「一殺多生」と「不殺生」戦争は罪悪である~ある仏教者の名誉回復~
戦争は罪悪である~ある仏教者の名誉回復~
の再放送を見た。
「一殺多生」という言葉で侵略戦争が正当化された時代に「不殺生」という仏教の原理で立ち向かった僧侶がいた。
真宗大谷派は住職から最下位の僧侶に格下げする処分を行った。
それを70年ぶりに撤回したという。
間違いは何年経っても正されなければならない。
「聖戦」や「テロとの戦い」や「戦死者の数を減らす為」や「解放のため」という論理と「一殺多生」はつながっていると思う。
「不殺生」は「何時殺すなかれ」や「非武装中立」や「非暴力平和」や「ガンジー主義」につながっていると思う。
植木等の「夢を食いつづけた男―おやじ徹誠一代記」には僧侶だったお父さんが同じように戦争に反対して迫害を受けたことが書かれている。
日本の総理はこれまで誰一人として日中戦争を侵略戦争と認めていない。
それを認める総理が出て来た時に初めて日本は戦後を脱するのだと思う。
その男 竹中彰元 はこう語ったという。
「この戦争は、一つの罪悪であり、人類に対する敵である」
「仏教においても無益の殺生は罪悪であります。闘う必要がないのに闘うということは、罪悪であり侵略であります。戦争は人馬の命を奪い、悲惨なものだから罪悪だというのだ」
「戦争は大きな犠牲であり、悲惨なものである。占領したり陥落させてもすぐに日本のものになるわけではない。
人命の犠牲、莫大なる予算を使う。いたずらに人を殺生するのが国家のためになるのか。もうここらでやめたほうがよい。それが国家として賢明である」
「一殺多生」(いっせつたしょう:人一人を殺して、多くを助ける)、これは仏教の精神だという話が当時は広がっていた。
だが、本当は仏教にはそんな教えはない。親鸞聖人は使っていなかった。だが、僧侶達は、「一殺多生」といって戦争に協力していった。
明治時代(明治16年ごろ)の真宗大谷派の新聞にこの言葉が出てきていたという。富国強兵に宗教教団が協力するために使われ始めたという。
竹中彰元のことは放置されていた。圓光寺(えんこうじ)住職大東仁さんが卒論でしらべたことをきっかけに再発見されていき、それを受けて岐阜の住職たちが動き始め、ようやく2007年、70年前の処分取り消しへと至った。
その後、竹中彰元の生涯を記録する本つくりへと再評価の動きは続いている。
ソウル・ヨガ(イダヒロユキ)
戦争は罪悪である――竹中彰元から
お孫さんがこんな事を語っていました。
戦争は罪悪じゃいうことは認められるようになったから、おじいちゃんは誉めてもらえるかもしれんね、とお孫さんが言うと、彰元は、そうか、うふふふ、と言っていたといいます。
逮捕投獄された時に、失言だといって謝ったら・・という家族の薦めに対して断固拒否し、私の言っている事は実際そうなんだから、と節を曲げなかった彰元、最後の「ちょっといい話」だなと思いました。
もう一度言いましょう。
間違いは何年経っても正されなければならない。
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