カテゴリー「今日の日経から」の6件の記事

2008年5月 1日 (木)

人を動かす演説

今朝の日経のスポーツ欄に「人を動かす演説」という元西鉄の豊田泰光さんの文章があった。
彼の人生の中の監督の演説の中で最も忘れられないのはものとして紹介していたのは1956年の日本シリーズの巨人との第一戦の三原監督の「今日は負けてもいい」だそうです。

巨人を追われた三原監督の威勢のいい言葉を待つ選手に放たれた彼の言葉は

「今日は負けてもいい。じっくりと相手を見なさい」

だった。

初戦は落した。しかし負けてokと思っていたのであわてなかった。
川上哲治や別所毅彦の主力の高齢化の様子もうかがえた。
西鉄は第二戦から力を発揮して勝った。
もし第一線から「勝つぞ」と入れ込んで負けていたらどうなったか。

その経験から豊田さんは良い演説は

手短なこと
自分の言いたいことを言うより、まず聞く側の気持ちに耳を澄ますこと

すなわち話す力とはすなわち聞く力のことで人の胸中を読み切ったところに効能があるという


日ごろ人のいうことを聞かないといわれる自分にはこの文章は「読み切る」必要がある。

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2008年4月 3日 (木)

目を閉じてみて僕の短歌

今朝の日経の最終面の文化欄にこんな記事があった。

「目を閉じてみて僕の短歌 全国盲学校の生徒から募るコンクール半世紀」という記事だ。

1957年から50回も「全国盲学校学生短歌コンクール」を開いている岐阜県立岐阜盲学校の木本真由美さんという人の文章だ。

記事の中にあった短歌を紹介します。

分からない色の黄色は 分からない黄色い声は 弾んでいるね
活けてある窓辺の百合に 手触るればさは湯に 花のあたたまりおり
知らぬ街ブロック が足に触れ張りつめし 心やっと柔らぐ
蝉が鳴き野球の音が聞 こえてる静かな静かな 野球の音が
言葉ではとても言えない 大好きな君の手にそっと 指点字打つ
シグナルの点滅紅の如 く見ゆバス待つ吾の弱 き視界に


4番目の歌は視覚障害者の野球ではボールの転がる音で球筋を追うので選手も応援者も息をひそめているということだそうです。

6番目は弱視者にしかわからない独自の美意識かもしれない。

自分も歌を作るがこういう歌に接するといかに自分の歌が「作品」であるかを痛感する。

こういう歌やこういうコンクールを準備する短歌に関係する人のことを思い「僕の短歌」を作り続けたい。


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2008年2月29日 (金)

啄木の鉄道

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石川啄木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今朝の日経の最終面の文化欄に「鉄路の啄木、追跡の旅」という北海道の在野の啄木研究家の太田幸生さんの文章があった。
鉄道と啄木をテーマに調べている。

2つのことが判り1つがまだ判らないとという。

1は次の歌の事

 真夜中に倶知安駅に下りゆきし女の鬢の古き疵あと

この真夜中はいつだったのかが判ったという
それは明治40年(1907年)9月13日午後7時に函館を出発。倶知安駅の停車時刻は午前1時55分から2時5分までの10分間だった。

「女の鬢の古き疵あと」を見ている啄木の姿が彷彿とする。

2は明治41年4月釧路新聞社の職を辞した啄木は船で横浜に向かっている。
なぜ鉄道に乗らなかったか?
「彼は騒ぎを起こして飛びだした故郷盛岡を車窓から見るだけでも耐え難い」
と記している。
しかし太田さんは鉄道と船の料金の差を言っている。
鉄道 6円69銭(30時間)
船  3円50銭(61時間)(8回の食事無料)

船を選んだのは経済的な理由ではなかったかという。

判らない1つはこの歌

石狩の美国といへる停車場の柵に乾してありし赤き布片かな

美国という駅は存在しない。
「美唄」の間違いではないかという説もあるが太田氏は啄木がたまたま通り過ぎた駅で見た光景を詠んだのではないかと思っているがまだ調べているとのこと。

なかなかいろんな研究者が居るものだ。

啄木の表記法について短歌の実作者として考えてみたいと前から思っているのだが・・・

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2008年2月 7日 (木)

残心(川淵三郎とクラマー)

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日本サッカーアーカイブより


今月の日経の「私の履歴書」は川淵三郎さん

今日は「クラマーさん」という7回目の記事だった。

去年は浦和レッズがアジアチャンピオンになるなど日本のサッカーは強くなった。
しかし昔は弱かった。

三丁目の夕日の舞台の昭和33年にアジア大会で日本は2連敗でグループリーグで敗退し川淵等若手を起用したが翌年のローマ五輪予選でも韓国に敗退し出場はならなかった。

ホストとなる東京五輪に向けて日本サッカー協会は50日間の選手の欧州遠征とドイツ人コーチの招聘をした。

ドイツでの最初の試合でアマチュアチームに0-5で負けたときに35歳のレニングラードで捕虜になった経験のあるクラマーはこういった由。

「君らに大和魂はないのか」

そして「残心」という日本語を教えてくれた由
(「残心」とは攻撃後の反撃に備えての心構え)

川淵がおどろきを持って教えてもらったのは次のこと

・ボールリフティング(ゴールラインからハーフラインまで落とさずに行けと言われた)
・トラップ
・パス・アンド・ラン
・ミート・ザ・ボール

今ではジュニアのチームでもやっていると思うが当時は新鮮だった由。

インステップキックを教えるのにこういったという

野球のボールを曲がったバットで打つかい?
インステップキックも同じだよ、足首を一直線に固定してボールにかぶせるようにけりなさい

「曲ったバット組」をクラマーは日本で13ヶ月間日本で教えた。

それが東京五輪の8強、メキシコ五輪の銅メダルに繋がった。
その後の日本のサッカー発展の基礎にもなったことだろう。

去年クラマーから川淵に息子がなくなったという電話があったという。
川淵はあとでこういう手紙を書いたという

「あなたは日本サッカーの父、そして息子はまだ日本にもいます。長沼、岡野、平木、私、そして東京、メキシコ五輪のメンバーたち。だから寂しくなったらいつでも日本の息子たちに会いに来て下さい」


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2008年1月29日 (火)

「名ばかり管理職」にも残業手当を

マクドナルド125熊谷店(埼玉県熊谷市)店長、高野広志さん(46)が、管理職扱いされて時間外手当を支払われないのは違法として、未払い残業代や慰謝料など計約1350万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁は28日、約755万円の支払いを命じた。

斎藤巌裁判官は「職務の権限や待遇から見て、店長は管理監督者に当たらない」と述べた。

今回東京地裁は管理監督者の定義についてこうしている。

1.「労働時間の規制を外されてもやむをえないような重要な職務と権限をを付与され」
2.「賃金などの待遇や働き方が一般の労働者に比べて優遇されている」

高野さんは「スタッフの採用や時給の決定権は持っていたが店長に昇格する社員の採用権や人事考課の最終決定権もなかった」(本日付け日経社説)由

日本マクドナルドの場合店長の10%が下位の社員より年収が低額だったという。

吉野家やサイゼリアは店長にも残業代を払うそうです。

日経社説の締めはこうなっています。

「経済界は時間に縛られない柔軟な働き方)ホワイトカラー・エグゼンプション)導入を求めているが、「名ばかり管理職」が問題となる現状は適正運用に不安を感じさせる。」


経営に関わる人はこの日経社説を受け止める経営者であってほしい

政治に関わる人は労働者の望まない働き方の強制を進めるのではなくではなくこの高野さんの訴えを受け止める感性を持って政策作りに当ってほしい。

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2008年1月11日 (金)

草思社の破綻・読書離れの深刻さ示す

Logo_footer
草思社のロゴ

草思社の破綻・読書離れの深刻さ示す
という記事が今日の日経の40面にあった。

草思社は新年早々民事再生法の適用を申請した。

 ピークの1997年10月期には39億円の売上高があったが、近年は大きなヒット作がなく、06年10月期の売上高は約16億2000万円に落ち込んでいた。広告宣伝費の削減や本社不動産の売却といった合理化を進めてきたが、出版不況と有利子負債の負担もあり、自力再建を断念した。草思社が民事再生申し立て
1月9日18時40分配信 ITmediaニュース

関係者に私の友人がいるので心配している。

主な出版物に以下がある。
徳大寺有恒著『間違いだらけのクルマ選び』
ポール・ケネディ『大国の興亡』
クリフォード・ストール『カッコウはコンピュータに卵を産む』
齋藤孝『声に出して読みたい日本語』
金完燮『親日派のための弁明』
、川島令三の「全国鉄道事情大研究」シリーズ
横田早紀江『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』『めぐみへ 横田早紀江、母の言葉』など。

「本のタイトルをつけるのが上手い」という定評があり、特に翻訳書において、原タイトルとはまったく違う文言をタイトルとしているものもある(フランチェスコ・アルベローニの著書など)。
草思社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

最近は一部のベストセラーとそれ以外の売れない本の二極化が進んでいるという。
企画力はあるが宣伝力・販売力のない同社はヒットに恵まれず、刊行点数だけが増えて経営を圧迫したという。

『声に出して読みたい日本語』の著者の齋藤孝さんはこう語っている。
「独自の企画で勝負する志のある出版社がこのような事態になったことに、読書離れの深刻さを感じる」
 
記事の最後に長谷川一明治学院大学準教授が言うようにますます人文書は売れなくなるのだろう。

本を読む若い人が減っているのは事実です。
その分ネットに向かっているのだろう。

私は若くはないが私にも同じ傾向がある。

出版社もネットとの融合を考えざるを得ないだろう。

先の記事で松下がユーチューブ対応テレビを出すということで放送と通信の融合を考えテレビ業界は様変わりするだろうと書いたが出版業界はもっと早いかもしれない。
新聞社や雑誌社も含めたマスコミ業界は大きな業容の変革が必要だろう。

この破綻はそういうことを考えさせる前触れだろう。

友人は大丈夫だろうか?

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