微笑と虐待~当事者が語るアブグレイブ刑務所虐待事件~
BSドキュメンタリー「微笑と虐待~当事者が語るアブグレイブ刑務所虐待事件~」 の再放送を見た。
強い印象を受けた。
私はイラクにいたことがあるがアブグレイブという名前は通関の場所として記憶している。
そして刑務所があるということも聞いたことがある。
そのアブグレイブは今や虐待事件の行われた場所として有名になった。
イラク戦争が終わった後はベトナム戦争のソンミ村のような汚名と共に記録されるだろう。
イラクのアブグレイブ刑務所虐待事件で起訴された七人は全員が「第372憲兵中隊」所属の予備役兵で、
ウエスト・バージニア州、メリーランド州、ペンシルベニア州が交差する小さな田舎町の出身だった。
彼らはまた白人貧困層の家庭で、大学での学費を作るために軍に応募していた。
番組は「虐待の女王」とされた実行犯のリンディ・イングランド上等兵
と
虐待の事実を内部告発したジョセフ・ダービー兵長
と
イラク17の刑務所の責任者でありアブグレイブ刑務所の責任者だったジャニス・カーピンスキー准将
の
インタビューを中心に構成されている。
ジョセフ・ダービー兵長が誤って貰った一枚のCDを義憤に感じて犯罪捜査部に送ったことで明るみに出た。
中にはこんな写真があった。
・男性の収容者に女性の下着をかぶせた写真
・山のように全裸の男性を積み上げた向こうでリンディとそのボーイフレンドが笑っている写真
・ワイヤーで電気拷問している写真
・軍用犬で襲撃される全裸の写真
・犬用のひもを裸の兵士につけてリンディがそれを引いている写真
他人間はこんな事が出来るのかと思う程のいずれもおぞましい写真だ。

虐待を受けたのは男性だけでなく女性も拷問・強姦を受けた人がいとようだ。
イラクはそういう女性に対して社会的指弾が厳しいので家に帰って自殺した人もいるようだ。
この番組で許せないのは「7つの腐ったリンゴ」と実行犯のみの責任にしたアメリカ政府の責任者の責任だ。
ラムズフェルド元国防長官含むペンタゴン最高幹部によって署名された一連の覚書で承認された方法メニューは少なくとも
5種類の強圧的手法をグアンタナモでもイラクでも採用することを承認した。
この手法を持ち込んだグアンタナモ担当のミラー少将はグアンタナモから少なくとも11人の側近をイラク訪問に同伴したが、
そのなかにはCIAと国防省諜報機関の高官が含まれていた。
民間軍事会社(CACIインターナショナル)が持ち込んだ手法というのも気になるところだ。
ジャニス・カーピンスキー准将は「上層部はあの写真に激怒した。抗弁不能な写真を前に、すべての責任を兵士らにかぶせることにしたのだ」と語っている。
「写真の中にいた人間は裁かれたが写真の外にいた人間は未だに裁かれていない」とこの番組はしめくられていた。
悪い奴ほどよく眠るのだろう。
いずれラムズフェルドもブッシュも戦争責任裁判で裁かれる日が来るかもしれない。
この番組を作ったのは日本のチームのようです。
ディレクターは吉岡攻という人で吉岡忍さんのお兄さんのようです。
敬意を表します。
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アブグレイブ刑務所(アラビア語:سجن أبو غريب、英語:Abu Ghurayb Abu Ghraib prison)はイラクの首都バクダッドから西へ約32kmの場所に位置する施設。
サッダーム・フセイン政権時代には反政府勢力をこの刑務所に収容し、拷問、処刑が行われていた。しかしこの施設の名前が一般に知られるようになったきっかけは、イラク戦争で戦争捕虜となり、この施設に収容されたイラク人兵士に対し、この施設を監督していた米軍の関係者が、陵辱的取り扱い及び虐待をしている現場の写真がマスコミによって公表されたことによる。現在この施設は、刑務所または収容所として使用されてはいない。なお、アラビア語発音では「アブー・グレイブ」、表記では「アブー・グライブ」とするのが正しい。
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2008-07-24 22:44:54)
この文書にある尋問方法のリストは、グアンタナモで米軍によって監禁されている収容者に使用するため開発され、ラムズフェルド国防長官を含むペンタゴン最高幹部によって署名された一連の覚書で承認された方法メニューときっちり一致している。例えば、2002年1月、ラムズフェルドはグアンタナモでの収容者を脅迫するために犬を使うことを承認した--高官はグアンタナモでは決して犬は使われてないと弁解したが、彼らはアブグレイブでは犬を使った。
その後、2003年4月には、ラムズフェルドは少なくとも5種類の強圧的手法(10月9日付アブグレイブの覚書にも列挙されたもの)をグアンタナモで採用することを承認したが、そのうちのどれ一つとして、米陸軍の標準的な尋問手法には含まれてなかった。グアンタナモにはジュネーブ条約にもとづく保護は適用されていないが、イラクの収容者には政府方針ではジュネーブ条約が適用されているにしても、どちらにも上記のような重複が存在しているのである。
ワシントン・ポストが入手した文書は、アブグレイブから得た覚書と陸軍の調査のために収容所高官が作製した供述書を含んでいて、それは上述の重複が偶然の産物ではないことを明らかにしている。尋問のために正規に承認された規則は、9月10日(グアンタナモ担当のミラー少将がイラク訪問を終えた翌日)に押しつけられる以前のイラクには存在しなかった。
彼はグアンタナモから少なくとも11人の側近をイラク訪問に同伴したが、そのなかにはCIAと国防省諜報機関の高官が含まれていた。
世界を震撼させた《アブグレイブ刑務所虐待事件》。公開された証拠写真の数々。そこに写った「笑顔の女性憲兵」。はたして刑務所で何が起きたのか?そして、なぜ発覚したのか?当事者の証言から事件の深層を探る。
※11月17日 NHK総合「NHKスペシャル」にて放送予定!
2003~4年に起きたイラクのアブグレイブ刑務所虐待事件。それはアメリカの「テロとの戦い」が垣間見せた〈地獄絵図〉だった。刑務所内での虐待・拷問を写した写真は世界を驚愕させた。しかし写真を見て不思議に思うことは、写真に写った憲兵たちは〈笑顔〉を見せていたことだ。あの〈笑顔〉はなんだったのだろうか。
イラクのアブグレイブ刑務所虐待事件で起訴された七人は全員が「第372憲兵中隊」所属の予備役兵で、ウエスト・バージニア州、メリーランド州、ペンシルベニア州が交差する小さな田舎町の出身だった。彼らはまた白人貧困層の家庭で、大学での学費を作るために軍に応募していた。
軍事法廷は虐待・拷問は彼らの自由意志で行われたと認定。全員が有罪となり、降格の上、軍を追われた。そして今、何人かは服役を終え、出所した。
アブグレイブ刑務所の責任者だったジャニス・カーピンスキー准将は「上層部はあの写真に激怒した。抗弁不能な写真を前に、すべての責任を兵士らにかぶせることにしたのだ」と証言する。
禁固3年の刑期を終え出所したリンディ・イングランド上等兵は、「当時ボーイフレンドだった伍長の要求に応じて笑顔のポーズを取った」と話す。
そして虐待の事実を内部告発したジョセフ・ダービー兵長は「最後まで匿名でいたかった。まさかラムズフェルド国防長官がばらすとは思わなかった」と証言する。
いったい虐待はどう仕組まれ、そして発覚したのか、あの笑顔は何だったのか、そして上層部はなぜ責任を逃れ、階級の低い兵士らが背負うことになったのか?当時、それぞれの立場でアブグレイブ刑務所に居合わせた三人の証言から明らかにする。
NHK BS1 2008年10月5日(日)22:10~23:00 NHK総合 「NHKスペシャル」にて 11月17日放送予定!
BSドキュメンタリー
「微笑と虐待~当事者が語るアブグレイブ刑務所虐待事件~」
アブグレイブ刑務所における捕虜虐待
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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