武士の一分
「武士の一分」を見ました。
今年のベストテンに入る映画でした。
最初の山田洋次のシナリオは「愛妻記」だったという。
それではあまりいい題ではない。
やはりこの映画は「武士の一分」でなければならない。
「武士の一分」は「愛妻記」に関わっている。
なぜあだ討ちするのかときかれキムタク演ずる新之丞が
『「武士の一分」にかかわる事でございます。』と応える。
なんだか忘れられないフレーズになりそう。
ネット上の書き込みで最後の盲目の主人公が妻の手を取ってそれと理解するシーンは「街の灯」を思わせると言うのがあったがまさにそうだと思った。
「愛妻記」と名前を付けなかったことでこの映画は類いまれな「愛妻記」となった。
山田洋次は江戸時代の平和を高く評価する。
欧米の知識人は幕末の穏やかで謙虚で礼儀正しい日本人と農村の風景がユートピアのようだと語っている由
この映画は復讐劇、愛妻劇そして日本の文化の再評価劇である。
加世役の壇れいは元宝塚で中国公演では「楊貴妃の再来」と言われた由。
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投稿: JUNSKY | 2006年12月20日 (水) 09時40分