荷車の歌
東京京橋のフィルムセンターの山本薩夫特集で 荷車の歌 を見た。
最近亡くなった劇団文化座の代表の鈴木光枝さんが主役の劇では見た事があるが映画は初めてだった。
二時間半山本薩夫の世界に浸った。
広島の三次の農村の戦前から戦後まで(明治から昭和まで)を舞台にした女一大記です。
山本薩夫監督は非常にパースペクティブな視野を持持ちながらこの農村にこだわっている。
三國連太郎のスポーツ刈りの頭は若々しかった。
釣りバカのすーさんも長い芸暦の持ち主だ。
ここを出入りする多くの人は多くの事柄を語る。
貧乏・嫁姑関係・助け合い・親子関係・米騒動・労働争議・戦争・原爆・不倫・家族と夫婦の絆・…
最後のシーンは戦死したと思われた息子が帰ってくるシーンだった。
夫の三国連太郎と一緒に運送業で苦労した上で家を建てさて少し楽になるかというところで、三国は家に愛人を引き込むのだが、その愛人役のキャスティングにびっくりするだろう。
ここではあえて言わないが・・・
ここに残った三次の農村の景色はもうないだろう。
映画にしか残らない物をこういう形で残すのは大きな意味がある。
フィルムセンターの今後の活躍に期待します。
キャストは
三國連太郎 ミクニレンタロウ (茂市)
望月優子 モチヅキユウコ (セキ)
岸輝子 キシテルコ (姑)
左幸子 ヒダリサチコ (オト代)
小笠原慶子 オガサワラケイコ (トメ子)
ちなみに俳優の山本學、山本圭、山本亘は山本薩夫の甥です。
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» 船場吉兆 偽装は現場が勝手にやったと言い逃れ! [JUNSKYblog2007]
前にも書いたことがありますが、昨年は建築の耐震設計偽装や、自動車業界でのリコール隠しなど、建築・産業機械系の、いわば経済産業省管轄の偽装が大流行(おおはやり)でしたが、
今年は年初の白い恋人に始まり、数々の老舗と言われる食品産業での偽装が内部告発され、年末近くになって高級料亭として名を馳せていた「船場吉兆」での数々の偽装に至っています。
厚生労働省は、年金“偽装”問題も抱えているのに、あれもこれもとお忙し!
特に、「船場吉兆」の偽装は悪質で、責任を全部現場のアルバイトが勝手にやったこととし... [続きを読む]
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