日本国憲法は、日本人が考えたっちゃねえ
ひとみちゃんにも ちょっと言わせて
に GHQ案に影響裏付け-8月5日 毎日 という記事
があった。
>
昨日、「日本の青空」をやっと見た。車でいっしょに帰った人たちが、
日本国憲法は、日本人が考えたっちゃねえ、と、初めて知った事実を
口々に。
これについては市井の憲法研究家「9条の会を応援する有志のブログ 」の貴重な論考がある。
この機会に読んで頂きたく全てのリンク先を下に記します。
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毎日新聞 2007年8月5日 東京朝刊 より
GHQ:戦後、憲法草案提言の鈴木安蔵氏「評価」の書簡 「米案に影響」裏付け
から全文を残します。
GHQ:戦後、憲法草案提言の鈴木安蔵氏「評価」の書簡 「米案に影響」裏付け
◇最高司令官に担当者が送付
終戦後、新憲法制定を検討する立場にあった連合国軍総司令部(GHQ)の担当者が、民間の「憲法研究会」で憲法草案要綱をまとめた憲法学者、鈴木安蔵氏の言論活動に注目する内容の書簡をダグラス・マッカーサー最高司令官に送っていたことが米公文書で明らかになった。書簡の日付は1945年10月23日で、日本政府の憲法調査が始まったばかりの時期。同研究会の草案はGHQの憲法草案に影響を与えたとされるが、さらにその関与を裏付ける資料として注目されそうだ。(社会面に連載「憲法の孫たち」)
書簡を送ったのは、米国務省から派遣されたGHQ政治顧問事務所のエマーソン所員。文書は憲法学者、原秀成氏が米国立公文書館で入手した。
「憲法改正についての日本人の意見」と題する書簡では、新聞紙上で活発になっていた憲法学者らの意見を紹介。
鈴木氏を「憲法改正の必要性を明確に指摘している」と評価。「政党内閣が発展しなかったのは、大日本帝国憲法に原因がある」との鈴木氏の主張に同調した。
また、エマーソン所員は「広い討論や議会での修正の機会を与え、新憲法が受容されることが重要だ」と訴えた。マッカーサー氏はこの提案を取り入れ、日本政府がGHQ草案を受け入れ、修正の上、46年3月6日、政府案として公表された。
鈴木氏は、高野岩三郎元東大教授らと7人で45年11月に憲法研究会を発足させた。12月26日「憲法草案要綱」をまとめ、首相官邸とGHQに提出した。毎日新聞は1面で報道したが、当時はあまり注目されず、政府の旧憲法調査会が64年にまとめた報告書で「GHQ草案の起草者によって相当に重要視され参照された」と一定の評価を受けた。
原氏は、日米公文書を調査し「日本国憲法制定の系譜」(日本評論社)の著書がある。公文書の意味を「新憲法制定が緒に就いた段階で、国務省から派遣された担当者が鈴木氏に注目し、広い議論を求めていたことは重要だ。憲法草案要綱は、戦前から平和や自由を求めた言論の結晶だった。GHQも日本人の自発的な意見を尊重し、憲法起草への関与を最小限にしようとしていた」と話している。【上野央絵】
◇自主的な憲法ができた可能性も--古関彰一・独協大教授の話
鈴木氏に対するGHQの早くからの注目が、憲法研究会の草案のGHQ草案への影響につながった。日本国憲法は、一方的に押しつけられたのではない。問題は当時の世論が研究会草案を評価しなかったことだ。国民や政党が、この案を評価し世論を動かしていれば、自主的な憲法ができた可能性はあった。
毎日新聞 2007年8月5日 東京朝刊
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» 平和憲法をあるがままに遵守 (広島平和宣言2007) [JUNSKYblog2007]
2007年8月6日(月)
広島市の秋葉 忠利市長は「平和宣言」の最終段で、で力強く述べられました。
この写真は、広島市ホームページ「平和宣言」特集ページより
【唯一の被爆国である日本国政府には、まず謙虚に被爆の実相と被爆者の哲学を学び、それを世界に広める責任があります。同時に、国際法により核兵器廃絶のため誠実に努力する義務を負う日本国政府は、世界に誇るべき平和憲法をあるがままに遵守し、米国の時代遅れで誤った政策にははっきり「ノー」と言うべきです。また、「黒い雨降雨地域」や海外の被爆者も... [続きを読む]
jun さん
俳句または川柳ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 大津留公彦 | 2007年8月 8日 (水) 00時09分
9条の会を応援する有志のブログ さん
このシリーズは歴史的なものだと思います。
永久保存にしてください。
投稿: 大津留公彦 | 2007年8月 8日 (水) 00時07分
毎日新聞の記事、参考になりました。
偶然、私の地元では今日「日本の青空」上映の反省会がありますので回し読みさせていただきます。。
さて新憲法発布の年に生まれた前文部科学大臣小坂憲次氏は地元長野の代議士です。私は以前、
「憲次には 憲法遵守の 祈り込め」
と詠みましたが、当時の親の思いも証明されたようで嬉しいです。親の心、子知らずですかね。あるいは、
「憲次の憲 憲法でなく 憲兵か」
でしょうか。
投稿: jun | 2007年8月 7日 (火) 17時19分
御紹介頂きありがとうございます。
これまで、この内容を4回少しづつバリエーションを増やしながら公演させて頂きました。
今後ともよろしく御願い致します。
最近更新を怠っておりましたので、これを励みに また、更新したいと思います。
ここで、初めて知られた方。
「日本国憲法は押し付けられたか?」
を是非お読みください。
投稿: 9条の会を応援する有志のブログ kenpou_article-9 | 2007年8月 7日 (火) 00時42分
ご紹介・TBありがとうございます。リンク先も、おいおいに読ませていただきます。
投稿: ひとみ | 2007年8月 6日 (月) 23時49分