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カテゴリー「メルマガ「おは!twitter俳句」」の記事

2019年10月28日 (月)

おは!twitter俳句(栗飯)と食欲の秋

土曜は病院のお祭りで半日焼きそば作り、日曜は団地の防災会で半日豚汁作り

食欲の秋たけなわである。

体重はもりもり増えて足の痛いのも運動不足と食べ過ぎの感がある。

食べるのを減らして運動量を増やしたい

 ーと思ってはいるのだが。

この一週間の俳句です。

ーー

20191028日(月)

栗飯や禍福は糾う紐なるか 公彦

20111028日(金)

昔ならば母の得意な栗ごはん 公彦

 

 3591<669】栗飯(くりめし):晩秋の生活季語で「栗ご飯」「栗強飯(くりおこわ)」などとも。鬼皮と渋皮を剥いた栗を味付けして米飯に炊き込んだもの。炊きあがる寸前に茹で栗を加える流儀もある。◆存問のいろ栗飯の炊きあがり(伊藤敬子) 

【今日の季語3591:別記①】この呼称が文献に見えるのは、江戸期の俳諧作法書『手挑燈(てぢょうちん)』<1745>に収める季寄せの「栗」の項に「くり飯」とあるのが比較的早い例。好んで食されるようになったのは近代以降のことか。 


【今日の季語3591:別記②】例句に見える「存問(そんもん・ぞんもん)」は『史記』などに典拠のある《安否を問う》意の漢語で、日本でも平安期以降の漢文訓読系の文章に使用例がある。例句の栗飯は、知り合いの病気見舞として炊き上げたものであろう。 


秋日和・水澄む・海螺廻し・秋深し http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cb9919.html…


2019年10月27日(日)

@twryossy 花畑娘に子どもが出来るという 公彦
2011年10月27日(木)
連山を借景として花園あり 公彦

【今日の季語3590<668】花畑(はなばたけ):三秋の地理季語で「花壇」「花園」「花圃(かほ)」などの傍題も。販売用の草花を栽培する畑を指すこともあるが、俳句では秋の草花の咲く庭園や野原などにこの名を用いる。◆好晴や日にけに荒れて花畑(水原秋櫻子)

【今日の季語3590:別記①】本題は「花」字に引かれて春の季語と誤りやすい。また、高山植物の花が一斉に咲き出した場所をいう「お花畑」もあり、こちらは晩夏の地理季語として扱われる。例句の数では、本題に「お」を冠して比喩的に転用したこの季語の方がはるかに多い。

【今日の季語3590:別記②】さらに最近の観光案内サイトなどでは、「花畑」を季を問わずに惹句の中に用いる事例が多く、「花畑」が秋の季語としての地位を失いつつあることを思わせる。

【今日の季語3590:別記③】上掲例句に見える「日にけに」は《日増しに》の意を表す古語の成句。万葉集にはこの「けに」に「異」字をあてた例があり、《常とは異なる》意を表す形容詞ケシ(異)の語幹に「に」を添えた副詞と解される。

【今日の季語3590:別記④】これとは別に「日(け)長くなりぬ」などのように、連続した《日数》をいうケがあり、上記の成句も「日(ヒ)に日(ケ)に」の意と紛れやすいが、上代特殊仮名遣では《異》と《日》のケには区別があり、その意に解するのは相応しくない。

【今日の季語3590:別記⑤】上記のケ(日)は、フツカ(二日)・ミカ(三日)などと用いる、日数を数えるカの母音交替形にあたる。

【今日の季語3590:別記⑥】そのカもまた、ケと同じく連続した日数を表す語で、日数が単数の「一日」にはこのカが使えないため、代わりに月齢をいうツイタチ(月立)を用いたところにもそのことが隠れている。

2019年10月26日(土)

@twryossy 菊人形なんとなく思う父の顔 公彦
2011年10月26日(水)
千輪の菊人形や二本松 公彦

【今日の季語3589<667】菊人形(きくにんぎょう):晩秋の生活季語。菊の花や葉を人形の衣裳に仕立て、歌舞伎や物語の一場面などを構成して展示する。江戸後期に見世物として始まった。その細工にあたる「菊師」も傍題に。◆どこも見てゐず菊人形の白面輪(関戸靖子)

【今日の季語3589:別記①】例句の「白面輪」は《顔》の意を表す古語オモワ(面輪)に「白」を冠した複合語。使用例を見ないので作者の案出によるものであろう。「白」は名詞の上に付くところからシラと読むのがよいか。

【今日の季語3589:別記②】古代語のオモ(面)は単独でも《顔》の意に用いられたが、オモザシ(面差)・オモカゲ(面影)などの複合形を取ることも多い。オモワもその一つで、《輪郭》の意を表すワ(輪)と結び付いた熟語にあたる。

【今日の季語3589:別記③】万葉集巻九には古代の美人女性のふっくらとした顔立ちを「望月の満(た)れる面輪」と表現した例があり、この語の第三拍がハではなくワ(輪)であったことを示している。

【今日の季語3589:別記③】万葉集巻九には、古代の美人とされるふっくらとした女性の顔立ちを「望月の満(た)れる面輪」と表現した例があり、この語の第三拍がハではなくワ(輪)であったことを示している。

【今日の季語3589:別記④】現代語の「車輪」や「竹輪」などにもワの本義にあたる《丸い形》の意が残っているが、ハニワ(埴輪)にもこれが認められる。

【今日の季語3589:別記⑤】この遺物の呼称は《ハニ(埴=粘土)で作られたワ(=輪状のもの)》の意から出たもの。本来は円筒形の土器を指す呼び名で、それが人の形を象ったものについても用いられるようになったことが知られる。

2019年10月25日(金)

鶴来るやや撓みたる杖のごと 公彦

2011年10月25日(火)騒がしき芥の空に鶴来る 公彦

今日季語3588<666】鶴来る(つるきたる):晩秋生類季語で「鶴渡る」「田鶴(たづ)渡る」傍題でも。この時季、越冬ためにシベリア方面からナベヅルなど各種鶴が日本南部に飛来する。北海道丹頂鶴は留鳥。◆鶴来るために大空あけて待つ(後藤比奈夫)

【今日の季語3588:別記①】万葉集には「念鶴鴨(思ひつるかも)」のように「鶴」字の訓を借りて助動詞のツルにあてた例が多いことから、この語がすでに存在したことは明かであるが、鳥自体を詠む場合にはツルではなく専らタヅを用いる。

【今日の季語3588:別記②】これは一般語のツルに対して、タヅは歌語として使用されたことを示すものと見られる。

2019年10月24日(木)

@twryossy 霜降や半袖パジャマ頼りなし 公彦

【今日の季語3587<665】霜降(そうこう):二十四節気の一つ。前節の「寒露」から十五日を経て大気は日ごとに寒冷の度を増し、それに応じて露は霜に姿を変える。暦は今日から晩秋後半に。◆霜降の陶ものつくる翁かな(飯田蛇笏)

【今日の季語3587:別記①】例句の「陶(すゑ)もの」は《陶器》の意を表す古語で、五世紀頃に新羅から伝来した轆轤と穴窯による技法で作られた硬質の土器を指す。その別名として用いる「須恵器」の「須恵」は、この「すゑ」の万葉仮名表記。

【今日の季語3587:別記②】「須恵」の二字目にワ行の「恵」があてられているのは、この語がワ行動詞の名詞形「据ゑ」に由来するもので、これが轆轤に陶土を据えて作られることや、地上や陵墓の周囲などに据えられるものであったことから出たとする語源解がある。

2019年10月23日(水)

@twryossy 啄木鳥や牧場の紅葉進めけり 公彦
啄木鳥や十六ビートの名ドラマー 公彦

【今日の季語3586<664】啄木鳥(きつつき):三秋の生類季語。「けらつつき」の古名や、その省略形「けら」などの傍題も。樹皮の内側に潜む昆虫類を採食したり、巣穴を掘削するのに木を激しく突くところからこの名が出た。◆啄木鳥に日和さだまる滝の上(飯田蛇笏)

【今日の季語3586:別記①】古名ケラツツキから出たケラの短称は、これも傍題にあたる「小げら」「赤げら」「熊げら」などの属種名に用いられるが、そのケラツツキは中世以降に生まれた呼称で、平安期にはテラツツキと呼ばれていた。

【今日の季語3586:別記②】この新旧両形は中世末期ごろまで併用されたが、江戸期にキツツキの新形が登場し、やがてこれが主流を占めて現代に至っている。

【今日の季語3586:別記③】原形のテラツツキには、聖徳太子に滅ぼされた物部守屋(もののべのもりや)の魂がこの鳥に化して、彼の領地に建立された寺を壊そうとしてつついたところからこの名が生まれたという語源説がある。

【今日の季語3586:別記④】そのテラがケラに転じたのは、意味不明なテラを、この鳥が木の中から"虫けら"をつつき出すに引き当てて合理化した、民間語源解に起因すると見られる。それがさらにキに転じたのも、これをさらに明確にしようという意識から出たものであろう。

2019年10月22日(火)

@twryossy 秋深しHuluを見る妻Spotifyを聴く夫 公彦2011年10月22日(土)
秋闌の八ヶ岳の写真に吸い込まれ 公彦

【今日の季語3585<663】秋深(あきふか)し:晩秋の時候季語で「秋深む」「秋更(ふ)く」「秋闌(た)く」などの動詞形傍題も。秋冷が日ごとに深まるにつれて、紅葉が残り少ない秋を惜しむかのように山野を美しく彩る。◆語らざるものみな深みゆく秋に(中村田人)

【今日の季語3585:別記①】本題のフカシ(深)と傍題のフカムが同じ根に繋がる形容詞と動詞の間柄にあることは、同じ漢字があてられることからも明かであるが、表記の異なる傍題のフク(更)もまた、フカシとの間に同様の類縁関係が認められる。

【今日の季語3585:別記②】フカムは、形容詞フカシの語幹フカに接尾辞ムが付いて生まれた他動詞であるのに対して、フクはそのフカを、フケ・フクルと下二段に活用させて動詞化したところが異なるが、両語がともにフカシを母胎としているところに血の繋がりがある。

【今日の季語3585:別記③】このような繋がりは、これも傍題に出るタク(闌)と、別題「秋高し」に用いるタカシ(高)との間にも存在する。タクはタカシのタカを、タケ・タクルと下二段に活用させたところに、フカシとフクの間に見られるのと同じ関係が認められる。

【今日の季語3585:別記④】タクとフクは、それぞれある物事の状態について《高くなる》《深くなる》意を表す動詞であったのが、特に時間の経過をいうのに用いられるようになった、意義変化の面にもまた共通したものがある。

  

2019年10月14日 (月)

おは!twitter俳句(檸檬)と台風19号の被害

台風15号の被害が回復せぬ内にもっと大きな台風19号が来た。

被害の大きさが今日位から明らかになりつつある。

歴史的な被害の状況です。

Facebookの各俳句グループにも短歌グループにも台風のことが取り上げられています。

その中でこの句が印象的だった。

  浸水の家の柱の赤い羽根 つちたにjt純一

これに対してこう書いた。

よく見てますね。リアリズムの句は訴える力が強いですね。水害の句の中ではこれが出色だと思いました。

それに対してこういう返事が来た。

ありがとうございます。俳句は時に一瞬の観察力が勝負と教えられています。ですから、とても嬉しいです。

こういうやりとりを毎日行っている。

俳句も短歌も頑張りたい。

ーーー

この一週間の俳句と短歌です。

2019年10月14日(月)



@twryossy レモンティー二杯で勇躍闘いへ 公彦
2011年10月15日(土)
冷蔵庫に忘れさられし檸檬かな 公彦


【今日の季語3578<656】檸檬(れもん):晩秋の植物季語。初夏に開いた香り高い花が当季に実を結ぶ。インド原産の柑橘類で、漢字表記は英語lemonの中国訳語に由来する。◆レモン一片ラガーの疲れはや癒ゆる(山口誓子)

2019年10月13日(日)



@twryossy 菊膾「清友」で食いし人遥か 公彦
2011年10月14日(金)
菊膾逝きたる人に生かされて 公彦


【今日の季語3577<655】菊膾(きくなます):晩秋の生活季語。食用菊の花弁を軽く茹でて三杯酢などにしてほろ苦い甘さを味わう。主産地の山形県で薄紫色のものをいう「もってのほか」の別名が最近ではすっかり定着して傍題にも。◆東京をふるさととして菊膾(鈴木真砂女)


【今日の季語3577:別記①】この別名が、ある事柄の程度が予想を超えて甚だしいさまを表す複合語から出たものであることは明かであるが、その"程度"が良し悪しのいずれにあたるかという相違に起因する両様の語源解が見られる。


【今日の季語3577:別記②】モッテノホカは本来「以外」の漢文訓読語として定着しもので、その「以」には《思う》の字義も備わるところから、《予想外》の意に用いられるようになった。


【今日の季語3577:別記③】ただしそれは好ましくない状態をいうのに用いられることが多く、この別名についても、天皇家の紋章の菊を食するのはとんでもないことだ、と捉えたところから出たと見る解がある。


【今日の季語3577:別記④】これに対して、この表現を逆に、好ましい状態を言うのに用いたものと捉えて、この食物の思った以上の美味さを表したところから生まれたと解する立場もあり一般にはこちらが支持されている。


【今日の季語3577:別記⑤】このような逆転現象は他にも類例がある。普通でない悪い状態をいうケシカラヌはケシ(怪)の強調表現で、現代語にも受け継がれているが、中世頃にはこれが逆に《並外れて素晴らしい》意に用いられていたのは、その一例にあたる。

2019年10月12日(土)



@twryossy 高鳴きの百舌の早贄串刺しに 公彦
2011年10月13日(木)
百舌鳥鳴きて散弾銃の音のごと 公彦


【今日の季語3576<654】鵙・百舌鳥(もず):三秋の生類季語。高い梢に止まって縄張りを主張する鋭い声をいう「鵙の声」「鵙の高音」や、それを天象と結んだ「鵙日和」などの傍題も。◆さだかにも庭木に鵙の好き嫌ひ(篠塚しげる)


【今日の季語3576:別記①】例句は、別題「鵙の贄(にえ)」としても扱われる、この鳥が捕らえた虫や小動物を木の枝に刺しておく習性を詠んだもの。庭木の枝に刺し置かれた捕獲物にその鳥の好き嫌いが定かに顕れていると見定めた。


【今日の季語3576:別記②】万葉集にはモズを詠んだ歌が二首あり、これを「百舌鳥」「伯勞鳥」の熟字訓としている。両例はともに「百舌」「伯勞」の漢名にもとづくもので、漢籍に由来する表記にあたる。


【今日の季語3576:別記③】「百舌(鳥)」は現代まで受け継がれた表記であるが、これは、モズが他の鳥の声をさまざまに真似るところから、《多くの声》の意を表す「百舌」の熟字表記が生まれたものと見られる。

白露 ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/p 2019年10月11日(金)


@twryossy 2011年10月12日(水)
身に入むや夏の訃報の 今日届く 公彦
身に入むや就中腰に痛みあり 公彦


【今日の季語3575:別記①】シムには「入」の他に「染・沁・浸・滲」などの漢字もあてられ、それらはいずれも「氵(さんずい)」の意符を共有している。これは、「入」が《作用》を表す用字であるのに対して、後群はその主体が《液体》であるところに主眼が置かれている。


【今日の季語3575:別記②】現代ではその意味を表すのにシミルを用いる。これは本来四段動詞であったシムが、後に上二段シムルを経て上一段に変化したもので、両活用は併用されながら、やがて江戸期の口語では現行のシミルが主流を占めるに至った。


【今日の季語3575:別記③】上記のシムが《しみ入る》意を表す四段活用(シミ・シム)の自動詞であるのに対して、他のものに《しみ込ませる》意を表す下二段活用(シメ・シムル)の他動詞が一方に存在した。


【今日の季語3575:別記④】現代語のシミジミ(古くはシミシミとも)は前者の名詞形シミを重ねた副詞であり、ニシメ(煮染)のシメには他動詞から生まれた名詞形が残存している。


【今日の季語3575:別記⑤】これらとは別に、シムにはその母音交替形にあたる同義の四段活用(ソマ・ソミ)自動詞ソムと、これに対する下二段活用(ソメ・ソムル)の他動詞も存在した。


【今日の季語3575:別記⑥】前者は「気にソマぬ仕事」などに僅かにその片鱗を見るにとどまるのに対して、後者は下一段動詞ソメルとして現代通用語の地位を保ち続けている。


2019年10月10日(木)



@twryossy 無花果の甘さとイラクの太陽と 公彦
★イラクの陽をたっぷりと浴びた果物はおいしい。トマト等は日本の昔の味だ。無花果はもともと小アジアが原産と言われこれも美味しい。その甘さはイラクの太陽に起因すると思う。
無花果を二つに割りて話聴く 公彦


【今日の季語3574<652】無花果(いちじく):晩秋の植物季語。小アジア原産で江戸初期に日本に渡来。花托内側の粒々が花にあたるが、それを食用とするところから漢熟語「無花果」が生まれ、日本ではこれにイチヂクの読みをあてた。◆無花果の中はいくさの火種かな(瀧 春樹)


【今日の季語3574:別記①】中国の本草学書では「無花果」の別名として「映日果」を掲げる。これは、この植物の中世ペルシャ語anjirの音訳表記に「果」を付けたもので、その近世中国語イン-ヂ-クヲの発音を日本ではイチヂクと聞いたと解する語源説がある。


【今日の季語3574:別記②】『大和本草』<1709>「無花果」の項には、イチヂクに添えてタウカキ(唐柿)の別名が掲げられてあり、当時は意訳によるこのような呼称もあったことが知られるが、主流を占めるには至らなかった。


【今日の季語3574:別記③】この別名は、『日葡辞書』<1603>「Caqi.(柿)」の葡語訳に「林檎に似ている日本の無花果」とあることを想起させる。自国に存在しない果物を、それに似た別のものになぞらえて捉えたところに共通するものがある。


【今日の季語3574:別記④】イエズス会宣教師ジョアン・ロドリゲス編『日本教会史』には、初めて来日した西欧人が目にした「柿」は干し柿で、その外見が西欧の無花果に似ているところから、その葡語figoをこれにあてたと解する記述がある。

2019年10月09日(水)



@twryossy 薄紅葉蒼空とまだまだ張り合えず 公彦
2011年10月08日(土)
薄紅葉朝陽を受けて揺れにけり 公彦


【今日の季語3572<649】薄紅葉(うすもみじ):仲秋の植物季語。まだ緑を残しながらうっすらと紅や黄に染まり始めた木々の葉をいう。同季別題の「初紅葉」よりもやや紅葉の度合が進んだ時季に用いる。◆ときめきはきのふのこころ薄もみぢ(上田五千石)


【今日の季語3572:別記①】旧仮名遣では、例句の「もみぢ」に見るように、この語の第三拍はヂの仮名を用いるが、これは平安期以降の語形に従うもので上代では「毛美知」などの万葉仮名が示すように清音形モミチであった。


【今日の季語3572:別記②】そのモミチは《秋に草木の色が黄や紅に変わる》意を表す古語動詞モミツの連用形名詞にあたる。この動詞は万葉集歌の「黄葉山(もみたむやま)」のモミタ(未然形)や「毛美知多里(もみちたり)」のモミチ(連用形)が示すように四段に活用した。


【今日の季語3572:別記③】この動詞の熟字表記には、上記の「黄葉」や「黄変」のように「黄」字が用いられ、名詞のモミチ(バ)にも「黄葉」が多用され、「赤葉」や現行の「紅葉」は各1例に過ぎない。


【今日の季語3572:別記④】この事例は、漢籍からの影響と併せて、大和地方では紅葉よりも黄葉に染まる草木が多かったという、植生に関する要素も大きいと見られる。


【今日の季語3572:別記⑤】上代のタ行四段動詞モミツは、古今和歌集<905-914>の「しぐれつつもみづるよりも」のモミヅルに見るように、平安期以降に上二段化し語尾も濁音化してモミヅに変化した。それに対応して名詞形もモミチからモミヂへと色を変えた。

2019年10月08日(火)



@twryossy 2019年10月08日(火)
寒露雨上がりて自転車


【今日の季語3571<650】寒露(かんろ):二十四節気季語の一つ。前々節の「白露」の頃に生じた露が、大気の冷寒のきざしを受けて次第に霜に近い状態になるところからこの名が出た。暦は今日から晩秋に。◆みづうみの光れるけふを寒露かな(伊藤敬子)


【今日の季語3571:別記①】例句の「光れるけふを」は、ここを「けふの」として、そこまでを「寒露」に掛かる連体修飾句とする詠法もあるが、作者はその途に就かずに「を」による連用格の句形を選んだ。


【今日の季語3571:別記②】このようなヲ格を取るには、語法上はこれを受ける用言が必要であるが、本句はそれを露わにせずに「寒露かな」と体言に「かな」を添える形で応じた。


【今日の季語3571:別記③】このようなヲ格を受ける「かな」の句法は、よく知られた「負くまじき角力を寝ものがたりかな(蕪村)」をはじめとする俳諧作品に少なからぬ先例がある。


【今日の季語3571:別記④】切字の「かな」には、これらの例に見るように、用言を表に出さずその中に包み込んで余韻として響かせる、俳諧的句法と呼ぶに相応しい懐の深さを感じさせるものがある。

2019年9月24日 (火)

おは!twitter俳句(秋分)

台風15号の千葉の被害は大きなものとなった。

台風の右側だった千葉県は大きな被害が出たが左側だった我が埼玉県は被害は小さかった。

映像によると木造の電柱が多く見られたがこれは鉄柱にすべきだと思う。

かなり秋めいてきたので、また朝散歩を始めようかと思います。

ーー

この一週間の俳句と短歌です。

2019年09月23日(月)

秋彼岸両手合わせる墓の無く 公彦

2019年09月23日(月)秋分の日に資本論紐解きぬ 公彦
2018年09月23日(日)秋彼岸犬の水飲む音優し 公彦
2017年09月23日(土)秋分や勤しむことの大儀かな 公彦
2016年09月23日(金)電車空き乗り換え気付く秋分の日 公彦
2015年09月23日(水)秋分や鐘の音鈍く響きけり 公彦
2014年09月23日(火)寝汗かな秋分の日の朝にして 公彦
2013年09月23日(月)秋分やアロハのシャツを風通る 公彦
2012年09月22日(土)秋分や冷やした腹にて出勤す 公彦
2011年09月23日(金)秋分や ぎっくり腰の 朝昼夜 公彦

【今日の季語3556<634】秋分(しゅうぶん):二十四節気の一つ。太陽が秋分点を通過する時刻の名で別題「秋彼岸」の中日にあたる。今日から仲秋後半に入り、夜の長さが昼よりも長くなる「夜長」の時季を迎える。
◆秋分や雨にくぐもる人の声(金子つとむ)

2019年09月22日(日)

鰯雲流れ流れて行くばかり 公彦
会議終え鰯雲既に消え去りぬ 公彦
2011年09月09日(金)
鰯雲 人の命のごと 細し

【今日の季語3555<620】鰯雲(いわしぐも):三秋の天文季語で「鱗雲(うろこぐも)」とも。気象学でいう巻積雲の別名で、整然と配列する雲片の姿が鰯の群や魚鱗に似るところからこの名が生まれた。◆ひしめきて地に人住めり鰯雲(宇都木水晶花)

2019年09月21日(土)

 初鴨や刈られぬ田んぼの上を舞う 公彦
2011年9月21日(水)
鴨の来てぎっくり腰の痛さかな 公彦

【今日の季語3554<632】初鴨(はつかも):三秋の生類季語で「鴨渡る」「鴨来(きた)る」などの傍題も。単独の「鴨」は三冬の季語にあたるが、「初」を冠して渡りが始まる仲秋の季語とする。◆初鴨のしぶき大きく水に着く(佐藤和枝)


【今日の季語3554:別記①】「しぶき」は例句にも見るように、現代では《細かく飛び散る水》の意を表し「飛沫・繁吹」などの漢字をあてることもあるが、その語義も表記も後世に生まれたものである。


【今日の季語3554:別記②】シブキは動詞シブクから出た名詞で、動詞としての用法が先行する。『日葡辞書』補遺<1604>の見出しに「シブキ、(シブ)ク、(シブ)イタ」の活用形式を掲げ、葡語訳に「同時に雨が降り、風が吹く、または、同時に風が吹き、雪が降る」とある。


【今日の季語3554:別記③】室町中期に成立した『文明本節用集』「加(カ)」の部には、『春秋左氏伝』に出る「帆風」を引用し、その傍訓に「カゼをシブク」とある。「帆」字に動詞形シブクの読みをあてたこの例は、本語が風と関わる要素のあったことを示すものである。


【今日の季語3554:別記④】ヘボンの『和英語林集成』<1867初版>には「SHIBUKI,シブキ」の見出しに「斜雨」の漢字表記を添え、《吹き降りの雨》の意を表す "A driving"rain." の英訳が施され、こちらは雨に重きが置かれている。


【今日の季語3554:別記⑤】『大言海』にはシブキを「シゲク(繁)フク(吹)」の意として「繁吹」の表記をあてている。その主体が風から水に移行して「飛沫」の表記が用いられるようになるのは1900年代以降のことと見られる。


【今日の季語3554:別記⑥】これらの事例を勘案すれば、シブクのフクは《吹く》が本義と解される。なお上部要素のシについても、アラシ(嵐)における「アラ(荒)シ(風)」と同じく《風》の意とする語源解がある。

2019年09月20日(金)

われからの終の住処や大和見ゆ 公彦
2011年09月20日(火)
三井楽の藻に住む虫の鳴くを聞く 公彦

【今日の季語3553<631】われから:三秋の生類季語。海藻類に棲む小甲殻類で外皮が割れやすいところから《割れ殻》の名が出たという。「海人の刈る藻に棲む虫のわれからとねをこそ鳴かめ世をば恨みじ」に典拠を持つ季語。◆すぢりもぢりてわれからになりたき日(大木孝子)

【今日の季語3553:別記①】『枕草子』「虫は」の章段にも、「鈴虫・ひぐらし・蝶・松虫・きりぎりす・はたおり」に続いて「われから」が登場するので、当時の宮仕え女房たちには耳馴染みの虫名であったことが知られる。

【今日の季語3553:別記②】このような微細な海中生物名が広く知れわたったのは、これに《他人ではなく自らのせいで》の意を表す「我から」を掛詞に用いて恋の詞とした本歌に負う所が多い。実体ではなくその名だけが知られた事例の一つにあたる。

【今日の季語3553:別記③】例句の用いた「すぢりもぢり」は、《ねじる・よじる》意の類義語を重ねて《体をくねらせる》意を表した複合動詞で、季題に取り合わせるに相応しい古語。恋の思いに置き場のない身をこの表現に托したものか。

2019年09月19日(木)

 鳥威に守られ種無し届きけり 公彦
2011年09月19日(月)
骨当たる如く寂しき鳴子かな 公彦


【今日の季語3552<630】鳥威(とりおどし):三秋の生活季語で、同季別題の「鳴子」「威銃(おどしづつ)」のように音を立てるものや、光を反射させたり風船に大目玉を描いたりして作物を荒らす鳥を脅すものの総称。◆老人の村となりゆく鳥威し(栗山妙子)


【今日の季語3552:別記①】オドシ(威)は《相手に恐怖を抱かせる》意の動詞オドスから出た名詞形で、《恐怖を抱く》意の自動詞オヅ(怖)に対する他動詞。その頭拍オは本来ア行音で、これを「をどし・をどす」と書くのは後世の混乱によって生まれた表記。


【今日の季語3552:別記②】鎧について用いるヲドシにも「威」字をあてることがある。この武具名は中世武家時代に生まれた別語と見られるが、当時はすでにオ・ヲの音韻的区別が失われており、この呼称を《敵をおどす》の意に解して本字をあてたものであろう。意符として「糸」を添えて造られた和製漢字であることも、上記の裏付けとして注目される。

2019年09月18日(水)



2011年09月18日(日)
菊の花 覆い尽くすや 義母の墓 公彦
2010年10月30日(土)
残菊や雨に打たれてたじろがず 公彦
2010年09月13日(月)
曇天に猫の尾揺れる野菊かな 公彦
2010年08月02日(月)夏菊や虫の日陰にやや小し 公彦


【今日の季語3551<629】菊(きく):三秋の植物季語。色や形状をいう「白菊」「一重菊」など多くの傍題がある。中国大陸原産で、日本には奈良時代にその名とともに渡来した。◆白菊に遠い空から雨が来る(飯田龍太)


【今日の季語3551:別記①】日本の代表花として桜と比肩する菊が中国伝来の植物であることは、その呼称が漢字音に由来するものであるところからも知られる。「鞠・掬」の字音キクは、その声符「菊(キク)」によるもので、これが本来は中国語であったことを示している。


【今日の季語3551:別記②】『和名類聚抄』<934頃>の草木部に収める「菊」の項には、その和名として「カハラヨモギ」「カハラオハギ」を掲げ、「俗(=一般)」では「菊」の「本音」を用いる旨の指摘がある。


【今日の季語3551:別記③】これは当時すでに字音語キクが和語のように用いられていたことを示すもので、上の二つの和語は「蝶」に対するカハヒラコと同じく「菊」に対する和訓として新たに造られた翻訳語であったと見ることができる。


【今日の季語3551:別記④】その新造和語は、後に菊とは別の植物名として辛くも生き残ることになるが、中国渡来の語が歴とした和語のように受容されて今日に至っているところには「蝶」と同様のことばの歴程が見られる。

2019年09月17日(火)

に言われ我も肥ゆるか馬肥ゆる 公彦
2011年09月17日(土)
馬肥ゆる秋の気配に備えなむ 公彦



【今日の季語3550<628】馬肥(うまこ)ゆ:三秋の生類季語で「秋の駒」の傍題も。冬に備えて皮下脂肪が増えるのは馬に限ったことではないが、初唐の詩人杜審言が友人蘇味道に贈った五言律詩の詩句を典拠として近代に生まれた季語◆馬肥ゆるみちのくの旅けふここに(山口青邨)


【今日の季語3550:別記①】原詩には「雲淨くして妖星落ち、秋高くして塞馬肥ゆ」とある。不吉な前兆を表す「妖星落」に、辺境の匈奴が飼う「塞馬」の肥えゆく姿を配したもので、北方騎馬民族が収穫の秋に大挙して略奪にやってくることを警戒する意が籠められている。

2019年9月16日 (月)

おは!twitter俳句(秋の灯)と映画二本と安保法制4周年

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9月19日は安保法制強硬採決から4周年記念日です。

全国でいろんな取り組みが行われます。

我が三郷でも添付の取り組みがあります。

安保法制を廃止する連合政府を!

^^

この3連休に

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ

喜びも悲しみも幾年月

をかみさんと観た。

前者は日本とアメリカがヨーロッパ諸国と比べて福祉が如何に遅れているか。

死刑制度は廃止すべきである。(死刑論者のかみさんが揺らいでいた)

刑務所の待遇を良くし、更生計画をちゃんとすべきである。

 などなど政治家の人にはぜひ見てほしい映画だ。

後者は2時間40分の長い映画だが大分と五島を含む全国の灯台が出て聞くるだけでも楽しめる

淡々とした灯台守家族のお話だが日本の戦前戦後の歴史的背景が出てくる。

最後の感動的な娘を送るシーンは見ものです。

などなどこれはぜひ家族で見てほしい映画です。

ーー

この一週間の俳句・短歌です。

2019年09月16日(月)



 秋の灯や平々凡々なるがよし 公彦
2011年09月16日(金)
秋灯や浄めの塩を照らしつつ 公彦


【今日の季語3549<1347】秋の灯(あきのひ):三秋の生活季語で「秋灯(あきともし/しゅうとう)」の和漢両形傍題も。「春の灯」が朧に灯る印象を与えるのに対して、こちらは澄んだ夜気が背後にあることを感じさせる。◆秋の灯にひらがなばかり母の文(倉田紘文)


【今日の季語3549:別記①】傍題「あきともし」のトモシは《点火する》意を表すトモスの名詞形。トモシビはこれにヒ(火)を添えた複合語で、現代ではこちらが通用形にあたる。


【今日の季語3549:別記②】「火をともす」における他動詞トモスに対して、他方に「火がともる」のように用いるトモルがある。これは《留める》意を表す他動詞トム(留)に対して《留まる》意を表す自動詞トマルがあることと対比される。


【今日の季語3549:別記③】この関係はツム(積)とツモルにも見られる。これらの自動詞がトモル・トマル・ツモルの形で互いに母音を少しずつ交替させて存在するのは、本来ことば根を同じくする一群であったことを思わせる。


【今日の季語3549:別記④】トモル(灯)とトマル(留)のトが上代特殊仮名遣では同じ乙類に属することも、この解釈の妨げにはならない。

2019年09月15日(日)

駆け下る白粉花の土手の道 公彦
2011年08月28日(日)
白粉花あっという間に崩折れぬ 公彦



【今日の季語3548<608】白粉花(おしろいばな・おしろい):仲秋の植物季語で「夕化粧」などの別名傍題も。熱帯アメリカ原産で江戸初期に渡来した同名科の多年草。種の中につまっている白紛質の胚乳を化粧品に見立ててこの名が出た。◆誰が家の白粉花と云ふでなく(依光陽子)


【今日の季語3548:別記①】本題の6拍形は字余りを生じやすいので、「はな」を省いた短略形が多く用いられ、例句のように原形のまま用いるにはここに見られるような運辞上の工夫が必要であろう。


【今日の季語3548:別記②】化粧用の「白紛」には2種類あり、唐に倣って造られた「鉛粉」と糯米(もちごめ)の粉末などを用いた「穀粉」のあったことが、奈良時代の文献から知られる。


【今日の季語3548:別記③】平安期の古辞書『和名類聚抄』には化粧用品名を集めた「容飾具」の項に「粉」と「白紛」を収め、前者には「和名 之路岐毛能(しろきもの)」、後者には「俗云 波布迩(はふに)」の和訓が示されている。


【今日の季語3548:別記④】後者のハフニは「白紛」の和語形にあたるもので、ハはハク(白)の字音韻尾 /-k/ の省略、フニはフン(粉)の字音尾 /-N/ に母音 /i/ を添えて和様化したもの。こちらは身分の低い女性が用いる、剥げやすい「穀粉」を指す呼称であったと見られる。


【今日の季語3548:別記⑤】これに対するシロキモノは、上質の「鉛粉」にあたり、中世にシロイモノとイ音便化し、それにオを付けたオシロイモノのモノを省いてオシロイと呼ばれるようになった。ここにも女房詞に出自を持つと見られる呼称が潜んでいる。

2019年09月14日(土)



小鳥来る電線の上小鳥去る 公彦
2011年09月14日(水)
小鳥来る家に遺骨の義母戻る 公彦


【今日の季語3547<625】小鳥(ことり):仲秋あるいは晩秋の生類季語で「小鳥来る」「小鳥渡る」とも。現行の季語では秋に渡ってくる小形の渡り鳥や山から平地に下りてくる留鳥を指すのが通例。◆渡り来て島の小鳥となりにけり(大石悦子)

2019年09月13日(金)



月見には読み上がり来る悲しみや 公彦
月見しつつ義母はあの世に逝きませり 公彦


【今日の季語3546<623】月見(つきみ):「名月」「満月」の天文季語に対応する仲秋の代表的な生活季語で「月祭る」「月の宿」など傍題も多い。薄の穂に団子や里芋などの食物を添えて月に供える伝統的風習。◆何着てもうつくしうなる月見かな(千代尼)

2019年09月12日(木)



江戸川に宵待月の掛かりけり 公彦
これが下敷きです。
江戸川や月待宵の芒船 一茶 ■年次不詳
2011年09月11日(日)
待宵や 涙なみだの 寿司屋かな 公彦


【今日の季語3545<622】待宵(まつよい):仲秋の天文季語。陰暦八月十四日の夕暮れ、またはその夜の月の別名。月に主眼を置く「待宵の月」「小望月」などの傍題も。恋の歌に由来する詞の響きには明晩の名月を待つ思いが籠もる。◆待宵やひとの赤子のうすまぶた(星野麥丘人)


【今日の季語3545:別記①】本題は、和歌の世界では本来《来ることになっている人を待つ宵》の意に用いられたのが、俳諧などで月を賞翫する心から人事を天象に転じて用いるようになったものと見られる。


【今日の季語3545:別記②】談林派の俳人としても知られる西鶴の『好色一代男』<1682>に「十三夜の月、待宵、名月」とあるのは、この語が当時すでに十四夜の月の異名として俳諧の世界に定着していたことを示す。


【今日の季語3545:別記③】月を愛でる心は本来名月に向けられるはずだが「月は隅なきをのみ見るものかは」<徒然草>に見るような不完全なものにも価値を求める伝統や、満月が曇るのを恐れて前夜の月を「小望月」として観賞したところにも本題の由来があろう。

2019年09月11日(水)



まつしろな秋蝶轢かれ身罷るや 公彦
この句がベースです。
まつしろな秋蝶轢いたかもしれぬ 夏井いつき

2011年09月13日(火)
秋の蝶 孫と目で追う 義母逝く日 公彦


【今日の季語3544<624】秋の蝶(あきのちょう):三秋の生類季語。三春の季語にあたる「蝶」が自在に空を舞う姿に比べて、この時季の蝶は動きが緩く、哀れさを感じさせるところから「老(おい)蝶」の傍題も。◆翅たたむ時も吹かれて秋の蝶(野村えつ子)

2019年09月10日(火)

強風やけろりと高し女郎花 公彦
以下を参照しました。夕立やけろりと立し女郎花 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
2011年09月10日(土)
淀川の 女郎花群 怪しかり



【今日の季語3543<621】女郎花(おみなえし):秋の七草の一つで「おみなめし」とも。秋の風情を感じさせる優美な花として好まれ、古くから詩歌や物語の世界に登場する。◆淡けれど黄は遠くより女郎花(大久保橙青)

【今日の季語3543:別記①】この花名の上代の語形は「をみなへし」で、第四拍は清音であった。それが中世に「をみなべし」と濁音化し、室町期以降は、さらにそのバ行がマ行に転じた「をみなめし」が通用形になった。

【今日の季語3543:別記②】ヘボン『和英語林集成』の初版<1867>および再版<1872>には、この花名を「OMINAMESHI」として掲げるだけで、現行のオミナエシの姿は見えない。それが三版<1886>に至ってようやく「OMINAESHI」が参照見出しとして立てられる。

【今日の季語3543:別記③】この事例は、いったん廃絶した古形ヲミナヘシが、明治前期頃に何らかの人為が加わって復活し、それが現代にオミナエシの形で受け継がれたことを示すものと解される。

【今日の季語3543:別記④】上掲辞書の第三版刊行の2年前に、松村任三の編んだ『日本植物名彙』<1884>には、この植物名に古称「オミナヘシ」が用いられていて、上記の「人為」とは、このような学術・教育の世界における復古的改称と見ることができる。

【今日の季語3543:別記⑤】古称ヲミナヘシのヲミナは《美女》、ヘシは《圧迫》の意を表す名詞。この花の美しさには美女も顔色を失う意が原義と見られる。万葉集歌には「姫押」の表記をあてた例があり「姫(ヲミナ)」「押(ヘシ)」には語源意識が反映している。

2019年9月 9日 (月)

おは!twitter俳句(葡萄)

今日は台風15号で武蔵野線が止まっているのでバスで金町の向かっています。

そこから先の千代田線は動いているようです。

今朝首都圏のJRは始発から全て運休でしたがバスが動いていて助かった。

バスを見直した朝です。

(千代田線も動いてませんでしたので運行開始を待っています。)

(京成金町から押上に向かっています。)

この一週間の俳句と短歌です。

ーー

20190909日(月) 舌に乗る葡萄転がす右左 公彦

20110922日(木)

猪にも台風にも耐えし葡萄来る 公彦

【今日の季語3542<633】葡萄(ぶどう):仲秋の植物季語で「マスカット」「黒葡萄」など個別名や「葡萄狩」などの生活傍題も。食用種は中央アジアから中国を経て渡来し、野生種は「えび」「えびかずら」などの和名で呼ばれた。◆一房の葡萄重たきたなごころ(阿部みどり女)

 

【今日の季語3542:別記①】この果物の漢字表記は、現在では「葡萄」を用いるが、中国では「蒲陶(萄)」「蒲桃」などが古く、後に同音の類似字形を熟合させた「葡萄」が生まれた。日本でも中世頃までは「蒲萄」が一般的であった。

 

【今日の季語3542:別記②】『日本書紀』神代上に、黄泉の国に赴いたイザナギが鬼女に追われて逃げる折に、冠の黒鬘を投げたところそれがブドウに変じ、追手がそれに気を取られている間に逃げおおせたという神話が見え、原文の「蒲陶」には「エビ」の古訓が施されている。


【今日の季語3542:別記③】このエビの名は、その蔓の巻き具合がエビ(海老)のひげに似ているところから出たとする語源解がある。両語の頭音のエは、ア行とヤ行の「エ」が音韻的に区別されていた時代にはともにア行であったので、その点は都合がよい。

 

【今日の季語3542:別記④】ただしこの解に従えば、《海老》の名が先で《葡萄》の古称エビは後から出たことになるが、逆に植物名が先で、後からその蔓と似たひげを持つ生類の名が生まれたと解することも出来る。

【今日の季語3542:別記⑤】この"卵と鶏"を思わせる先後関係については、文献に登場するのは植物名の方が早いところを重視すれば、こちらに分があるように思われる。

 

三郷流山花火 http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-1a766b.html…2019年09月08日(日)

新しき壁紙のよし白露かな 公彦

【今日の季語3541<619】白露(はくろ):二十四節気季語の一つで「白露の節」とも。秋気が冷涼さを増すにつれて、草に降りた露が白く凝るところからこの名が出たとされる。暦は今日から仲秋に入る。◆ひとつづつ山暮れてゆく白露かな(黛 執)

2019年09月07日(土)

@twryossy 2011年09月07日(水)
広き葉は 日本のバナナや 芭蕉かな
2011年08月02日(火)
片影や 百合子の芭蕉 涼やかに


【今日の季語3540<618】芭蕉(ばしょう):バショウ科の多年草で初秋の植物季語。古く中国から渡来し、傍題「芭蕉葉」の和様形「はせをば」の名でも呼ばれた。秋の風雨に敗れやすい姿を本意とし、晩秋には別題「破芭蕉」もある。◆舟となり帆となり風の芭蕉かな(一晶)


【今日の季語3540:別記①】古今和歌集巻十には、物の名前を隠した「物名(もののな)歌」が収められていて、その中に四種の植物名を詠み込んだ「いささめに(=いささか)時待つ間にぞ日は経ぬる心馳せをば人に見えつつ」がある。


【今日の季語3540:別記②】この歌には「笹・松・枇杷」と並んで、四句目「心馳せをば」にハセヲバ(芭蕉葉)が隠されている。


【今日の季語3540:別記③】三句目「日は」の蔭にビハ(枇杷)が隠れているところが示すように物名歌では仮名の清濁の別は問われないので、上記の例でも、「ココロバセ」のバが濁音、「ハセヲバ」の語頭ハが清音という相違があっても差し支えない。


【今日の季語3540:別記④】漢名「芭蕉」の「芭」は声符「巴」が示すように本来は清音であり、その和名にあたる「はせを」の語頭にもそれが反映している。これが後に濁音に転じ、さらに拗音化してバショウに変化した。


【今日の季語3540:別記⑤】伊賀上野から江戸に移住した俳人「桃青」が、庭に植えた「芭蕉」にちなんでこの俳号に改称し、その仮名表記とした「はせを」には、この古形が受け継がれている。

2019年09月06日(金)



@twryossy 薄霧に包まれ由布の谷間村 公彦
2011年09月06日(火)
朝霧の包む 団地の 愛しかり 公彦


【今日の季語3539<617】霧(きり):三秋の天文季語で「朝霧」「霧時雨」などの傍題も。水蒸気が地表近くで煙状に凝結したもので、季を問わず発生するが春・秋に多く、単独では秋の季語とされ、春は「霞」の別称を用いる。◆夜の底に一湖を沈め霧深し(保坂伸秋)


【今日の季語3539:別記①】万葉集歌29の「霞立ち春日の霧れる ももしきの大宮どころ」が示すように、古くは霧を霞を区別せず春のものとしても用いた。両者を春秋の景物として対比させる伝統的な美意識が生まれたのは平安期以降のことである。


【今日の季語3539:別記②】また上掲和歌「霧れる」のキレは《霧が立つ》意を表す四段動詞キルの活用形で、キリはその連用形から生まれた名詞。これはコヒ(恋)がコフから生まれたり、ワヅラフ(患)からワヅラヒが生まれたりするのと同じ動詞の名詞化にあたる事例。

2019年09月05日(木)



@twryossy 鶺鴒や後楽園の池を這う 公彦

2011年09月05日(月)
鶺鴒の水ぎりぎりを飛ぶあした 公彦


【今日の季語3538<616】鶺鴒(せきれい):三秋の生類季語でセキレイ科の小鳥の総称。個別種名には「白鶺鴒」「背黒鶺鴒」などがある。長い尾を上下させるところから「石叩」「嫁教鳥(とつぎをしへどり)」など和語の異名も多い。◆鶺鴒のとまりて叩く鬼瓦(坪井さちお)


【今日の季語3538:別記①】上記の後件別名は、『日本書紀』神代上に、イザナギ・イザナミ両神にこの鳥が交合(とつぎ)の道を教えたとあることに由来する。『誹風柳多留』には、これを踏まえて二神を茶化した「鶺鴒は一度おしへてあきれはて」なる雑俳がある。


【今日の季語3538:別記②】「せきれいのかぞへて飛ぶや石の上(沾山)」「せきれいや水裂けて飛ぶ石の上(村上鬼城)}などに見るように、「石叩」の別名を持つ鶺鴒に石を配した句も見られるが、上掲例句はこれに「鬼瓦」を取り合わせたところに新しみが感じられる

2019年09月04日(水)



【今日の季語3537:別記①】《かぶる》意を表す古語動詞はカヅク(被)で、これから転成した名詞にはカヅキの形が期待されるが、現代では濁音の位置が本来の二拍目から三拍目に移動したカツギが用いられている。


【今日の季語3537:別記②】『日葡辞書』<1603>「カツギ」の項には「婦人のマント」の葡語訳に添えて「シモ(下)の語.カヅキと言う方がまさる.」とあり、当時はすでにこの形が存在していたことと併せて、これを九州方言をいう「シモ」の詞としている点も注目される。


【今日の季語3537:別記③】原形カヅクが四段活用自動詞であるのに対して《かぶせる》意を表す下二段活用他動詞も存在する。その名詞形カヅケモノ(被物)は《祝儀として贈る金品》の意に用いられるが、本来は人を労うために相手の肩にかぶせ掛けたところに由来る。


【今日の季語3537:別記④】上記のカヅキがカツギに濁音位が移動したのは、一方にこれに近い《肩に物を載せる》意を表し、語形もこれに近いカツギ(担)への類推がはたらいたことが大きな原因であろう。


【今日の季語3537:別記⑤】里芋にこのような優雅な異名を与えたのは当然のことながら女性たちである。宮中の女房の日録『御湯殿上日記』の文明九年<1477>の記事にはこの食物名が「きぬかつき」と記されている。


【今日の季語3537:別記⑥】ただしこの文献では仮名の清濁が書き分けられていないが、これより後の『女房詞』<1692>には「絹かづき 里いも」とあるところから、当時の京都ではまだ濁音位が動いていなかったことが知られる。


@twryossy 衣被釜茹でされて塩撒かれ 公彦
2011年09月04日(日)
きぬかつぎ今夜の酒宴の真ん中に 公彦


【今日の季語3537<615】衣被(きぬかつぎ):初秋の生活季語。同季の植物季語「里芋」の親の周りにできた「子芋」を皮ごと茹でたもの。高貴な身分の女性が外出の折などに小袖を頭から被って顔を隠した姿に見立てた比喩的名称。◆今生のいまが倖せ衣被(鈴木真砂女)

   

2019年09月03日(火)



【今日の季語3536<614】秋(あき)めく:初秋の時候季語で「秋づく」「秋じむ」とも。目に見える景物をはじめ、触覚や味覚を通してそぞろに感じられる秋らしさをいう表現。◆秋めくや鮑のわたの暗みどり(高橋睦郎)


【今日の季語3536:別記①】「秋めく」思いを飲食物に寄せた吟は他にも見られるが、例句はこれを鮑の肝に探り当て、その"暗緑色"を「暗みどり」なる目新しい和語に置き換えて表現したところに、配材と措辞の面白さが感じられる。


【今日の季語3536:別記②】《腸》をいう古語ワタの語源については、ワタツミなどに含まれる《海》を指すワタや《屈曲》の意を表すワダに求める解などがあるものの、確かな説とは認め難い。


【今日の季語3536:別記③】万葉集にはこれに「和多」の真仮名をあてて「蜷(みな)のわた」を「か黒き髪」の序詞とした例があり、黒いミナ貝の腸をいうのに用いている点が注目される。例句もまた本語を貝について用いているところに、巧まぬ一致点が認められる。


【今日の季語3536:別記④】ワタは本来身近に見ることのできる、貝などの部位名であったものと思われる。これにハラ(腹)を添えたハラワタの呼称は後に生まれたもので、漢語の「断腸」の訓読句「はらわたをたつ」などが機縁となって通用語の域に至ったものであろう。

 

2019年9月 2日 (月)

おは!Twitter俳句(荻の声)

9月に入ってかなり涼しくなった。

あれほど喧しかった蝉の鳴き声も今は虫の声中心になっている。

思えば早いもので今年もあと四ヶ月

毎日八首を続けたい。


20190902日(月)

@twryossy 戦いの記憶混じるや荻の声 公彦

20110902日(金)

萩の風 今日も明日も 明後日も 公彦

【今日の季語3535<613】荻の声(おぎのこえ):「荻」は水辺や湿地に生える多年草で、単独では三秋に用いるが、荻の葉や穂を吹く風のかそけさに秋の到来を感じて初秋のものとした。「荻の風」「荻吹く」などとも。◆廃校と決まりしよりの荻の風(蓮實淳夫) 

【今日の季語3535:別記①】万葉集では「葦原」「葦辺」などを含めてアシ(葦・葭)はよく詠まれるが、ヲギ(荻)は僅か3例にとどまり、古今集にはまったく登場しない。これが歌材として好まれるようになるのは後撰集以降のことと見られる。 

【今日の季語3535:別記②】平安期の『新撰字鏡』<898-901>には「葭」に「乎支(ヲギ)」の和訓が施されているところから、当時のヲギは現在の「荻」に限らずこれと姿の似たアシやススキなども広く含めた呼称であったと見られる。 


【今日の季語3535:別記③】ヲギの語源解の一つに、この草の揺れ動くさまが人を招き寄せるように見えることから、これを《招く》意を表す古語動詞ヲクの名詞形ヲキに由来するものと解して《霊魂を招き寄せる草》の意と説くものがあり、もっともらしく聞こえる。


【今日の季語3535:別記④】両語の頭拍が古くはともにヲであった点はこの説に好都合であるが、二拍目のギ・キに清濁の相違があることと、上代特殊仮名遣では「荻」のギは乙類、「招」のキは甲類と上代語音韻の面での不一致が決定的否定材料となってこの解は認め難い。 

貴方の思いを我は引き継ぐ http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-83280d.html…


この一週間の俳句と短歌です。

2019年09月01日(日)

 風受ける二階に観たし風の盆 公彦

【今日の季語3534<612】風の盆(かぜのぼん):初秋の生活季語で「おわら祭」とも。富山県八尾(やつお)町で行われる旧盆の行事。毎年9月1日から3日の本祭を中心に唄や踊りで賑わい、全国から観光客が押し寄せる。◆夕風にふくらむたもと風の盆(瀬戸十字)

【今日の季語3534:別記①】例句の「たもと」は《手の根幹部分》をいう「タ(手)モト(本)」が原義で、肩から肱(あるいは袖口)あたりまでを指す身体部位名から転じて、そのあたりを覆う着物の袖を指すようになった呼称。奈良時代にはすでに両義いずれの例も見られる。

【今日の季語3534:別記②】タモトはさらに意味領域を拡げて「橋のたもと」の形で《かたわら》の意にも用いられるようにもなるが、他方にこれと語形の似た、山や坂について用いるフモト(麓)と競合するところがあって、広範囲には及ばなかった。

【今日の季語3534:別記③】この和語にあてる「袂」は、意符の「衣」と声符の「夬」を併せた形声字であるが、「夬」には「決別」「永訣」の「決」「訣」と共通する《わかれる》の字義があり、本字もまた《衣服からわかれて縫い付けられた部分》の意を表す漢字と解される。

2019年08月31日(土)

秋湿ローバックチェア乾かない 公彦

2011年08月31日(水)
爽やかな朝も夕には秋湿 公彦


【今日の季語3533<611】秋湿(あきじめり):三秋の天文季語で「しけ寒」の傍題も。秋は爽やかな季節として受けとめられがちであるが、雨が降り続いて梅雨時のような日が思ったよりも多い。◆肖像は苦悩の気配秋じめり(赤尾恵以)


【今日の季語3533:別記①】本語の後部要素はシメル(湿)の名詞形。この動詞は《水分を吸ってじっとり濡れる》意に用いられ、ウルフ(潤)およびその派生形ウルホフとは類義関係にあるが、両語には対立する要素も認められる。


【今日の季語3533:別記②】ウルフ(ウルホフ)が、窮乏状態から豊かになるという意にも用いられるようになるのに対して、シメルはその座の雰囲気などがうち沈んだ状態になることを比喩的に表すという、意味面における正負の対立が生まれ、それが現代語にも及んでいる。


【今日の季語3533:別記③】その原因は両語の《水分》との関わり方に求めることができる。ウルフは《水分の不足の充足》という点にプラス要素があるのに対して、シメルは《不要な水分の増加》というところにマイナス要素が含まれているからである。


【今日の季語3533:別記④】シメルが負の語義要素を備えていたことは、この語が古くは《火が消える》意にも用いられたところにも見られる。『日本書紀』<720>の伝本に、「火炎(ほのほ)衰時」(神代上)の「衰」字に「シメル」の古訓を施した例があるのはその一端を示すもの。


【今日の季語3533:別記⑤】上記の《水分を吸う》意の自動詞シメルに対して、後に生まれた《水分を吸わせる》意の他動詞シメスもある。『色葉字類抄』<1177-81>に収める「潤布」に「シメシ」の和訓が見えるのはその名詞形で、幼児の排便を吸わせる《おしめ》を指す。


【今日の季語3533:別記⑥】そのオシメの呼称は、上記のシメシにオを添えて語末のシを省いたもの。女房詞と似ているが、この語が文献に登場するのは明治期以降なので、その方式に倣って縫製された近代の造語と見られる。

2019年08月30日(金)

盛り上がる庭の草木に螻蛄鳴くや 公彦
2011年08月29日(月)
螻蛄鳴くや難題なれど諦めず 公彦


【今日の季語3532<609】螻蛄鳴(けらな)く:三秋の生類季語。虫自体は三夏の季語として扱われるが、秋の夜に地中でジーと鳴くところから当季にも用いる。それが別の虫と誤解され「蚯蚓鳴く」「地虫鳴く」などが生まれた。◆螻蛄鳴くや老に死といふ一仕事(近藤素子)


【今日の季語3532:別記①】例句は、中七「老」の読みと意味の相違によって句解に差が生じる。その分岐は、この語を音訓いずれに読むかに始まる。


【今日の季語3532:別記②】「老」をロウと字音に読めば、次の「死」と併せて、仏教で人間の避けられない苦しみをいう「生老病死(ショウロウビョウシ)」の「四苦」の中の二つを連ねたと見る解が生まれる。


【今日の季語3532:別記③】この解釈は「老」を「おい」と訓んで《年をとること》の意と捉えても変わりはない。いずれも「老に死といふ」の「に」を「おせん(=煎餅)にキャラメル」と同じ《添加・組合せ》の意を表す助詞と捉えたことになる。


【今日の季語3532:別記④】これに対して、「老」に「おい」の字訓をあてるのは後者と同じながら、これを《年老いた身》の意と解する立場もある。こちらは上記の「に」を、「泣き面に蜂」と同様の《動作・作用の及ぶ範囲》の意を表す助詞と捉えたもの。


【今日の季語3532:別記⑤】語法上はいずれの解も成り立つが、下五の「一仕事」は、前者の「老と死」よりも、後者の「死」に重点を置いた表現と見られるので、本句の「老に」は《年老いた我が身に》の意と解するのが妥当であろう。


【今日の季語3532:別記⑥】オイ(老)は動詞オユの名詞形で、形式的にはこのイはヤ行と見なされる。これに「老ひ」の表記をあてるのはかえって「旧仮名遣い」ならぬ「旧仮名違い」になる。ちなみに、これと語形の似たオヤ(親)をオイ(老)と同根の語と見る解もある。


2019年8月29日(木)

新しき息子を得たり胡蝶蘭 公彦
2011年08月30日(火)
蘭の香に酔い痴れ夢を見たるかな 公彦

【今日の季語3531<610】蘭(らん):初秋の植物季語。ランの種類は多く開花期も春から夏にわたる。本来の「蘭」は「菊」と並ぶ同科の香草の漢名で、日本でも古くは不特定の汎称であった。現在のランを指すようになるのは近世以降。◆蘭の香にかなひて眠る薄瞼 (飯田龍太)

【今日の季語3531:別記①】平安期にはこの呼称を「藤袴」の別名として用いた。十巻本『和名類聚抄』<934頃>草木部草類「蘭」の項に、その和名として「布知波加麻(ふぢばかま)」の真仮名表記を掲げるのはその一例。


【今日の季語3531:別記②】当時の「蘭」はラニと呼ばれた。上掲辞書の編者の私家集『源順集』に収める「らにも枯れ菊も枯れにし冬の夜のもえにけるかな小山田のはら」の「らに」は漢語ランから転じたラニのことである。


【今日の季語3531:別記③】ランをラニの形で用いたのは、シヲン(紫苑)から出たシヲニ、ゼン(銭)から出たゼニと同じく /-N/ の韻尾に母音/i/を添えて和様化したもの。これは近代に ink に母音を添えて「インキ(インク)」の形で受容した西洋語の和様化にも見られる。


【今日の季語3531:別記④】平安期にラニが和語の一陣に加わったのは別の面でも注目される。それは本来ラ行音は語頭に立たないという古代日本語の大きな特徴が崩れ始めたことを意味するが、現在でも辞書のラ行の項が極端に少ないところにはその余波がなお残っている。

 

2019年08月28日(水)



@twryossy 虫の目で見上げれば広き我が家かな 公彦
2011年09月15日(木)
掻き消すや通夜の騒動虫の声 公彦


【今日の季語3530<626】虫(むし):三秋の生類季語。「虫の声」「虫時雨」「虫すだく」などの傍題が示すように季語では秋に鳴く虫の総称。個別名でその声を楽しむようになるのは平安期以降のこと。◆虫の夜の星空に浮く地球かな(大峯あきら)


【今日の季語3530:別記①】傍題「虫すだく」のスダクは《虫が群れて鳴く》の意に用いられることが多いが、本来は《たくさん集まる》の意を表す古語。また万葉集歌「水鳥のすだく水沼(みぬま)」などの例が示すようにその主体も虫とは限らなかった。

2019年08月27日(火)



@twryossy 生きながら身を削がれたる秋の鯵 公彦
2011年08月27日(土)
秋鯵に 伸ばせし指の 止まりたり 公彦


【今日の季語3529<607】秋鰺(あきあじ):三秋の生類季語。単独では三夏の季語として扱われるが、脂がのって美味になるところから「秋」字を冠して当季の季語とされる。同じ事例は「鰹」「鯖」についても見られる。◆秋来ぬとサファイア色の小鰺買ふ(杉田久女)


【今日の季語3529:別記①】同音別字の「秋味」は、産卵期に川を遡上する「鮭」をいう方言から出た同季別題。釣り関連サイトなどではこれに片仮名表記をあてることが多いので紛れやすい。


【今日の季語3529:別記②】江戸中期に編まれた方言俗語辞書『俚言集覧』<1797>「秋味」の項には「鮭を云。又伊勢にてアヂの秋になりて味の美なるをいふ」とあり、「秋鯵」が伊勢の方言であったらしいことと、これよりも「秋味」を先行して扱っている点が注意される。


【今日の季語3529:別記③】平安期の古字書『新撰字鏡』<898-901頃>には「鰺」に「阿知(アヂ)」の真仮名による字訓があり、この魚名が古くから用いられ、その第二拍がダ行であったことを示している。


【今日の季語3529:別記④】アヂ(鰺)の語源は定かでないが、上掲の『俚言集覧』などには、これを《味のある魚》の意とする語源解があり、その当否は別として、古くは「味」も第二拍がダ行音のアヂであったこととは矛盾しない。


【今日の季語3529:別記⑤】「味」にアヂの字訓が登場するのは室町期以降のことで、『日本書紀』や『遊仙窟』では「味」をアヂハヒと訓んだ例が多いが、『万葉集』にはカモの古名や植物名アヂサヰに「味」の字訓を借りた例があり、単独でも用いられたことは確かである。

2019年8月26日 (月)

おは!Twitter俳句(秋の蚊)

この一週間の俳句と短歌です。

20190826日(月)

秋の蚊に食われし腕掻きまくる 公彦

20110826日(金)秋の蚊や母は急性期病院に 公彦

【今日の季語3528<606】秋の蚊(あきのか):三秋の生類季語。三夏の「蚊」に対して秋に入ってから活動が盛んになる種類の蚊。「別れ蚊」「残る蚊」などは弱々しさに力点を置いた傍題で仲秋の「溢れ蚊」「哀れ蚊」に近い。◆秋の蚊のしふねきことを怒りけり(富安風生) 

【今日の季語3528:別記①】例句の「しふねし」は《しつこい・執念深い》の意を表す古語形容詞。夏よりもかえって秋の方に、この語を用いるに相応しい種類の蚊がいることを思わせる。

【今日の季語3528:別記②】この形容詞は、『源氏物語』に「わが心ながら"しふねき"ぞかし」(藤裏葉)などとあるのをはじめ、これと並んで「しふねげ」「しふねがる」などの派生形も見られるところから、平安女流文学ではすでに地歩を占めていたことが知られる。

【今日の季語3528:別記③】この語は、漢語「執念」の語尾が脱落した形に形容詞を生成する接尾辞シが付いた形と見なされているが、肝心の「執念」は、漢籍や仏典に姿を見せず、寛永版『曽我物語』(南北朝頃)に「執念深げ」とあるのが比較的早く、これには疑問が残る。

【今日の季語3528:別記④】シフネシには拗音化口語形シュウネイも存在するはずで、芥川龍之介の『偸盗』に見える「執念(しふね)い夜に攻められて」はその稀少例にあたるが、これは擬古的な用法に従うもので、実際には通用語となるには至らなかった。

文化学院を知る http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-bbb94c.html…

2019年08月25日(日)



@twryossy 山椒の実弾ける前の真紅かな 公彦
2011年08月25日(木)
山椒の実例句はほとんどありませぬ 公彦


【今日の季語3527<605】山椒の実(さんしょうのみ):初秋の植物季語で「実山椒」とも。「木の芽」とも呼ばれる若芽は仲春、花は晩春から初夏、未熟の「青山椒」は晩夏と、本題を含め三季にわたって日本人の生活に馴染が深い。◆山椒の実片言すでに肥後訛(梓沢あづさ)


HAYASHI Yoshio@twryossy

【今日の季語3527:別記①】「山椒」にはサンショの短略形もあり例句もこれを用いている。また「片言」「肥後訛」とあるのは、九州方言でこれをサンシュウと呼ぶことを指す。宮崎民謡「稗搗節(ひえつきぶし)」に「庭のさんしゅうの木」とあのもこれにあたる。


【今日の季語3527:別記②】山椒は日本が原産地とされる。縄文遺跡出土の土器にその実が残っていた例もあり、古くから香辛料や薬用に使われてきたことを示している。ハジカミ(椒)が本来の和名で「山椒」の漢語形で呼ばれるようになるのは中世以降のこと。


【今日の季語3527:別記③】中国ではこれを「蜀椒」と呼び「山椒」は植物名ではなく《山頂》の意を表す。これは、「椒」には《芳しい》のほかに《頂上》の字義があることに起因する。


【今日の季語3527:別記④】この事例に基づけば「山椒」は和製漢語と解される。この熟字が登場するのは『東寺百合文書』応永二六年<1419>の条に「三文 さんせう(山椒)」とあるのが早い例にあたり《山で採れる香りの良い木》の意を表す新造語と見られる。


【今日の季語3527:別記⑤】古称ハジカミは、奈良時代以前に中国から渡来したショウガを《中国の椒》の意でクレ(呉)ノハジカミ、サンショウをナル(生)ハジカミの名で区別したこともあったが、後にそれぞれ「生姜」「山椒」の新たな形で呼ばれるようになった。

2019年08月24日(土)



@twryossy 猿酒や水屋の奥に見つけられ 公彦
2011年08月24日(水)
猿酒や人知れぬまま発酵す 公彦


【今日の季語3526<604】猿酒(さるざけ):三秋の生活季語で「猿」の古語を用いた「ましら酒」の傍題でも。猿が岩穴などに隠した木の実が雨露を受けて発酵し滋味を湛えた酒になるという伝承から生まれた。◆猿酒や炉灰に埋む壺の底(河東碧梧桐)


【今日の季語3526:別記①】サルナシ(猿梨)の名は、猿がこの果実を好んで猿酒にするとされるところから生まれたという。一方野生の猿が食料を貯蔵する習性はないとして猿酒の存在を否定する説もある。


【今日の季語3526:別記②】例句の「埋む」の活用形式は、古くはウヅミ・ウヅムと四段型で、「山はくづれて河をうづみ」(方丈記)のように用いられたのが、中世後期頃からウヅメ・ウヅムルの下二段型が生まれ、しばらく両形が併用された後に、後者が主流を占めるに至った。


【今日の季語3526:別記③】例句の「埋む壷」については「埋むる壷」を正格として、近現代俳句に多い"る"抜き形と見る立場もあるが、上記の旧形式にあたる四段型に従ったと解すればその批判は当たらないことになる。


【今日の季語3526:別記④】このような活用形式の変化とは別に、ウヅムには類義語にあたるウム(埋)もあり、両語とも古くから使用されていた。


【今日の季語3526:別記⑤】本来は、ウヅムが《物の上に土などをかぶせて覆う》意に用いるのに対して、ウムは《穴などに物を入れてふさぐ》意を表したのが、どちらもその物の姿が見えなくなる点が共通するところから、次第に意味の区別が失われていったものと見られる。

2019年08月23日(金)



@twryossy 乗り越えて命を繋ぐ処暑の候風 公彦


【今日の季語3525<603】処暑(しょしょ):二十四節気の一つで初秋の時節季語。《暑さ処(をさ)まる》の意で暦は今日から初秋後半に。「残暑」の峠は越えたものの、秋の暑さはまだ続きそう。◆鳰の子のこゑする処暑の淡海かな(森澄雄)


【今日の季語3525:別記①】例句の「淡海(おうみ)」は琵琶湖の別名で古くは「鳰(にお)の海」とも呼ばれた。その古称に相応しく「鳰の子」を浮かべたところに作者の用意がある。


【今日の季語3525:別記②】その湖のある滋賀県の古名「近江(おうみ)」も、この《淡水の海》を意味する「アハ(淡)ウミ(海)」の縮約形アフミに基づく国名にあたる。


【今日の季語3525:別記③】「近江」の漢字は、琵琶湖が京に近いところから「ちか(近)つ(助詞)あふみ(淡海)」と呼ばれたその意訳的表記「近江」に、短略形アフミの読みをあてて二字の国名としたもの。


【今日の季語3525:別記④】これに対して、浜名湖は京から遠くに位置する大湖であるところから「とほ(遠)つ(助詞)あふみ(淡海)」と呼ばれ、その縮約形トホタフミにこれと同様の意訳的表記「遠江」の表記をあてて所在地の国名とした。現在のトオトウミはこれの転じた形。

2019年08月22日(木)



@twryossy 城門を秋の初風吹き抜ける 公彦
2011年08月22日(月)
祭り終え秋の初風届きけり 公彦


【今日の季語3524<602】秋の初風(はつかぜ):初秋の天文季語で「初秋風」あるいは単に「初風」とも。まだ暑さが残る時季に秋の到来を感じさせながら吹き過ぎてゆく涼風。◆浦の子に秋の初風吹きにけり(大石悦子)

2019年08月21日(水)



@twryossy 艶々の椿の実あり妻の島 公彦
2011年08月21日(日)
椿の実爆ぜて砕けて飛び散りぬ 公彦


【今日の季語3523<601】椿の実(つばきのみ):初秋の植物季語で「実椿」とも。春に咲く椿は夏に色艶のよい実を付け、秋に完熟して弾けた殻の中から種子が姿を見せる。それを絞って採った油は食用油や髪油などに利用される。◆椿の実滝しろがねに鳴るなべに(橋 間石)

2019年08月20日(火)



【今日の季語3522<600】芋虫(いもむし):初秋の生類季語。蝶や蛾の幼虫で、「毛虫」に対して丸々とした毛のない類の汎称。芋の葉を好むところからこの名が出た。柑橘類を好む類は「柚子坊」の別名でも呼ばれる。◆静かさを芋虫が喰ひすすみゆく(秋山 夢)

2019年8月19日 (月)

おはTwitter俳句(律の風)と戦争の歌

この一週間は戦争関連の番組を多く観た。

そのいくつかは短歌にしました。

「巨大戦艦大和」

http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-c12647.html

3

「戦艦武蔵の最期」

http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-2282f8.html

 

「激闘・ダガルカナル悲劇の司令官」を見て

http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-5ce149.html

 

しばらく続きます。

 

この一週間の俳句と短歌です。

2019年08月19日(月)

階段の上り下りにも律の風 公彦

律の風人生はまだ道半ば 公彦

【今日の季語3521:別記①】「律」をリチと読むのは、漢音リツよりも先に日本に伝わった呉音読みに従うもので、リチギ(律儀)などの熟語にもこれが残存する。 


【今日の季語3521:別記②】後に、上記の「呂(リョ)」と「律」の漢音読みリツを併せたリョリツがロレツに転じて《物を言う調子》の意が生まれ、それに不明瞭な状態をいう「回らない」が結び付いて、慣用句「ろれつが回らない」が生まれた。 

 


【今日の季語3521:別記③】この「呂律」と同じく、例句の「轆轤(ろくろ)」もまたラ行音が語頭に立つ熟語。古代日本語にはこのようなラ行音で始まる語は存在せず、それが奈良時代頃から少しずつ文献に姿を見せるようになるのは、漢語が受容され定着してからのことである。 

2011年08月18日(木)
椋鳥の膨らましている一樹かな 公彦

【今日の季語3520<598】椋鳥(むくどり):三秋の生類季語で「むく」の略称や、頭が白いところから「白頭翁」の擬人名傍題も。羽毛は地味な灰褐色で嘴と脚が鮮やかな橙色。市街地の樹木などをねぐらに群を作ることも。◆人われを椋鳥と呼ぶ諾(うべな)はむ(富安風生)

【今日の季語3520:別記①】この鳥名は、秋に熟する椋の木の実を好んで食するところから出たとされる。この木は古くから神社などに多く植えられ、その実を子どもが食べたりする身近な存在であったところから、これを啄む鳥の名に結び付いたものであろう。

【今日の季語3520:別記②】近世にはこの呼称を、江戸の町に出て来た人、特に冬季に雪国から出て来た出稼人をあざけって呼ぶ《田舎者》の意に用いた。彼らが群を作ってやって来るところをこの鳥に擬えたものかという。

【今日の季語3520:別記③】掲句も「椋鳥」をこの意味に用いたもので、生類名を本義とする季語を人事に転用した例として注目される。季語にはこういう使い方もあるという見本として引用した。

【今日の季語3520:別記④】本句のウベナフ(諾)は《承服する》意を表す古語。《もっともだ》の意に用いる副詞ウベ(宜)に《行為をおこなう》意を表す接尾辞ナフが付いて生まれた動詞形。アガ(贖)ナフ・ウラ(占)ナフ・トモ(伴)ナフなどにも、これと同じ派生方式が見られる。

【今日の季語3520:別記⑤】上記のウベは、一方に、現代の文語的表現「むべ(諾)なるかな」に残存するムベの形でも用いられた。この語が古くは [mbe] のように発音され、その語頭音[m]に、ウ・ムの両様の仮名があてられたことから生まれた表記の"ゆれ"と見られる。

2019年08月17日(土)

@twryossy 福島の桃の一つが波の風 公彦
2011年08月17日(水)
福島の桃の香りの高かりき 公彦

【今日の季語3519<597】桃(もも):初秋の植物季語。「白桃」「水蜜桃」などの個別名傍題でも。「桃の花」は晩春の季語で単に「桃」と使えば「桃の実」を指す。◆白桃のすべり込んだる喉かな(山上樹実雄)

【今日の季語3519:別記①】桃は中国黄河上流地域が原産地で、日本には古くから渡来し野生化したものを食用としていたことが、弥生時代遺跡の核の出土などから知られる。

【今日の季語3519:別記②】「古事記」には、黄泉の国から逃げ帰るイザナギが追っ手に桃の実を投げつけて退散させる神話がある。また中国の「春秋左伝」にも、桃の木で作った弓が災を払うという記述が見え、桃は古くからそのような霊力を備えた樹木とされていた。

【今日の季語3519:別記③】ノドが通用訓にあたる例句の「喉」には、音数律から三拍形ノンドをあてるのがよさそうであるが、ノミドと読むこともできる

【今日の季語3519:別記④】この身体部位名は、《飲食物を呑むところ》を意味するノミ(呑)ド(処)が原義で、後に第二拍の音便化によりノンドに転じ、さらにその撥音が脱落してノドに短縮して現在の通用形が生まれた。

2019年08月16日(金)

@twryossy 馬追の泣き出すころに上気道炎 公彦
2011年08月16日(火)
馬追の啼きても一つ転院す 公彦

【今日の季語3518<596】馬追(うまおい):初秋の生類季語で、この虫の鳴き声を模した「すいっちょ(ん)」の別名傍題も。虫の声が、馬を追う時に出す舌打ち音を思わせるところからこの名が生まれた。◆灯の下に来て馬追のみどり増す(西野たけし)

@twryossy 敗戦忌大和武蔵の最期知る 公彦

【今日の季語3517<595】敗戦忌(はいせんき):初秋の生活季語で「終戦記念日」の傍題。無謀な戦争の道を選んで多くの犠牲者を出した日本は1945年8月15日、連合国側に無条件降伏した。戦争犠牲者の鎮魂と世界平和を願う日。◆海原は父の墓標や敗戦忌(中村啓輔)

【今日の季語3517:別記①】「終戦」という熟語は、日本の文献はもとより漢籍にも使用例がなく、上記ポツダム宣言の受諾を国民に布告する「玉音放送」として昭和天皇の読み上げた「大東亜戦争終結ノ詔書」、通称「終戦詔書」に端を発する。

【今日の季語3517:別記②】その「終戦」の本義は、天皇の行為として戦争を《終える》意にあったのが、程なくその主体の自他がすり替わり、戦争が《終わる》意の自動詞として用いられるようになった結果、事の真実が見えにくくなった。

【今日の季語3517:別記③】このことは《命が終わる》意を表す「命終」の例を見れば明らかであろう。《~が終わる》の意を表す自動詞としての「終」は、その主体の語を先に立てるのに対して、これを《~を終える》の他動詞として用いるには「終」字が対象の語に先行する。

【今日の季語3517:別記④】「終戦」の「終」が後者の他動詞にあたることは、この漢語の構成規則に照らせば自明のことであり、これを《戦争が終わる》意に用いるのは、漢語動詞の自他を曖昧にする日本式漢語運用法の一例にあたる。

【今日の季語3517:別記⑤】それはやがて「細かい事は気にするな」式の台詞に助けられて事の本質を有耶無耶にさせる途を辿ることになる。

2019年08月15日(木)

2019年08月14日(水)

@twryossy ふるさとに盆の月あり墓はなし 公彦
2011年08月14日(日)
父逝きて冷めざらましや盆の月 公彦

【今日の季語3516<594】盆の月(ぼんのつき):陰暦七月十五日前後の月をいう初秋の天文季語。仲秋の名月よりもひと月早い、盂蘭盆の夜の月をこの名で呼ぶ。唱歌にある「盆のような月」のことではない。◆淋しけれ十六日の盆の月(高野素十)

 

【今日の季語3515:別記①】例句の「まゐ(参)らす」は、動詞に添えて相手を敬う補助動詞で、ここでは《焚いてさしあげよう》の意。上五の「いざたまへ」は《さあ、いらっしゃい》の意を表す連語で、ともに祖霊への敬意を籠めた文語表現。

【今日の季語3515:別記②】後者の「いざたまへ」は、通説では、人を誘うときに相手に呼び掛ける感動詞イザに、敬意を表す補助動詞「たまふ」の命令形タマヘを添えた形で、本来ならば「来たまへ」のようにその前に置かれるはずの動詞を略したものと説かれている

   

2019年08月13日(火)

@twryossy 迎火や父に遅れて母も来る 公彦
2011年08月13日(土)
門火燃ゆ父は曽孫を知らざりき 公彦

【今日の季語3515<593】迎火(むかえび): 初秋の生活季語で「門火(かどび)」「魂(たま)迎ふ」などの傍題でも。「盂蘭盆」の十三日の夕方に還ってくる先祖の霊が迷わないように、家の門前や戸口で焚く火。◆いざたまへ迎火焚てまゐらせん(正岡子規)

2019年8月12日 (月)

おは!twitter俳句(秋日傘)

3連休は風邪気味なので家で過ごしています。

戦争関係の番組を見ています。

この一週間の俳句と短歌です。

2019年08月12日(月)

@twryossy 秋日傘大塚の坂上り下り 公彦
2011年08月12日(金)
秋日傘妻の足元おぼつ かず 公彦

【今日の季語3514<592】秋日傘(あきひがさ):初秋の生活季語。単独では夏の季語にあたる「日傘」は、立秋が過ぎてもなお続く強い日ざしを遮るのに手放せないところから、「秋」を冠して当季まで用いる。◆渡し舟傾げば傾ぐ秋日傘(武田澄江)

【今日の季語3514:別記①】例句に見えるカシグ(傾)は、カタブク・カタムク(傾)と類義の自動詞(四段)で、江戸期の庄内方言集『浜荻』<1767>に「かたぶくを かしぐ」とあるのが早い例。

【今日の季語3514:別記②】一方「首をかしげて」などと用いる《傾ける》意の他動詞(下二段)カシグは、宗祇の紀行文『筑紫道記(つくしのみちのき)』<1480>の「(松の大樹が)皆浦風にかしげたるもあはれなり」の例を勘案すれば、カシグの成立は中世頃のことと見られる。

【今日の季語3514:別記③】その類義語の方は、カタムクが現代の通用形にあたるが、柿本人麻呂の「ひむがしの野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ」<万葉集48>などに見るようにカタブクが古く、これがカタムクに転じるのは中世以降のこと。

【今日の季語3514:別記④】ただしそのカタブクは、《不完全・一方》の意のカタ(片)に《一つの方に向かう》意のムク(向)の複合したカタムクが原義で、その第三拍のムが子音交替によってブに転じた語形と解されるので、一方にはカタムクも潜在していたものと考えられる。

2019年08月11日(日)

@twryossy 酔芙蓉悩める友の応援花 公彦
2011年08月11日(木)
白芙蓉義母の病は軽からず 公彦

【今日の季語3513<591】芙蓉(ふよう):初秋の植物季語。花の色や種類に応じて「白芙蓉」「紅芙蓉」「酔芙蓉」などの傍題も。直径10㎝前後の花が朝開いて夕べには萎み落ちるところから、はかなく移ろいやすいものの喩えにも。◆御仏にもらふ疲れや花芙蓉(大木あまり)

【今日の季語3513:別記①】「芙」「蓉」は、本来はともにハス(蓮)を指す字で「芙蓉」は同義字を重ねた漢名。白楽天の長編漢詩『長恨歌』に楊貴妃の美貌を「芙蓉ハ面ノ如ク、柳ハ眉ニ似タリ」と喩えた「芙蓉」も、同じ詩に「太液」とある池に咲くハスの花のことである。

【今日の季語3513:別記②】その詩の影響を受けた『源氏物語』「桐壺」の巻に、桐壺更衣の容顔を「太液芙蓉、未央柳も、げに、かよひたりし(=似テイタ)かたち」とあるのもまた、これと同じであることは言うまでもない。

【今日の季語3513:別記③】現在のフヨウは、本来は「木芙蓉(もくふよう)」と呼ばれた。江戸期の歳時記には、この名を掲げて「和名 木はちす」とあり、ここからも「芙蓉」の本義が《蓮》であったことが知られる。

【今日の季語3513:別記④】ハチス(蓮)の漢名「芙蓉」を木の花の名に転用するために初めはこれに「木」を冠したのが、後にそのことが忘却され「木」字は"不要" ^^; と捉える意識が芽生えこれが外されたところから「芙蓉」本家の座を占める事態に至ったのであろう。

2019年08月10日(土)

@twryossy 蜩よ輪唱のごと啼け高く 公彦
2011年08月10日(水)
蜩や母は転院したれども 公彦

【今日の季語3512<590】蜩(ひぐらし):初秋の生類季語で「日暮」とも。日の出時分や夕暮れに金属性の澄んだ高い音で鳴くところから、その声を模した「かなかな」の別名も傍題に。◆蜩やこの世かの世の橋なかば(浅田三千枝)

【今日の季語3512:別記①】ヒグラシは『万葉集』以来歌材として好まれ、夏・秋両季にわたる景物とされてきたが、連歌・俳諧では秋の季題として近世に定着した。

【今日の季語3512:別記②】ヒグラシの原義は別表記「日暮」に示される《日を暮れさせるもの》の意で、このセミが夕方鳴くことが多いところから出た、虫を主体とする擬人的表現。

【今日の季語3512:別記③】ヒグラシの「クラシ」は、《暮れる》意の自動詞「クル(暮)」の他動詞「クラス」から転成した名詞。その《日を暮れさせる》意から転じて、後に《日を送る・生活》の意が生まれた。この虫名にはその原義が残存している。

2019年08月09日(金)

@twryossy 長崎忌被爆二世と生きて行く 公彦
2017年08月09日(水)
長崎忌灼けし眼の冥き洞 公彦
2011年08月09日(火)病む母の長崎忌なり転院す 公彦

【今日の季語3511<589】長崎忌(ながさきき):「原爆忌」の傍題で「広島忌」と並ぶ初秋の生活・行事季語。「浦上忌」の傍題も。日本が二発の核兵器によって無差別殺戮の被害を受けた歴史を風化させてはならない。◆鐘鳴つて大空にある長崎忌(平井照敏)

【今日の季語3511:別記①】画像は原爆投下後の長崎で米国の従軍カメラマンが撮影した一枚。原爆で死亡した幼い弟を背負いながら火葬場で順番を待つ少年の姿を捉えたもの。悲しみをこらえた直立不動の姿勢には、彼の受けた戦時教育の痕跡も生々しく撮し取られている。pic.twitter.com/0fzKmVUqGV

【今日の季語3511:別記②】この写真は後にローマ・カトリック教会フランシスコ法王の目に留まるところとなり、その指示によってカードに仕立てられ、「戦争がもたらしたもの」というメッセージを添えて全世界に配布された。

2019年08月08日(木)

@twryossy 秋立つや悲しみの日の前後ろ 公彦

【今日の季語3510<588】立秋(りっしゅう):初秋の時候季語で二十四節気の一つ。「秋立つ」「今朝の秋」などの傍題も。各節気をさらに三候に分けた「七十二候」ではその初候に「涼風至る」を置く。秋の訪れを告げるにふさわしい。◆秋たつや川瀬にまじる風の音(飯田蛇笏)

2019年08月07日(水)

@twryossy この日にて夏の果とは言わるるも 公彦
2011年08月07日(日)
夏の果ヒバクシャからの手紙あり 公彦

【今日の季語3509<587】夏の果(なつのはて):晩夏の時候季語で「夏の名残」「夏終る」「夏逝く」などの傍題も。まだ暑さは厳しくて実感は乏しいものの、暦の上では今日が夏の最後の日にあたる。◆蚊を打ちしてのひら白く夏終る(桂 信子)   

2019年08月06日(火)

@twryossy 2011年08月07日(日)黙祷の 鐘の余韻や 原爆忌
2010年08月06日(金)若者にこころざしして原爆忌

@twryossy 朝焼けの真っ赤な空や広島忌 公彦
2018年08月06日(月)
@twryossy 六日九日季節を一つ挟むかな 公彦 前の関連の句です。
 2017年8月9日
魔の六日九日襟を正すべし 公彦
2015年08月06日(木) 戦争と闘い今日は広島忌 公彦
2014年08月06日(水)原爆の日心静かに過ごさんと 公彦

【今日の季語3508>2047】広島忌(ひろしまき):晩夏の生活・行事季語で「原爆忌」の傍題。1945年の今日、広島に米軍機が投下した原爆により許多の無辜の命が奪われた。今年は1月にローマ法王が被爆地を訪れ、核廃絶を訴える。◆夕日その重さに沈み広島忌(田山康子)

HAYASHI Yoshio@twryossy

【今日の季語3508:別記①】本題の「原爆忌」は、現行の歳時記では初秋の生活季語として扱われるが、広島は晩夏、長崎は初秋と両季にわたるところから検索に戸惑うことなどもあって、地名を冠した両傍題が後に生まれたのであろうiji

 

【今日の季語3508:別記②】すでに本連載2781に取り上げた「魔の六日九日死者ら怯え立つ(佐藤鬼房)」の「六日九日」も新たな傍題として扱うに相応しい。「がぶがぶとピカドンの日の真水のむ(高澤良一)」「その昔リトルボーイの降り来しそら( 同 ) 」などもこれと同様。

2019年8月 5日 (月)

おは!twitter俳句(夜の秋)

暑い日が続いています。

選挙も終わり通常の生活が戻ってきました。

妻との散歩そのあとの都内歴史散歩

そして毎日一句、毎日八首

今年の11月14日で毎日八首は1年となるのでそれまでは頑張りたいと思います。

スローガンは質より量です。

継続は力なり!

ーー

この一週間の俳句と短歌です。

2019年08月05日(月)

@twryossy メッセンジャー止まらずなりて夜の秋 公彦2011年08月03日(水)
ひとことがさざ波広げる夜の秋 公彦

【今日の季語3507<583】夜の秋(よるのあき・よのあき):晩夏の時候季語。夏が終わりに近付くにつれて、日中の暑さが夜には幾分和らぎ、次第に秋の気配が漂うようになる。その先がけとして「秋」字が季語にも登場する。◆蕎麦殻の枕かへせば夜の秋(木附沢麦青)

2019年08月04日(日)

@twryossy ミニトマト買えば貴方は大トマト 公彦
2011年08月05日(金)
妻の留守偏平トマト落ちつかず 公彦

【今日の季語3506<585】トマト:晩夏の植物季語で「赤茄子」の和名や「蕃茄(ばんか)」の漢名傍題も。ペルー原産で江戸期期に観賞用として渡来したのが、後に日本人向けの味に改良され食用野菜として普及した。◆炎ゆる日のはじめのトマトもぎにけり(高澤良一)

【今日の季語3506:別記①】渡来当初はその赤い色が敬遠されて食用とはされず、「唐柿(とうし)」の名で鑑賞植物として育成されたのが、昭和期に日本人の味覚にあった品種に改良されて身近な存在となった。

【今日の季語3506:別記②】露地栽培トマトの完熟期に合わせて晩夏の季語とされたのが、ハウス栽培の普及によって季感が失われたものの、その味の良さや家庭栽培の普及などから旧来の栽培方式が復活して本来の季感を取り戻しつつある。

2019年08月03日(土)

@twryossy 白南風や日本橋行く古地図にも 公彦
2011年07月11日(月)
黒南風は白南風となる七七日 公彦

【今日の季語3505<559】白南風(しろはえ・しらはえ):晩夏の天文季語。梅雨空を吹く仲夏の「黒南風」に対して、夏の陽光がまぶしく照りつける時季に南から吹き寄せる爽やかな季節風をいう。◆白南風や靴より吐かす星の砂(長谷川閑乙)

2019年08月02日(金)

@twryossy 氷室から削り出されし恵みかな 公彦
2011年07月30日(土)
草津なる氷室の節句ゆかしけり 公彦

【今日の季語3504<579】氷室(ひむろ):晩夏の生活季語。冬に採取した献上用の雪や氷を夏まで貯えるために山陰などに掘った穴。古代から伝わる習わしで『日本書紀』にその記事が見える。現代では天然氷の貯蔵所にもこの名を用いる。◆蝮酒飲んで氷室を守りけり(山本八杉)

【今日の季語3504:別記①】現代語ではコオリの読みをあてる「氷」にヒを用いる例は、本題のほかにも、ヒヲ(氷魚)・ヒサメ(氷雨=霰<あられ>)・タルヒ(垂氷=氷柱<つらら>)などがある。いずれも古形を伝えるもので、上記の「氷室」の伝習が古代に始まることとよく符合する。

【今日の季語3504:別記②】古語コホリは動詞コホルから派生した名詞形で、これも古代から使用されていたが、当時は水面に氷結したものをコホリと呼んだのに対して《氷塊》にヒの呼称を用いることが多く、両語には意味の異なる語としての使い分けがあったと見られる。

【今日の季語3504:別記③】後にその区別が失われ、コホリが主導権を握った結果、ヒは僅かに上記のような複合語に残存するに至った。旧暦六月一日の行事「氷室の節句」が、後に「氷の朔日(こおりのついたち)」と呼ばれるようになったところにもそのことが表れている。

2019年08月01日(木)

@twryossy 雲の峰四人の親はその上か 公彦
2011年07月19日(火)
雲の峰見降ろす父の忌日かな 公彦

【今日の季語3503<568】雲の峰(くものみね):真青な夏空に沸き上がる積乱雲の雄姿を聳え立つ山嶺に喩えた三夏の天文季語。「入道雲」「雷雲」「峰雲」などの傍題でも。◆一糸纏ひてサンバが通る雲の峰(梅木たろう)

【今日の季語3503:別記①】雲の群がりを「波・波路」「湊」「林」「原」などの地儀に喩えた詞は古くからあるが、これを「峰」に擬えた表現は中世に生まれたものと見られる。『四季物語』<14c中頃>に梅雨明け空の入道雲を「雲の峰々立ちかさなり」と表したのはその早い例。

【今日の季語3503:別記②】例句は、「一糸纏はぬ」の慣用句を逆手に取った俳諧的表現と、そこに「雲の峰」を配して炎天下を練り歩く踊り子の肌に浮かぶ汗粒にまで想像の翼を拡げたところに面白みが感じられる。

2019年07月31日(水)

@twryossy 妻として涼しき内の散歩かな 公彦
2011年07月11日(月)涼求め大震災から四ヶ月 公彦

【今日の季語3502<560】涼し(すずし):三夏の時候季語。単字漢語「涼(りょう)」やその熟語「涼気」「涼味」などの傍題も。「暑し」も同季にあるが、その対極を求める心が「涼し」の本意。これを「新涼」とすれば初秋の季語に。◆涼しさや鐘をはなるるかねの声(蕪村)

【今日の季語3502:別記①】現代では「涼」字を通用表記として用いるが、平安期の古辞書では「冷」にもスズシの和訓が施されており、さらに万葉集では「秋風冷成奴(あきかぜはすずしくなりぬ)」に見るように「冷」が用いられ「涼」を使用した例は見当たらない。

【今日の季語3502:別記②】これは、スズシの本義が程よいひややかさにあったことを思わせる。また万葉集には、上掲例のほかにもこれを秋の《涼気》をいうのに用いた例があり、そこにもこの語の本義がうかがわれる。

【今日の季語3502:別記③】一方、ツメタシが登場するのは平安期以降で、寒さで爪先が痛くなる意を表す「ツメ(爪)イタシ(痛)」の短縮形とされる。これが後に「冷」の和訓の座を占めるに至り、スズシはその居処を奪われ「涼」字に移住することになった

2019年07月30日(火)

@twryossy 梅雨明けの朝の散歩や歩調合う 公彦
2010年07月18日(日)梅雨上がる芭蕉記念館に籠もりけり 公彦

【今日の季語3501<202】梅雨明(つゆあけ):晩夏の時候季語で「梅雨あがる」などとも。関東甲信越地方は平年より大幅に遅れて昨日ようやく梅雨明けが発表された。鬱陶しい梅雨から抜け出したものの今度は蒸し暑い真夏日が続く。◆牡蠣筏しづかに梅雨の終りけり(大串 章)



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