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2007年4月15日 (日)

現実の生活感覚から遊離せず

ある国際人権派の雑食系ブログ。(仮)の記事
【東京都知事選】三浦小太郎氏の評論『マジョリティの意識に届く言葉を』~「フツーの都民」のハートに火を付けられなかった浅野史郎・吉田万三の両氏

が考えさせるものがあった。

右よりの論者三浦小太郎氏の文章の紹介だが今回の東京都知事選の総括として考えさせるものが私にはありました。
どういう風に受け止められるかは各人の問題だと思います。

最後の文章のみ引用しますので全文を是非お読み下さい。

私は現在の東京マジョリテイのあり方を全面肯定しているのではない。このような現実のどこを評価し、又問題と思われる点をどう改革すべきかという問を、政治的な運動や思想に携わる人間は今真摯に考えなければならないことを訴えたいのだ。ここで最低限認識しなければならないのは、自らの考える理想像をマジョリテイの現実の生活感覚から遊離した形で投げかけた言葉は、決して彼らに届くことはないという冷厳な事実である。「福祉」「弱者救済」「差別反対」であれ、又「愛国」「民族の誇りと伝統」「自由と民主主義の東アジアでの拡大」であれ、おそらく東京マジョリテイはいずれの言葉もその心に響いてはいない。これらの主義主張が間違っているというのではない。このような主張が政治運動、又現実の行政の中で語られるとき、それだけの偽善を背後に伴う危険性があるかという一点を認識する程度には、マジョリテイは確かに成熟したのだ。

 勿論、以上のような現状判断に対しても、私と左派系の方々では認識に様々な違いはあろうと思う。一つの提起として受け取っていただければ幸いである。その上で、私はそれがいつか、右の立場から、この問題をどう克服し、石原氏とは違う「右」の姿勢を示したいと思う。(終)

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コメント

マジョリティの生活実感と政党の主張について。
左、中でも日本共産党の主張は、マジョリティの実感に必ずしも合わせていないのではないか?
共産党はかって「前衛党」姿勢を強く出していた。つまり指導政党としてマジョリティより前に居たのではないか?その後、大衆的でなければならないとして「大衆的前衛党」と言っていたが、それでも前衛党の立場に違いない。
最近、そのような言葉をあまり目にしないが、それでも、未だ人類が実現していない社会主義を標榜し、それを大衆に説いていく立場にあるので、いわゆるマジョリティの意識より前に出ている。
そうである限り、共産党は常に「5%政党」(せいぜい10%政党、もちろん京都など一部は20%近い指示を売るが平均的には数%)にとどまるのではないか?
そしてそれでよいのではないか?
人類の先駆けであるので、それがマジョリティとなるのは、何世紀か先のことで、人類が相当に成長した時点であろう。
それまで「長くて悲しき5%政党」として魁の役を果たすことを使命としているように思える。
現在の指導層がどう考えているか知らないが、やっていることの結果はそうでしかないように見える。
これではあまりにも悲愴か?

JUNSKY さん
ご無沙汰です。
BLOG BLUESさんもtb出来ないとご自分のブログに私へのコメントを書かれていました。
他にもtbできない方が居られるようなのでココログに聞いて見ようと思います。

本記事の内容はじっくりと考えて見たいです。

相変わらずgooからTBが通りません。
>自らの考える理想像をマジョリテイの現実の生活感覚から遊離した形で投げかけた言葉は、
>東京マジョリテイはいずれの言葉もその心に響いてはいない。

というのは、確かに考えさせられます。
「東京マジョリテイは、それほど貧困なマジョリティでは無い。」ということでしょう。
特に日本共産党のビラを見ていると「極貧層」にターゲットを置いているようで、そのことが既にマイノリティ対象に訴えかけているということであり、多数派を獲得できるはずが無い、という現実を突きつけられます。
格差の拡大で極貧層が増えているが、その人びとはまだ決して多数派ではなく、そのうえ、そういう極貧層が自民党に期待し、公明党に吸引されているというのが実際のところではないでしょうか?
戦略そのものが間違えているのかも知れません。

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