被爆者・広瀬方人さんの記事
少し古いですが毎日新聞 2007年1月31日の被爆者・広瀬方人さんのインタビュー記事を紹介します。
この7月英国ファスレーンにトライデントの更新に反対しに行かれるようです。
ヒバクシャ広島/長崎:’07冬/10止 この平和守るため <ノーモア核被害 documentary report/30>冬の長崎で被爆の跡を巡る人は少ない。穏やかな日和の19日、広瀬方人さん(76)は、長崎大に留学中の中国や韓国などの外国人学生12人を遺構に案内した。児童の大半が亡くなった市立山里小の中庭。校庭の防空ごうで被爆し、奇跡的に助かった当時5歳の男児の作文を英語で紹介し、付け加えた。
「He’s〓still〓alive,〓but〓never〓talks〓about〓those〓days
(彼は今も、あの日のことを語ろうとはしない)」15歳で被爆した広瀬さんは、高校の英語教師になった。語学力を買われ海外で被爆体験を語ることも多い。昨春は、日仏文化協会の招きでフランスに赴き、学校などでマイクを握った。質問には長い列が出来た。
--放射能障害の危険を、いつ知りましたか。
「当時はまったく分からず、長崎の爆弾には毒ガスが含まれていたといううわさが流れたものです」
--証言活動を日本政府は支援しているの?
「していません。学校ではむしろ、教えるのを抑えられました」
難しい質問もある。例えば「なぜ日本は焼け野原になるまで降伏しなかったのですか」。
受け流さず考えることこそ、平和を探る道だと思う。次は英国へ行きたいという。潜水艦搭載の核ミサイル「トライデント」の更新が迫り、再配備への反対論が強まっているからだ。「世界の核武装の鎖を断ち切る好機かもしれない。被爆者も動かないと」
正月は、6人の孫に囲まれて過ごした。「こんな幸せはないですね」と語る目は、今までで最も優しかった。広瀬さんが守りたいのは、きっと、こういう小さな平和の積み重ねに違いない。<文・清水健二/写真・徳野仁子>
「’07冬」は今回で終わり、次回「’07春」は4月ごろ掲載予定です
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毎日新聞 2007年1月31日 大阪朝刊
こういう人の存在によって日本人が核廃絶を訴えることの説得性を持っている。
私の送ったイギリスの各議員へのメールへのある返信にもそれは現れている。
トライデントミサイルの更新はこの14日の英国議会で議決されたが世論調査では59%が反対で、政府提案自体が原潜1艘と核弾頭25発以上の削減を盛り込まざるを得なかった。
広瀬さんと一緒にファスレーンに行きたいと思う今日この頃ですが皆さんいかがお過ごしですか?
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