品川正治さんの記事へのメール
品川正治さんに惚れた
と品川正治さんの思いの記事に対してH生さんからメールを頂きました。
やはり品川さんの話に感銘を受けたという方でした。
今年の3月の講演概要を教えて頂きましたのでご了解を得て掲載します。
重なる部分も多いですが最後の方の「にせ札はCIAが作った」というのはびっくりしました。
では紹介です。
きょう(3月10日)「ピースセミナー」第1回の品川正治さんの話を聞きました。旧制高校2年のときに軍隊へ。戦争体験ほど違う体験はない。ニューギニアなど南太平
洋やインパールで戦った人の前では私の体験(中国戦線)なんか話せない。中国に百万の
軍がいたが、うち90万は占領軍で、戦闘軍は10万。同じ軍といっても大きな違いが
ある。戦争は兵隊の目で見てもらわねば困る。国家が起こした戦争でどう死ぬかばかり
を考えていたが、これはゆがんだ座標軸だった。戦争を起こすのも人間、とめるのも人
間だ。
中国の俘虜収容所で激烈な理論闘争があった。なぜ敗戦といわないか、国力回復したら
この恥をそそぐと、日本政府を弾劾する敗戦派と、何を言うか、終戦で結構、二度と戦
争しない国になるのだという終戦派と。戦闘部隊の人はほとんど全員終戦派だった。弾
劾書は途中挫折し、ほとんどが終戦派になった。
翌年5月引き揚げた。入港前夜に新聞が配られ、憲法草案を読んだ復員部隊は全員泣い
た。国が憲法でそこまで決めてくれるか。それだったら生きていけると。二度と戦争を
しない国、ここまで決意したかと。
9条2項は戦後60年間の私の支え。当時の世論調査では9条に80数%賛成。日本国
はそれでやってこれた。しかし支配政党は一度も戦争しない国になる決意をしたことが
ない。何とか戦争できる国にと考えてきた。解釈改憲、自衛隊、有事立法、イラク派兵
と、9条2項の旗はボロボロ。国民がボロボロになった旗ざおを離さない。この旗ざお
を5年以内に取り上げて見せるというのが安倍内閣。
主権の発動として外国人を殺したことのない60年間だった。それによって経済復興も
した。軍産複合体をつくりあげたわけでない。きわめて特異な歩み。9条2項は正義の
戦争もないという立場。これからの世界のあり方は、戦争が最大の悪という考え方にな
らざるを得ない。
戦争の特徴は、①勝つためという価値観がすべてに優先する。自由、人権などだけでな
く命さえ勝つためには犠牲に。②戦争はすべてを動員する。労働力だけでなく学問も。
③戦争を指導する者が権力の中心に来る。
アメリカと一緒にやっていけばすべてをうまくやっていけるという功利的な考え方があ
るが、日本はアメリカ型ではなかった。経済の分け前は国民に分ける。それをどうして
いえないか。
グローバリズムというのは、経済用語ではなくアメリカの戦略用語。
「大きな政府から小さな政府へ」「官から民へ」は100%間違い。日本政府は決して大き
くないし、福祉は世界の先進国でアメリカと最下位を争っている。
日本の借金は世界一。政府が大企業救済のため国民から借りてきる金だ。
日米の価値観が同じものだと思ってもらいたい、というのがすべての根幹にある。分け
前は国民で分けるとどうしていえないのか。
改憲案に国民がノーといえば、支配政党の思惑は変わらざるを得ない。アメリカの世界
戦略も変わる。国民だけがそれができる。世界史そのものが変わる。国民主権をどこま
でも貫くことだ。以上が要約ですが、質疑応答でマスコミの責任に触れて、「北朝鮮問題でアメリカはな
ぜベルリンで妥協したのか。ヨーロッパは全部知っている。にせ札はCIAが作ったこ
とを。それをいちばんつかまされたのが北朝鮮。だから金融制裁はやりようがない。マ
スコミの猛省を促したい」と話されたのには目からうろこでした。「横田めぐみさんの
遺骨問題も。あれがめぐみさんのものでないとした分析には、国際的にも大きな批判が
出ている。マスコミはそれを伝えていない」とも述べられました。財界にこのような見識を持った人物がいることは心強い限りです。
更に以下が続きます。
品川正治さんが、3月10日の区「ピースセミナー」で、「北朝鮮問題でアメリカはなぜ ベルリンで妥協したのか。ヨーロッパは全部知っている。にせ札はCIAが作ったこと を。それをいちばんつかまされたのが北朝鮮。だから金融制裁はやりようがない。報道 しないマスコミの猛省を促したい」と話されたのには驚きました。てっきりあれは北朝 鮮が作ったものと思っていたからです。 インターネットで調べてみると、この問題を「メディア・レボリューション」が3月7日に詳しく報じています。ドイツでの報道の紹介です。精巧な偽100ドル紙幣は北朝鮮製ではなく、米CIA製の疑い(上)
精巧な偽100ドル紙幣は北朝鮮製ではなく、米CIA製の疑い(下)http://blogs.yahoo.co.jp/blognews2005/47114876.html?p=1&pm=c
内外の動きを見る場合、このような報道もされていることを知ると知らないでは、真相に迫るのに大きな違いが出てくる良い例だと思いました。
この「スーパーノート」はワシントンのCIA基地で印刷されたというドイツの情報は日刊ゲンダイと一部のネット・ニュースだけのようである。
こういう情報を流すことがブロガーの使命ではないだろうか。
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ウェブマガジンカムイミンタラを読んでいただきましてありがとうございます。
ブログへの転載の件ですが、当方の名称とアドレスを明記し、引用先を明確にしていただるのでしたら構いません。
今後もよろしくお願い致します。
※メールにてご連絡をしようとしたのですが、何度送信してもメールが届きませんでしたので、コメント欄にてお返事させていただきました。
投稿: ウェブマガジンカムイミンタラ | 2007年7月 4日 (水) 10時39分
とむ丸さん コメント有難うございます。確かにこれは知る人ぞ知る情報のようですね。しかし一般の新聞には出てないようですね。これが出ると困る人が止めているのかも知れません。
投稿: 大津留公彦 | 2007年7月 3日 (火) 22時35分
偽札はCIAがつくったというドイツ紙の記事は、ずいぶん前から日刊ベリタでとりあげられていますよ。
http://www.nikkanberita.com/
です。
投稿: とむ丸 | 2007年7月 3日 (火) 16時29分