戦争に何の倫理があるのだ
8月16日(木)に以下の日本戦没学生記念会〈わだつみ会〉が主催する江戸東京博物館ホールで行われた上映会に参加した。
10:30~17:20の最初から最後まで映画を見た。
一日映画を見ていたのは生まれて初めてでした。
先にオーマイニュースの「短歌は歴史を記憶する」で紹介した「8.15を語る歌人の集い」で配られたチラシを見てゆきました。
前に少し書いた
ことがありますが中学1年の夏休みに道徳の教材を作るという事で先生の家に何人かで通って「きけ わだつみの声」を朗読してテープに吹き込んだことがあります。
そういう意味では『きけ、わだつみの声』は私には特別な意味があり、この映画は見たい映画でした。
戦争の無意味さを私の体の中に叩き込んだ一日となりました。
多くの戦争体験者がご覧になっていました。
新しく本郷に出来たという「わだつみのこえ記念館」にも行ってみようと思います。
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「わだつみのこえ記念館所蔵映像史料の上映」 上映作品:
①『日本ニュース』77号「学徒出陣」1943年 日本映画社
②旧作『きけ、わだつみの声』 監督:関川英雄 1950年 東映
③長編ドキュメンタリ『上海』 監督:亀井文夫 1938年 東宝
④長編ドキュメンタリ『戦ふ兵隊』 監督:亀井文夫 1939年 東宝
⑤『農民兵士の声が聞こえる――700通の軍事郵便から』 1980年 NHK
⑥『山里の墓標――学徒兵木村久夫の遺書から』1995年 高知放送
⑦NHKニュース(06.11.29)より「わだつみのこえ記念館会館」
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それぞれ内容が深く記事を別に書くかもしれません。
この関連で15日の読売新聞にこんなニュースがありましたので紹介します。
確かに来場者はじっと見入っていました。
「最後になるかも」息子亡くした101歳母、車いすで参列
長男の松岡欣平(きんぺい)さんは、東大経済学部在学中の1943年12月、学徒動員で出征した。
20歳だった。
(日記から引用)
<九月二十七日 自分は命が惜しい、しかしそれがすべてでないことはもちろんだ。(中略)死、死、一体死とは何だろうか。(中略)政府よ、日本の現在行っている戦は勝算あってやっているのであろうか>
<十月四日 もう学問など出来ぬと半ば捨て鉢とでもいう気持ちになると、小説がむやみに読みたい。(中略)ああ もっと本を読んでおけばよかった>
<十一月某日 俺(おれ)は気が狂いそうだ。(中略)戦争、戦争、戦争、それは現在の自分にとってあまりにもつよい宿命的な存在なのである。世はまさに闇だ。戦争に何の倫理があるのだ>
欣平さんの日記やはがきは、「日本戦没学生記念会」(わだつみ会)に寄贈された。16日まで東京・墨田区の江戸東京博物館で開かれている戦没学生の遺稿展で展示されている。この日、20歳で死と向かい合った学徒の思いに、来場者はじっと見入っていた。
(2007年8月15日15時32分 読売新聞)
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私もネット署名を勧めているのですが、
ネット署名については、個人情報の問題もあり、
また、より多くの数を集めることを至上目的とするよりも、署名を通してつながりを広め、世論の喚起を!という気持ちもあり、あまり積極的には話をしてきていない。といっても、ネット署名をやらないと決めているわけではないので、メンバーでそのような提案があったことを踏まえ
話し合ってみたいと思います。
ってな感じです。
現時点ではダウンロードして郵送となります。
投稿: 凹 | 2007年8月18日 (土) 16時10分
凹 さん
コメントありがとうございます。
署名に協力したいのですが、電子署名はありませんか?
投稿: 大津留公彦 | 2007年8月18日 (土) 00時35分
はじめまして。九条リンクからきました。
TB、2件。
「戦争に何の倫理があるのだ」に反応。
ただ今署名活動中。ご協力いただけたら幸いです。
投稿: 凹 | 2007年8月17日 (金) 17時46分