カテゴリー「俳論」の9件の記事

2009年1月31日 (土)

松任谷由実選集五七五

昨日のきっこの俳句に続いて俳句ネタです。

今日「松任谷由実選集五七五」を読み終わりました。
フジテレビ系「めざましテレビ」に1998年から2000年までに寄せられた86248作品からユーミンが選んだ113題目の千作品位が題目毎のコメントと共に掲載されている。

俳句でも川柳でもなく五七五だ。
昔からの言い方から「自由律俳句」か?

俳句は季語を使うと気分を芸術的に昇華し易い。
しかし季語にこだわると下手をすると作りものになりやすい。
新しいジャンルとして「五七五」ka

いいでしょう。

ユーミンは[はじめに]の最後にこう書いている。

本にまとめてみると、あらためて日本人の感性の素敵さに驚くばかりです。二十一世紀という時代を迎え、言葉の未来があいまいな今、「五七五」が時代と心を映す方法として、ケイタイ以上に広がって欲しいと思います。

では少し紹介しましょう。
最初に書いているのが題目です。


卒業

第二ボタン「おとうとが着る」とことわられ
13歳 中学生 玉出桜子

誘惑

木蓮を抱くわれを盗め五月
35歳 教諭 中原由紀子

かみなり

目立ってはいるが立場は避雷針

41歳 柔道整復師 こだま岳人

おかおさん おそらもおなか こわしとる?

2歳 中村友香

髪なびくかき分ける君に胸ドキュン

15歳中学生 甲斐田恵美

秋Ⅱ

蟷螂と ベンチを分ける 昼休み

35歳 英会話講師 デビッドソーンデール

峰に立つ 君の背こそ吾の目指す場所

31歳 主婦 山本まりの

数字

3キロの 幸せ生まれ うれし泣き

31歳 主婦 土本知左子

乾杯

グラスから 見える花嫁 金魚鉢


今日はこんな所です。


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2008年12月 2日 (火)

我が物と思えば軽し笠の雪

うちべいびいの独り言さんから宝井其角の俳句を送って頂きました。

説明と合わせて読むとなかなか味わい深い俳句でした。

これです。

              Img9c3aa310zik9zj

我が物と思えば軽し笠の雪

宝井其角(たからいきかく)

――――

いやいや荷物を持てば、本当は軽いはずのものも重く感じてしまう。人生は心の置き所ひとつで、楽しくもなり悲しくもなる。ものの見方を変え、心を積極的肯定的に向けて行けば、難有るも有り難しである。

早速以下の俳句をお返ししました。

我がものと思えど重し冬の雲 公彦

其角はん御免なさい。

以下wikiからご其角はんの参考情報です。

ーーーーーーーーーーーーーー

江戸堀江町で、近江国膳所藩御殿医・竹下東順の長男として生まれた。延宝年間(1673年 - 1681年)の初めの頃、父親の紹介で松尾芭蕉の門に入り俳諧を学ぶ。

はじめ、母方の榎本姓を名乗っていたが、のち自ら宝井と改める。

蕉門十哲の第一の門弟と言われている。芭蕉の没後は日本橋茅場町江戸座を開き、江戸俳諧では一番の勢力となる。なお、隣接して、荻生徂徠が起居、私塾蘐園塾を開いており、「梅が香や隣は荻生惣右衛門」 の句がある。

宝永4年、永年の飲酒が祟ってか47歳の若さで亡くなっている。

[編集] 人物評

芭蕉とは違い、酒を好み作風は派手で、平明かつ口語調の洒落風を起こした。しかし、博覧強記の其角であるが故に、句の解釈に取り掛かろうとすれば、その中に隠された難解さに驚かされる。

去来抄中の以下の逸話が、芭蕉による其角観をよく物語っている。

切られたるゆめはまことかのみのあと 其角
去來曰く「其角は誠に作者にて侍る。わずかに、のみの喰ひつきたる事、たれかかくは謂ひつくさん」。先師曰く「しかり。かれは定家の卿也。さしてもなき事を、ことごとしくいひつらね侍る、ときこへし評に似たり」。
(現代語訳)
「其角は本当に巧みですね。ちょっと、ノミが喰いついただけの事を、誰がここまで言い尽くせるでしょう」と向井去来がいうと、芭蕉が応えて、「確かに。彼は藤原定家卿だよ。大したことでもないのに、仰々しくいい連ねると評されたのに似ているね」と言った。

また、芭蕉がライバル視していた井原西鶴とも交際し、生涯に2度、西鶴を訪ねて上方に行っている。其角の逸話の一つとして、赤穂浪士討ち入り前夜、四十七士の一人・大高源五と会い、また討ち入りも見物したともされている。

ーーーーーーーーーーーーーー

まことに恥ずかしながらこの中に出てくる「博覧強記」という言葉は知りませんでした。
中学校で習う言葉だそうです。
総理大臣がどうか等とかは言いますまい。
人間日々成長期です。

うちべいびいの独り言さんを良くお邪魔するサイトに登録させて頂きました。

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2008年11月26日 (水)

袋田の滝の西行と子規

24日に紅葉を見に行った袋田の滝を下に見る登山道に子規と西行の碑がありました。

(登山道はあまりに急でかみさんたちが根を上げ頂上まで行きつけませんでしたが)

日本三大瀑布の一つということなので古くからの名勝だったようです。

確かに滝の高さは凄く高く真下から見上げる様は子規にも西行にも詩心を沸かせるに十分だったようです。

袋田の滝の西行と子規

袋田の滝の西行と子規

かじか鳴いて石ころ多き小川なり
正岡子規

袋田の滝の西行と子規

花紅葉よこたてにして山姫の錦織りなす袋田の滝
西行法師

袋田の滝に紅葉を愛でにけり子規も西行もかくばかりかと
大津留公彦

参考

袋田の滝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


位置     北緯36度45分39.8秒
東経140度24分37.5秒
所在地     茨城県久慈郡大子町袋田
滝幅     73m
水系     久慈川水系滝川
表・話・編・歴

 袋田の滝(ふくろだのたき)は、茨城県久慈郡大子町袋田にある滝。位置は、久慈川支流の滝川上流にあたり、長さ120m、幅73m。
冬は、凍結することがある。

 茨城県指定名勝。華厳滝、那智滝とともに日本三名瀑のひとつに挙げられる場合もあり、日本の滝百選にも選定されている。
平成2年に行われた日本の滝百選の人気投票では1位を取った。

 江戸時代は水戸藩の領地内であり、水戸黄門として知られる徳川光圀が訪れたことがあるとされる。

 この滝の別名「四度の滝」は、滝川が4段に岩肌を落ちることから名づけられたとされる説と、昔、この地を訪れた西行法師が
「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と、この滝を絶賛したと伝えられていることから名づけられたとされる説がある。

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2008年11月 3日 (月)

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2008年8月23日 (土)

投げられし此一銭春寒し は山頭火?

Img209

投げられし此一銭春寒し コジキ
豊後高田市桂川ふれあいランド短文学公園にある費  風と歩く   北九州の山頭火句碑

この句は山頭火の句だとされて立派な句碑が豊後高田市に建ち豊後高田のまちおこしにも役立っている。
投げられという瓦屋呉服店は豊後高田市の中にある。
大分県のホームページでもそう書いている。

しかしこの句は残念ながら山頭火の句ではないようだ。
花の里に集まる文人の中でも山頭火に詳しい山口高氏はこれは山頭火の句ではないと大分合同新聞にも意見を送ったが断定は出来ないという返事だったということ。

その理由は

①季節が合わない。
彼がこの国東半島を訪れたのは、今から76年前の昭和四年十一月のことである。
関連記事
11月に春の句を作る俳人はいない。
そもそも山頭火は無季俳句で季語を使わない。
(季が違うといわれることがある浅学の私でもそんな句は作らない)

②山頭火は自分のことを乞食などとは言わない。
山頭火は自分のことをこじきと言われるのを嫌っていたという。
庄内あたりで作ったといわれる花の里の前に乞食の句がある。

ホイトウと言われる村のしぐれかな

しかし自分ではホイトウ(乞食)とは決して言ってない。

③字が違う
鑑定で山頭火の句とされたということだが字が違う。(以下の写真2枚を比べて下さい)

④山頭火という署名のない句は例がない

⑤当時国東の方にそうしたことをしていた僧がいたという証言がある。

⑥この句の写しを売り歩いていた人がいた。

産業振興に水を差そうというのではありませんがこの句を山頭火の句とするのは少し問題有りですね。
山頭火はお金と縁のなかった人ですからお金儲けに使うのは少しどうかと思います。

瓦屋呉服店はこの額を今は既にしまっているそうです。
山頭火が昭和5年以前の日記を焼かなければこんな問題も起こらなかったかもしれませんが・・・。

大分県には31の山頭火の碑があるという。
その内10は花の里の佐藤高信氏が建てたという。
山口高氏はその全てを訪問し写真を取り冊子にしているという。

違う方のサイトですがその内の5個はここで見れます。
大分県の山頭火句碑

参考

宇佐神宮、大楽寺からは豊後高田へ向かっている。昭和4年当時、豊後高田は国東半島全体をマーケットとする賑やかな商業都市だった。
  創業1787年の瓦屋呉服店6代目当主高井博爾さんによると、父である5代目の荘司さんは足が悪く、いつも店の帳場にすわっていた。その店先には、一日に十人も二十人も物貰いの乞食や行乞僧がきていたという。その日も店先に立った行乞僧に何げなく一銭銅貨を投げたところ、僧はその銭と細長い紙切れを置いて去った。見ると、コヨリにするような和紙に「投げられし此の一銭 春寒し コヂキ」とあった。風格のある筆遣いだった。荘司さんははっと胸をつかれ、自分の非礼、慢心を恥じて、その紙を大切に保管した。ところが、縁は異なもの。のちに熊本から高田素次という俳人が訪ねてきた。高田素次は九州俳壇の四天王といわれた高井左川の実家を訪ねたのだった。つまり、左川は瓦屋呉服店の生まれで荘司さんの叔父さんにあたる人。このとき、荘司さんが例の行乞僧の紙切れを高田素次に見せたところ、山頭火のものではないかということで、筆跡鑑定の結果も山頭火のものだと出た。荘司さんはそれまで山頭火を知らなかったけれど、そういう優れた俳人のものならいよいよ大切にします、と言ったのだそうだ。いまも瓦屋呉服店にはこの紙切れが額に入って飾られている。
  昭和4年の観音霊場巡りは豊後高田から天念寺、両子山へ。「昨夜は山家に泊まりまして、ひとりでしんみりしました。今日はしぐれる岩山を四つ越えました。両子寺、天念寺、椿堂、どれも岩山の景勝を占めてをります、このあたりは小耶馬渓とでもいひたい山間であります、毎日の時雨で行乞が出来ないで時雨の句ばかり出来ます 二十六日 豊後赤根にて」。井泉水にこう書き送ったのち、山頭火は杵築、別府、大分へと観音霊場巡りの旅を続けて行く。
大分文学紀行

はたしてこの字は同じでしょうか?
山頭火の字は太く入るのが特徴だそうです。
瓦屋呉服店のものは山頭火にしては整いすぎている気がしますが・・・

短冊
「分け入っても分け入っても青い山」(大正15年作)
Sub6

瓦屋呉服店に残る
紙切れに書かれた句
Sub7


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2008年7月31日 (木)

一億総哭の秋又は一億相哭の秋

 
ハイクブログという俳句の投稿サイトがある。
もともとは「カナダde日本語」にあったのを真似して始めたものだが俳人でもある私としてはかなりの期間御世話になっている。
小田実の話に刺激を受けてハイクブログで敗戦記念日で季語を探したがなかった。
終戦記念日はあった。
敗戦と終戦では意味合いがかなり違う。
終戦では対等な立場で戦争を終わらせたことになるが先の戦争はそうではなく無条件降伏であり文字通り敗戦だった。
「国をむちゃくちゃにした」(小田実)責任者は罰せられなければならない。
小田は先の記事で紹介したように8・11のニューヨークタイムスに「日本敗北・天皇存続」と出ていたのを見つけて自分が体験した8・14の大阪大空襲は何だったのか言う。


ハイクブログで敗戦記念日で検索したら、超熟年反戦廃人谷人と言う人がこんな俳句とコメントを出していた。
Photo


もの凡て曖昧な日本終戦日  谷人これが「美しい国“大日本"」の未来像です。

私はこんな俳句を返句しこんなコメントしました。
Haiku_3

小田実を偲ぶ会に出てテレビ番組を見てファンになりました。 季語終戦日を敗戦日としているひ人を探してここに来ました。

そしたらこんなコメントと返句が来ました。
Haiku_4

「一億相哭の秋」などと叫ばれました。 『ご返句ありがとうございます。あの時中学3年生でした.

そのあと

『「相哭の秋」と訂正しました。これは20年(1945)8月15日付朝日新聞社説の見出しです。』

とコメントありました。

一億相哭の秋なのか一億総哭の秋なのかわかりませんが意味合いから言うとこの文章を書いた人は「一億総懺悔」的な意味合いで書いたのだと思うので元々は総哭なのでしょう。

この社説の載った8月15日の朝刊は玉音放送の後配るように言われていたそうです。
アメリカの人は8・11からみんな知っていたのに・・・(小田実:ポリフォニーの思想
(報道規制があったのに第77ビルの崩壊を崩壊前にBBCが事前に読んでしまったという9・11の話を思いだすが・・・)


日本にとって運命の日。1945年8月15日。終戦日の朝日新聞の社説です。
ここには戦争への反省はありません。
この社説に対しその後朝日はこれを否定する見地を表明したのでしょうか?
表明してなければ今それをやるべきでしょう。
過ちはどんなに時間がかかっても改めなければなりません。

アジア民族解放の戦争であるとかこの言葉は難しいですがこの社説の立場は今のネット右翼の論調そっくりです。
戦前の立場のDNAをこの社説もネット右翼も見事に引き継いでいる。


続きを読む "一億総哭の秋又は一億相哭の秋"

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2007年9月29日 (土)

連句紹介(9月27日の日経の夕刊)

連句というものがある。

わが俳句部のリーダである粗濫さん(粗製乱造から取った俳号様だが彼の俳句は常によく考えられている)
が9月27日の日経の夕刊の夕&eyeで連句会に連れて行ってくれた人として紹介されている。

記事の最後はこうなっている。

共通しているのは、自分の句をひたすら磨き上げる俳句と違い、わいわいがやがや、みんなで勝手なことを言い合い、共同作品を作り上げるところだ。三十六句目の挙(あ)げ句が「仮面はずして陽炎(かげろう)を行くに決まり、歌仙「夏至の空耳」が巻き終わったのは午後七時過ぎ。その後、食事に繰り出して余半に及んだ。


やはり俳句も連句も短歌も「食事繰り出す」というのはつきもののようだ。

「070927.pdf」をダウンロード

連句(れんく)とは、俳諧の連歌のこと。室町時代より派生し、江戸時代に入って独立した文芸として発展していった。

単に俳諧と呼ばれることもある。「連句」の名称は明治37年に連歌や俳句と区別するため高浜虚子が提唱してから定着した。形としては連歌の様式を踏襲し、五七五の句の後に七七の句を交互に付けていき、三十六句(歌仙)、五十句(五十韻)、百句(百韻)等よりなる。

連歌に比べ、俗語、漢語等を用い、様式、式目も簡便になり、即興性や諧謔性が好まれるようになり、より庶民的な文芸として江戸時代に隆盛した。特に松永貞徳を中心とした一派は貞門派と呼ばれ、全国的な規模で広まり連句を文芸の一ジャンルとして確立し た。その後西山宗因、井原西鶴の談林派を経て、松尾芭蕉が、言語遊戯に堕しがちな風潮に対して、芸術作品としての方向性を追求し蕉風と呼ばれた。

連句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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2007年2月19日 (月)

web句会の試み

私の属する句会のネット句会に連動してweb句会を試行します。

句をお寄せ下さい。

題は

「スケート」 「雛祭」 「ペンギン」 「放」

以下ネット句会の案内の転載です。

もう立春後なので春ですが、一向に冬らしくなかった冬を惜しみつつ冬の季
語もひとつ入れました。雛祭は雛祭に係る一切をOKとします。
基本的にひとつの題で2句が目安ですが、スケートだけで8句になっても構いません。

締切: 3月3日(土) 23:00 必着
投句数: 今回は8句まで
送信先:kimihiko_ootsuruアットマークyahoo.co.jp

以上です。


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2007年1月13日 (土)

声に出して読みたい、覚えたい俳句

尊尊我無というサイトにあった「声に出して読みたい、覚えたい俳句」」46句です。
日本人ならこれくらいは知っておきたい俳句というところでしょうか。
そらんじているのがどれ位ありますか?
私が言えるのを○しました。

「覚えたい俳句」の内18個4割では俳人とはいえないな・・

 1.金亀虫 擲つ闇の 深さかな (高浜虚子)
 2.目出度さも ちう位なり おらが春 (小林一茶)○
 3.ピストルが プールの硬き 面にひびき (山口誓子)
 4.我と来て 遊べや/親の ない雀 (小林一茶)○
 5.赤い椿 白い椿と 落ちにけり (河東碧梧桐)
 6.葡萄食う 一語一語の 如くにて (中村草田男)
 7.行く春や 鳥啼き 魚の 目は泪 (松尾芭蕉)○
 8.柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 (正岡子規)○
 9.春の海 ひねもすのたり のたりかな (与謝蕪村)○
10.冬峰の 死にどころなく 歩きけり (村上鬼城)
11.雪国や はつはつはつはつ 時計生き (森澄雄)
12.古池や 蛙飛び込む 水の音 (松尾芭蕉)○
13.万緑の 中や 吾子の歯 生えそむる (中村草田男)○
14.山路来て 何やらゆかし すみれ草 (松尾芭蕉)○
15.雀らも 海かけて飛べ 吹流し (石田波郷)
16.芋の露 連山影を 正しうす (飯田蛇笏)
17.啄木鳥や 落ち葉をいそぐ 牧の木々 (水原秋桜子)
18.しづかなる 力満ちゆき ばつたとぶ (加藤楸邨)
19.菜の花や 月は東に 日は西に (与謝蕪村)
20.バスを待ち 大路の春を うたがはず (石田波郷)
21.ひつぱれる 糸まつすぐや 甲虫 (高野素十)
22.五月雨を あつめて早し 最上川 (松尾芭蕉)○
23.分け入っても 分け入っても 青い山 (種田山頭火)○
24.五月雨の 降りのこしてや 光堂 (松尾芭蕉)○
25.降る雪や 明治は遠く なりにけり (中村草田男))○
26.夏草に 機関車の車輪 来てとまる (山口誓子)
27.雪だるま 星のおしゃべり ぺちゃくちゃと (松本たかし)
28.やれ打つな 蠅が手を摺り 足をする (小林一茶)○
29.金剛の 露ひとつぶや 石の上 (川端芽舎)
30.咳の子の なぞなぞ遊び きりもなや (中村汀女)
31.囀を こぼさじと抱く 大樹かな (星野立子)
32.咳をしても ひとり (尾崎放哉)○
33.春風や 闘志いだきて 丘にたつ (高浜虚子)○
34.遠山に 日の当たりたる 枯野かな (高浜虚子)
35.夏草や 兵どもが 夢の跡 (松尾芭蕉)○  
36.秋深き 隣は何を する人ぞ (松尾芭蕉)○
37.星空へ 店より林檎 あふれおり (橋本多佳子)
38.白牡丹と いふといへども 紅ほのか (高浜虚子)
39.あをあをと 空を残して 蝶分かれ (大野林火)
40.美しき 春潮の航 一時間 (高野素十)
41.降る雪が 親子に 言を もたらしぬ (加藤楸邨)
42.冬菊の まとふはおのが ひかりのみ (水原秋桜子)
43.鳥わたる こきこきこきと 缶切れば (秋元不死男)
44.いなびかり 北よりすれば 北を見る (橋本多佳子)
45.一点の 偽りもなく 青田あり (山口誓子)
46.閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声 (松尾芭蕉) ○

出典
尊尊我無
№63.「声に出して読みたい、覚えたい俳句」」2006.5.25.
<< 作成日時 : 2007/01/13 08:22 >>

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