お父さんとの最初の思い出は何でしょうか?
お父さんとの最初の思い出は何でしょうか?
今日に金八先生でみんなに投げかけれた問いです。
皆さんいかがでしょうか?思い出せますか?
3年B組のみんなはいろんな思い出を語る。
私の場合は幼稚園の頃に国鉄の職場で十手を作ってくれて持って帰ってきたことかな?
今日の金八先生の挙げた詩人は西暦660年生まれの1347年前に生まれた歌人
山上億良その人である。
取り上げた万葉集の歌を紹介します。
銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも
【通釈】銀も金も真珠も、何になろうかね。大切な宝と言ったら、子にまさるものなどありはしない。
【主な派生歌】
白金も金も玉も天地の賜はる国ぞなにかなげかん(楫取魚彦)
銀も金も玉もよしゑやし飲みての後は欲しけくもなし(鹿持雅澄)
憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむぞ
【通釈】憶良どもは、もうこれで失礼致しましょう。家では子らが泣いているでしょう。ええ、その母も私どもの帰りを待っていることでしょう。
【補記】筑前守在任中の神亀五年(728)頃、大宰府での宴で詠まれた歌らしい。「憶良ら」は、「私憶良以下の者ども」ということで、宴に参加していた下僚たちを代表し、主人の旅人に辞去の歌を捧げたものか。以下、筑前守時代の歌。
若ければ道行き知らじ賄(まひ)はせむ下方(したへ)の使負ひて通らせ
【通釈】幼いので旅の仕方も知らないでしょう。贈り物は我らがしましょう。ですから黄泉(よみ)の使いよ、我が子を背負ってお行き下さい。
憶良の歌(やまとうた)
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/okura2.html
億良は貧窮問答歌か有名である。
関西語訳の面白い紹介があったので紹介します。
<原文>
風まじり 雨降る夜の 雨まじり 雪降る夜は 術もなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ 糟湯酒 うちすすろひて しはぶかひ 鼻びしびしに しかとあらぬ ひげかきなでて 吾をおきて 人は在らじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻ぶすま 引き被り 布肩衣(ぬのかたぎぬ) 有りのことごと 着そへども 寒き夜すらを 吾よりも 貧しき人の 父母は 餓え寒からむ 妻子(めご)どもは 乞ひて泣くらむ この時は いかにしつつか 汝が世は渡る
天地(あめつち)は 広しといへど 吾がためは 狭くやなりぬる 日月(にちげつ)は 明しといへど 吾がためは 照りや給はぬ 人皆か 吾のみや然る わくらばに 人とはあるを 人並みに 吾も作れるを 綿も無き 布肩衣の 海松(みる)のごと わわけさがれる かかふのみ 肩に打ち懸け 伏いほの 曲いほの内に 直土に 藁解き敷きて 父母は 枕の方に 妻子どもは 足の方に 囲み居て 憂へさまよひ かまどには 火気ふき立てず こしきには 蜘蛛の巣かきて 飯炊く事も忘れて 鵺鳥の のどよひをるに いとのきて 短きものを 端きるといへるがごとく 楚取る 里長が声は 寝屋處(ねやど)まで 来立ち呼ばひぬ かくばかり 術無きものか 世の中の道
世の中を憂しとやさしと思へども 飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
<関西語訳>
(貧乏人のオッさん)
今晩は、吹いて降るだけかと思たら、雨だんだん雪になってきよった。寒うてどもならんな。どや、ロクなもんないけど、塩でもなめながら、糟湯酒でもすすりまへんか。たいして味せえへんけどな。
ああもう、くしゃみは出るわ鼻水はビシバシやわ、それでも、あるんかないんかわからへんショボ髭撫でて、「この世でいっちゃん、ワシが偉いんや!」とかふんぞりかえってみるんやけど…寒いもんは寒いわな。
しゃあないし、頭から麻布団かぶって、ありったけの着物かきあつめて着てんねんけど、そんでも寒い。
わてよりしんどいとこの親御さんは、お腹空かして寒がったはるやろなあ。女房子供は、ハラ減って泣くやろなあ。そんななって、どないしてるん?あんたも、世渡り大変やろ。
(窮乏しまくったオッさん)
それがもう、あんた。世の中広いて言うけど、ワシには狭いみたいやな。どこにも逃げ場があらへんもん。お天道さんは明るい言うけど、ワシんとこには来てくれはらへん。いっこう陽の目を見いひんもん。みんな一緒かな。ワシだけやろか。
人並みに生まれてきたはずで、人間のココロも持ってるのに、綿も入ってへん着物、ワカメみたいにびらびらになってるんを、カッコだけ肩にひっかけて、ほかには着るもんもないし。
穴ぐらのボロ屋でどうしようもないとこに、土の上に直に藁ばらまいて、オヤジとおかんは枕の方、女房子供は足の方で、ワシを囲んで泣き暮らすみたいに寝てますんや。
かまどに火の気もないし、お釜には蜘蛛の巣張って、それというのも、米炊くのも忘れるほど何もないんですわ。鵺いう化け鳥が、獲物さらうときには、弱いヤツ選んでさっとはさんでくっちゅうけど、ワシらもおんなじことされてるわ…。うぅわ、あかん、里長がムチもって怒鳴りこんで来よった。まだ税金取り立てようちゅうんかいな。えげつないにもほどがあるわ。
そんなこんなで、世渡りちゅうもんは、どないもなりませんのかなぁ。
世の中は かなん、あかんと思うけど 飛んで逃げられもせんわ鳥でもないし
金八先生と山上億良に激励のクリックをお願いします。
→人気ブログランキングへ
こちらもをお願い致します
→FC2ブログランキング
→こんなのも始めましたこれもよろしくお願いします。
BlogPeople
このサイトのあなたのレビュー!
« 小沢さんと福田さんはどんな話をしたの? | トップページ | ミニミニに乗ってやってきた »
「テレビ」カテゴリの記事
- 毛沢東 革命と独裁(2024.12.03)
- 毛沢東 革命と独裁(2024.12.03)
- 吉田茂と白洲次郎2(2024.11.27)
- 吉田茂と白洲次郎1(2024.11.26)
- 「虎に翼」は終わってしまった (2024.09.27)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: お父さんとの最初の思い出は何でしょうか?:
» 07年11月2日 金曜日 120億円バイバイ 値上げの秋 [護憲+グループ・ごまめのブログ]
07年11月2日 金曜日 120億円バイバイ 値上げの秋
1・薬害C型肝炎関係を集めた。政府が国家の責任を認めたのは評価はできる。これは参議院で大敗した自民党が国民に向けて人気取りのパフォーマンスだとおもう。
国民は之にだまされてはいけない。これは政府として当たり前のことを言っているだけだ。 {/arrow_r/}(ここをクリック)
2・年金問題の検証委員会が最終報告を出した。責任問題について玉虫色はうなずけない。
読売新聞には、の中で今でもさぼっていて、体質は変わらないといっている社保... [続きを読む]
» 鳩山法相 さらに暴走 [とむ丸の夢]
あああ、怒りも呆れも通り越して、お腹を抱えて笑ってしまった。おかしくて、情けなくって涙が出そう。 誰のことかって、決まってるでしょっ、鳩山邦夫法務大臣です。 31日の法務委員会で、指名もされていないのに突然、「... [続きを読む]
» 来るべき衆院選への戦い方 [「猫の教室」 平和のために小さな声を集めよう]
臨戦態勢突入月間のため、今日も2つ目の記事です。 さて、来るべき衆院選に対して、私達はどんな戦術で戦えば良いでしょうか?参院選の当時のブログ活動の反省から、今度の選挙に向けての活動を提案したいと思います。 まず、最大限即は、「反自公政権論者が割れてはな..... [続きを読む]
友さん
私のブログの紹介とリンクありがとうございました。
若ければ 道行き知らじ 賄(まひ)はせむ 下方(したへ)の使 負ひて通らせ
という歌は亡くした子どもを思う歌としては歴史に残る(既に残っている!?)歌だと思います。
一人っ子かどうかは分かりませんが小さい子を亡くしたのは事実でしょう。
私の娘の話ですがネコちゃんのコメントで思い出しましたが中一まで一緒に風呂に入っていました。でもそれを言うと名誉毀損だとばかりに怒ったことがあります。そんなことはありえないと・・・
でもその子も今年結婚し、来年には子どもが生まれることになりました。
その子が元気に育ち親の記憶を語る歴史を見守りたいと思います。
なぜかコメントが書き込めなかったのでこちらに書きました。
投稿: 大津留公彦 | 2007年11月 3日 (土) 23時01分
おはようございます。
勝手にリンク張らせていただきました。
私の父は4年ほど前に、73歳で他界しました。自分のブログの中に「自分史」と言う項目を設け、自分が育った家族のことを書き、母のことを書いています。これを機に父のことも書くつもりです。
山上憶良は一人っ子をなくしたのかな?
もし思春期の娘でもいたら、どんな歌を詠んだんだろうな?
私のブログにもお越しいただき、ぜひ感想をお聞かせ下さい。
TBがんばります。それと画像、も。
投稿: 友さん | 2007年11月 3日 (土) 03時04分
ひとみ さん
お父さんの記憶ありがとうございます。
この番組は非常に良くできていると思います。
今回は八先生の個人的な悩みと生徒の問題が「親父」問題としてシンクロしてくる。
原作なのか脚本なのかわかりませんが毎回その見事さに感心しています。
「お父さんの記憶を書く国民運動」でも起こしたいです。
私も親父との記憶を整理してみたいと思います。
投稿: 大津留公彦 | 2007年11月 3日 (土) 02時04分
友さん
ども・・
私も木曜日は9時までに家に帰りつくように環境整備をしています。
tbは相手のトラックバックアドレスを自分の記事のトラックバックの所にコピペするだけす。
ブログの魅力の半分はトラックバックですから頑張って覚えて毎日トラックバックして下さい。
投稿: 大津留公彦 | 2007年11月 3日 (土) 01時58分
「今日から名前は、○○よ」と、4歳か5歳のころ父から言われたのが記憶の古い分です。その前は「とうちゃ~ん」と、よんでいるだけで、父の姿はありません。その次は、小学校1年ごろ、「仕事の歌」を習ったこととか、食べ物に関する記憶は、たくさんあります。暇があれば、自分のブログに書いておこうかしら。
いつもTBありがとうございます。
投稿: ひとみ | 2007年11月 2日 (金) 22時50分
TBありがとうございました。
昨夜陶芸教室を閉め、大急ぎで帰り、その授業シーンから観ました。
感想その他ゆっくり書こうと思っています。後日よろしかったら、お越しください。
いまだにtbの仕方がわからないいつまでも初心者より。
投稿: 友さん | 2007年11月 2日 (金) 09時13分