残心(川淵三郎とクラマー)
今月の日経の「私の履歴書」は川淵三郎さん
今日は「クラマーさん」という7回目の記事だった。
去年は浦和レッズがアジアチャンピオンになるなど日本のサッカーは強くなった。
しかし昔は弱かった。
三丁目の夕日の舞台の昭和33年にアジア大会で日本は2連敗でグループリーグで敗退し川淵等若手を起用したが翌年のローマ五輪予選でも韓国に敗退し出場はならなかった。
ホストとなる東京五輪に向けて日本サッカー協会は50日間の選手の欧州遠征とドイツ人コーチの招聘をした。
ドイツでの最初の試合でアマチュアチームに0-5で負けたときに35歳のレニングラードで捕虜になった経験のあるクラマーはこういった由。
「君らに大和魂はないのか」
そして「残心」という日本語を教えてくれた由
(「残心」とは攻撃後の反撃に備えての心構え)
川淵がおどろきを持って教えてもらったのは次のこと
・ボールリフティング(ゴールラインからハーフラインまで落とさずに行けと言われた)
・トラップ
・パス・アンド・ラン
・ミート・ザ・ボール
今ではジュニアのチームでもやっていると思うが当時は新鮮だった由。
インステップキックを教えるのにこういったという
野球のボールを曲がったバットで打つかい?
インステップキックも同じだよ、足首を一直線に固定してボールにかぶせるようにけりなさい
「曲ったバット組」をクラマーは日本で13ヶ月間日本で教えた。
それが東京五輪の8強、メキシコ五輪の銅メダルに繋がった。
その後の日本のサッカー発展の基礎にもなったことだろう。
去年クラマーから川淵に息子がなくなったという電話があったという。
川淵はあとでこういう手紙を書いたという
「あなたは日本サッカーの父、そして息子はまだ日本にもいます。長沼、岡野、平木、私、そして東京、メキシコ五輪のメンバーたち。だから寂しくなったらいつでも日本の息子たちに会いに来て下さい」
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コメント
tabinoplasmaさん
書き込みありがとうございました。
2月の酒に関する季語として貴ブログに「月下独酌」を紹介しましたが、原典は李白の詩のようです。
月下独酌:明月の夜に一人杯を傾ける
http://www.saitama-u.ac.jp/kanshi/rihaku/dokusya.html
紹介したのは神垣あゆみさんの酒暦チャリティーカレンダーからです。広島出身の42歳のフリーランスのライターのようです。http://www.kamigaki.jp/calendar.html
投稿: 大津留公彦 | 2008年2月11日 (月) 19時18分
私も、この「履歴書」のクラマーの項は心に残っています。そもそも、クラマーという人ほど魅力のある人はいない、とかねてから思っていました。
ところで「2月・・・酒」にコメントを頂き有難う。
ただ、「2月 月下独酌」というのがピンと来ません。だれが選んだ季語か教えてくれませんか。
tabinoplasma
投稿: tabinoplasma | 2008年2月11日 (月) 18時41分
失礼します。
TBが通らないので、いつものTB代わりのコメント欄へのURLです。
http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/83092974.html
投稿: 眠り猫 | 2008年2月 9日 (土) 04時50分