明日結婚する娘へ
古い短歌帳から明日結婚する娘に関する短歌を拾って見ました。
我が愛する娘にこの歌を送ります。
1977年1月24日17時22分長女 未来 誕生す3300g
田無
あかんべもし乳母車も押してみぬ半年後に生まれ来る子どもの為に
冬一日患者の影の消えるまで手握り締めて分娩室前
生まれ来る子に示す如わが名呼ぶ分娩室の扉の厚さよ
手に汗を握りておのずと息荒し新たな命にすぐ届く頃
扉越し我は涙に拍手せり赤子の泣き声聞こえ着たりて
分娩室の分厚き扉を境とし苦しみている涙流している
初めての授乳告げ来る君の声受話器をおきてデスクをたたく
ふと思い時の流れを感じたり一児の親となりたることを
夜昼を違うかこの子は夜に起き親等起こしてまた眠り行く
親の想いこの子に届けとつけたる名”未来”確かにこの子に輝け
感受性豊かな子どもに育て上げむテレビにお守りはさせまじ妻よ
イラク
戦争はしてはならぬとまた言いしサイレンの度しがみつく子に
船橋
”風さんがもっと早くと言ってるよ”背中押されて走り来る吾子
早春の表参道駆け抜ける風と押され行くわが子が二人
我が娘に初めて”感動”の語を使わせし友情に死せる南極の犬
犬の死ぬ度に振り向き伏せて泣く我が娘を胸に又受けとむる
流氷にはさまれて行く犬を背に吾娘は我が胸に身を知締め
愛しきは疲れて眠る子らの顔資本の論理にあまりに遠く
姉弟のサンタ論争にけりつきぬ揃って願いの叶いし朝
悠久の友好の歴史を引き継ごう 未来に生きる子どもらの為
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コメント
JUNSKYさん ひとみちゃん
コメントありがとうございます。
結婚式は無事終わりました。
新婦の父はぼろぼろになりました。
幸いしゃべる場面はなかったので惨めなことにはなりませんでしたが・・
結婚式をやることの大事さを感じました。
私の短歌と写真は家族には評判が悪いのですが今回は役に立ちました。
記録性ということも大事な要素だと思います。
投稿: 大津留公彦 | 2007年4月 2日 (月) 18時50分
思わず声に出して読みました。気持ちが伝わってきますね。何か形で残る、というのは、いいですね。
投稿: ひとみ | 2007年4月 2日 (月) 18時34分
こちらは、その当時のリアルタイムに書いておられるので、感動も又ひとしおですね。
長い日記に残さなくても、短歌や俳句で感動をつづれば、当時の情景が思い出されるものになるんでしょうね。
若き頃から韻文をたしなんで来られたからこそでしょう!
投稿: JUNSKY | 2007年4月 2日 (月) 10時07分