戦場 心の傷(2)ママはイラクへ行った
を見た。昨日に続いていい番組でした。
見てない人は再放送をご覧下さい。
2008年9月16日(火) 深夜 【水曜午前】0時55分~1時54分 総合
戦場 心の傷(1) 兵士はどう戦わされてきたか
初回放送 2008年9月14日(日)
2008年9月17日(水) 深夜 【水曜午前】0時55分~1時44分 総合
戦場 心の傷(2) ママはイラクへ行った
初回放送 2008年9月15日(月)
昨日の記事戦場 心の傷(1)兵士はどう戦わされてきたか
pjnewsに紹介されました。
に続いて書きます。
イラクに行ってPTSD紹介をになったお母さんの紹介をします
1.マーシー・メットカルフさん(20代)
12歳のイラクの子を殺してしまってPTSDになったことは以下のNHKのホームページに書いてあります。
この国を守るために来たのに、しかも女性なのに、なんてことをしてしまったのだろうと苦しむ。
この国を愛していたのに何の為に闘っているのか分からなくなってしまったと苦しむ。
子どものローラーボードの音がマシンガンの音に聞こえると苦しむ。
(昨日も書いたがこの感じはイラク・イラン戦争体験者の私にはよくわかる)
イスラムの白いベールを被った女性たちに水族館で会って「顔がムズムズ」してその場に居られなくなる。
1歳の子を愛せなくなり入院し夫との離婚も考えている。
2.ジュリア・ケリー(47)
月30万円の給与に惹かれ州兵の登録をしたがイラク派遣を命じられ拒否すれば罰せられるので「祖国を守る事はわが子を守る事」と遺書を書いてイラクに行った。
彼女には時々フラッシュバックが来る。
息子・娘と話をする場面が出てくる。
10歳の息子の「どうしてイラクに行かなきゃならないの?」
という質問に
「陸軍が決めたらから」
と答え
「どうして陸軍はイラクに行くことを決めたの?」
という質問に
「悪い人がいてイラクの人のことを考えなかったから」
と答え
「イラク人はアメリカ人を嫌いよ」
と言われ言葉につまる
画面は変わりケリーは泣いていた。
前のイラクに行くときは子どもが小さかったので簡単だった。
今はなかなか子どもが承知してくれないと悩む。
アメリカの世論はイラクからの戦力の引き上げに向かっている。
この会話がブッシュ大統領と国民との会話のような気がした。
ついでに言えばこのお母さんになんとなくネトウヨの言うような感じがした。
彼女は来月から二度目のイラクに行くという。
アメリカはベトナム反戦運動の高まりで1973年に徴兵制を止めざるを得ず女性の比率を5%から11%へと高めてきたそうです。
そしてその3分の1はお母さんだそうです。
お母さんは子どもを産み育てる存在です。
他の国の子どもを殺し、自分の子どもを育てられなくなってしまうということは、女性という姓・自分という存在と矛盾するものです。
戦争は女性の存在と矛盾します。
こういう話を聞くといつもこんの歌を思い出します。
徴兵は命かけても阻むべし母・祖母・おみな牢に満つるとも 石井百代
昨日も今日もいい番組だった。
NHKに何らかの賞をあげたい位だ。
こういう番組を見せてくれるので受信料を払うべきかどうか迷う。
(昨日の記事のように自民党偏重の番組作りを止めない限り払うつもりは目下ないが・・・)
この2つの番組を見ていてこれはNHKの記者が全部インタビューしたのかなと思った。
すごく他の国の女性の微妙な心の問題に踏み込んでいるのでそう思った。
もしそうだとするとNHKはやはりすごいと思う。
しかし同時になぜ同じようにPTSDが大きな問題になっているという自衛隊の問題に踏み込まないのかと思う。
イラクにも兵隊を(目下の所)出しており自民も民主も自衛隊海外派遣の恒久法を作る方向にある日本国民にとっては意味があることなのではないのか?
しかしそんな番組を作られたら憲法9条をなくして戦争をしたい勢力には大きな痛手となるので大きな圧力がかかるだろう。
しかしそれをはねのけてそういう番組を作ってくれたら受信料を払うべきかどうか迷うだろう。
以下NHKホームページです。
【心の傷 ママはイラクに行った】 7年前の同時多発テロを機に始まったアメリカの“テロとの戦い”。
アメリカ軍はイラクなどに、総兵力のおよそ11%にあたる19万人の女性兵士を送り込んできた。その3分の1は子供を持つ母親兵士だ。
女性兵士に直接、戦闘を行う任務は許されていないが、イラクではどこからが前線なのかが曖昧で、しばしば銃撃戦に巻き込まれるのが現実だ。
子どもに銃を向け、殺害することさえある。 これまでにない状況を経験し、その後、故郷に帰還した母親兵士に今、深刻な問題が生じている。
戦場で負った心の傷が原因で「以前のように子どもを愛することができない」、「子どもを愛おしく思う心さえなくした」という母親が増えているのだ。
マーシーさん(26)は12歳のイラク人少年に突然、背後から銃撃され、撃ち殺した経験からPTSD(心的外傷後ストレス障害)になった。
症状は息子を出産した後、悪化した。自分の息子の顔がイラク人少年の顔に重なってしまうのだという。育児が出来なくなり、いまは入院治療を続けている。
イラク人の復興を支えたいと行ったイラクで見た厳しい現実。番組は、家族との葛藤に苦しむ元母親兵士の姿を通して、多くの女性が“前線”で闘うという、
これまでにないアメリカの戦争の闇を描く。
こんな記事を見つけました。
この詩も曲もいいと思いましたので紹介します。
dj19の日記
Nスペ「兵士はどう戦わされてきたか」とか、Where Is The Loveとか
Where Is The Love
(歌詞の日本語訳は”Where Is The Love?”より転載しました。)
世界はどうなっちまってるんだ?ママ
人々は母親がいないかのように生きてる
世界中がドラマ中毒なんじゃないかと思うよ
物事に引きつけられることだけがトラウマをもたらす
海を越えて、yeah、俺たちはテロを止めようとするけど
未だにテロリスト達は存在してる
アメリカ、巨大なCIA
ブラッズ、クライプス、KKK
けど、もしあんたが自分の人種を愛する心を持ってさえいれば、
あとは差別から抜け出すだけだ
差別することは憎しみだけを生み出す
もしあんたが嫌うなら怒りを抱くようになる、yeah
悪こそはあんたがやって見せてることだ
そしてそいつはまさに黒人がどうやって働くかってこと
なあ、それを正しい方向に持ってくためにあんたには愛が要るんだよ
自分の心を制御して、瞑想して
魂が愛に引き寄せられるようにするんだ
人々は殺し合い、死んでいく
子どもたちは傷つき、あんたは彼らが泣くのを聞く
説いていることを実践してくれよ
そして不正に扱われても反発しないでくれ
父よ、我らを助けてください
啓示をお与えください
人々は私に問わせ続けるのです
愛はどこにあるのかと
それは全く同じじゃないけど、いつだって変わらないんだ
新しい日々は奇妙で、世界はまともじゃないんだろうか
愛と平和がそんなに強いものなら
どうして愛のかけらが居場所をなくしてるんだ
国家が爆弾を落とし続ける
毒ガスが弱い者の肺を満たす
進み続ける苦痛で若者が死ぬ
だから自分自身に愛は本当になくなってしまったのかと問うてみるんだ
それで俺は自分自身に本当に何が悪くなっているのかと問うてみる
俺たちが生きているこの世界で人々は与え続け
謝った判断を下し、奴らの未来像だけが配当
お互いに尊敬せず、兄弟を否定し
戦争は続いてくけど理由は隠されたままだ
真実は秘密にされてる、それは不都合だから隠されてる
真実を知らないなら、愛を知ることも決してない
みんな、愛はどこにあるんだ、なあ(わからない)
みんな、真実はどこにあるんだ、なあ(わからない)
みんな、愛はどこにあるんだ、なあ
* 繰り返し
世界の重みをこの肩に感じる
年を取るにつれて、人々は冷たくなっていく
俺たちのほとんどは金儲けだけを考えて
利己主義が自分だけの方向を生み出す
間違った情報をいつもメディアに見せられる
否定的な姿が主な基準
若い心にバクテリアより早く感染していく
子ども達は映画で見たことを実行する
人間性の価値に何が起こっても
平等の正しさに何が起こっても
愛を広げる変わりに俺たちは憎しみをばらまいてる
理解不足が人々を結束から遠ざけているんだ
それが俺が時々重圧を感じる理由さ
それが俺が時々沈んでしまう理由さ
俺が時々重圧を感じるのも当然さ
俺の信念を苦境に立つ愛する人々のために生かさなきゃいけないんだ
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名無しの権兵衛さん
すみませんが貴方の発言の趣旨がよく分かりません。
投稿: 大津留公彦 | 2009年2月14日 (土) 00時57分
"産む"はともかくとして"育てる"が女性の存在を特徴付ける要素だと思い込まされてる可哀想なバカ女がまだいると思いませんでした。
男女平等なのだったら男性兵士と子供との関係における問題ももっと取り上げるべきだと思いますよ。
投稿: | 2009年2月13日 (金) 21時09分
投稿しようとしたら…スパルって…。
何か悪さをしましたか~(激泣)
投稿: F104Jスターファイター | 2008年9月18日 (木) 22時00分
F104Jスターファイターさん
ども・・
どこの国にも偏狭な人はいるものです。
投稿: 大津留公彦 | 2008年9月18日 (木) 00時33分
同意でごんす。
OTZ…何所の方言だべさ…。
マスコミは思想信条に係わらす中立を保ち、報道すべきです。
タダ…、チラッと調べてたのですけど…アメリカ女性兵が最前線に出るようになったのは…アメリカのフェミニスト団体が『見境無しに男女平等』を要求したためになったミタイです。潜水艦乗員、空母にも…乗っていたな…。
小樽に空母が来た時、見に行ったけど女性士官(?)も居たもんな…。
思想信条は大事かもしれませんが、事と次第に寄っちゃ、大迷惑になると思います。このような弊害が出てしまいますがな…。
投稿: F104Jスターファイター | 2008年9月17日 (水) 22時19分
F104Jスターファイター
今回のコメントは全く異議ありません。
>女性を徴兵している『あの』イスラエルでさえ、女性兵は『後方部隊』勤務らしいですよ。
アメリカは第二の性に対しなんと無慈悲な事をしているかと思います。
別記事の如くPTSDが大きな問題になっているという自衛隊の問題に踏み込んで欲しいとNHKにメールを送りました。
投稿: 大津留公彦 | 2008年9月16日 (火) 23時55分
突然ですけど唐突に思い出しました!
『未来への遺産』と言う番組を月一でやっていた事を!『世界遺産』を昭和50年頃に先取りした番組が有った事を!
NHKは復活して欲しい!
『プロジェクトX』みたいな番組を作って欲しい!
投稿: F104Jスターファイター | 2008年9月16日 (火) 22時15分
お晩でした。
この番組は私も見ました。思った事は『究極の環境時(戦闘時)』における人間の心理状態を良く描いた作品だと思います。
痛々しい事ですけど…。
チラッと調べたのですが、女性を徴兵している『あの』イスラエルでさえ、女性兵は『後方部隊』勤務らしいですよ。
恐らく理由は捕虜時に発生するであろう『諸問題』が怖いからだと思います。
で、NHKがアメリカで取材をし、番組を作ったんですけど、その辺は流石アメリカだと思います。
当然、現地で戦闘を経験した兵士は外国人メディアに対して国家から監視され、『イラクの自由の為に戦った!』と言わすと思ったら、『言論の自由』の原則を守り、取材に応じた元兵士の生の『声』を自由に取材させるとは…。
NHKが勝手に『偏向取材』をしていなけばですけど。
投稿: F104Jスターファイター | 2008年9月16日 (火) 21時51分