


【今日の季語3701<779】絵踏(えぶみ):初春の生活季語で「踏絵」とも。江戸期のキリスト教弾圧方策で信者でないことの証しにキリストや聖母マリアの画像を踏ませた。陰暦一月から三月頃の行事であったことから当季の季語に。◆数かぎりなき足過ぎし踏絵かな(吉田汀史)


2020年02月14日(金)



 

@twryossy 生きたまま売られる白魚目の黒し 公彦
2012年02月14日(火)
白魚の孕むを詠みし真砂女かな 公彦


 

【今日の季語3700<778】白魚(しらうお・しらお):初春の生類季語。半透明の魚体に黒点を置いたような眼が印象的。かつては産卵期に河口域を遡上する白魚を篝火で捕る漁法が行われたことから「白魚網」「白魚火」などの傍題も。◆白魚よりきらめくいのち貰ひけり(大元祐子)


【今日の季語3700:別記①】シラウオ科に属するこの魚とは別に、棲息域が同じで姿も名前もよく似たシロウオ(素魚)がいて紛れやすいが、こちらはハゼ科に分類される。


【今日の季語3700:別記②】またシラウオは空気に触れるとすぐに死んでしまうほど繊細なのに対して、シロウオは「躍り食い」と称して活魚のまま食用にされるほどの生命力を備えている。


【今日の季語3700:別記③】例句に見るように「白魚」はシラオの形でも用いられる。これは古形シラウヲの三拍目の母音ウが、後続のヲの語頭の半母音に併合されてウヲからヲに変化したもので、古くはこちらが通用形であった。


【今日の季語3700:別記④】これと同じ変化は、カタウヲ(堅魚)から生まれたカツヲ(鰹)や、ヒウヲ(氷魚)から転じたヒヲなどにも見られる。現在の通用形シラウオは、漢字表記「白魚」に引き寄せられて後世に原形に復帰した語形にあたる。

2020年02月13日(木)



 

@twryossy 求肥覆う鶯餅の鳴くばかり 公彦
2012年02月13日(月)鶯餅秀吉も食い我も食う 公彦


【今日の季語3699<777】鶯餅(うぐいすもち):初春の生活季語。餡を求肥などの柔らかな皮で包み、青大豆でこしらえた黄粉(うぐいす粉)をまぶしたもの。鶯の羽根の色とその形を思わせるこの時季限定の餅菓子。◆魔がさして鶯餅を二個も食ふ(伊藤白潮)


HAYASHI Yoshio@twryossy

【今日の季語3699:別記】例句作者は辛党であろう。ふだんは甘いものなど口にしない人が、鶯餅の綺麗な色に惹かれて抓んでみたところ、まことに美味であったのでもう一個平らげてしまった。その行為を「魔がさす」と表現したところから意外性と愉しい俳味が生まれた。

2020年02月12日(水)



@twryossy 菜の花忌「坂の上 」全巻揃うなり 公彦
2012年02月12日(日)
菜の花忌光差し入る狭庭かな 公彦


【今日の季語3698<776】菜の花忌(なのはなき):初春の行事季語で1996年のこの日72歳で没した大阪生まれの作家司馬遼太郎の忌日。代表作の一つ『菜の花の沖』にちなんで作家自身も好んだ当季の植物名を用いた呼称。◆ゆるやかな海の明るさ菜の花忌(山田みずえ)


【今日の季語3698:別記】本題は現在では司馬遼太郎の忌日名にあたるが、かつては1958年に没した諌早市生まれの詩人伊東静雄の忌日にこの名が用いられていた。しかもこの人の忌日もまた同月同日で、不思議な一致点と併せて世の趨勢ということを思わせるところもある。

2020年02月11日(火)



@twryossy 逃げて行く二月の半ば節目かな 公彦
2013年02月05日(火)誕生月二月となりて音高し 公彦


【今日の季語3697<775】二月(にがつ):初春の時候季語。句調を整えるために撥音を挟んだ「二ン月(にんがつ)」の形を用いることもある。陽暦では初春にあたるが、異名別題「如月(きさらぎ)」は陰暦に従って仲春の扱いを受ける。◆波の穂の風に揃はぬ二月かな(鈴木真砂女)


【今日の季語3697:別記①】例句は波が激しい動きを見せながら浜辺に打ち寄せる二月の海を詠んだもの。「穂」は《抜き出たもの》をいうホ(秀)と同根の語で、これを「波」と結んだ「波の穂」は古歌の伝統を踏まえた表現。これに「風」を配してざわつく稲穂の姿に通わせた。


【今日の季語3697:別記②】本題の別形にあたるニンガツの読みは、他の月名にも共通する「月」の呉音読みグヮチを用いたニグヮチ(二月)の変化形から出たものと見られる。


【今日の季語3697:別記③】江戸期の方言辞書『かたこと』<1650>には、二月を「にんぐはち(=ニングヮチ)」と称していたことを示す記事があり、これを訛語としているが、これが後にニンガツの形に転じて俳句用語として受け継がれたものであろう。

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