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2009年1月18日 (日)

密着”派遣村”誕生までの1か月

NHKのにっぽんの現場
密着”派遣村”誕生までの1か月
派遣切りと闘う ~東京「派遣ユニオン」の1か月~

http://www.nhk.or.jp/nippon-genba/yotei.html
を見た。

自動車工場で派遣切りに遭った松戸市の39歳の男性が派遣ユニオンに相談の電話をかけてくる。
派遣ユニオンの関根書記長は別の用事があるので自らも日雇い派遣で働く井沢さんが松戸に出かける。
泊まる所がなく野宿しているという。
ハローワークからは国が準備を始めた住宅に入るように申請せよと言われたがその賃料が払えないという。(無料ではないのか!?)
その夜はサウナに泊まることにした。

次の日支援の人とともに松戸市役所に生活保護に申請に行き受理され5万円の一時金をもらう。
NHKが今何をしたいかと聞いた時彼は「寝たい」と答えた。
その帰り道にカメラの前で彼は止めてあるは自転車の中に気を失って倒れこんだ。
そのまま病院行きとなったがその日のうちに出てきて
過労と栄養不足で倒れたのだ。

このままでは年を越せない人が多く出ると思った関根さんは食事と寝る場所を確保できる場を作ろうと、弁護士や組合などに呼びかけ「派遣村」の準備を開始した。

年越し村が終わって派遣ユニオンの関根さんの所に電話がかかってきた。
派遣村で過ごした人が派遣村に求人を出してくれた会社に就職が決まったという。
会社の寮に入ることになりそれまでのホテル代は出してくれると社長が言ったという。

関根さんは泣いていた。
私も思わずもらい泣きした。

派遣村を批判する人たちと派遣村に関わった関根さんたちは私にはどうしても違う人種に見えてしまう。


「派遣村」の実態を報告

派遣ユニオンブログ
http://hakenunion.blog105.fc2.com/
より

08-09年越し派遣村 支援御礼
派遣村に応援に来てくれた皆さん、カンパをいただいた皆さん
本当にありがとうございました。

2008年12月31日に日比谷公園で開村した派遣村は
2009年1月2日に厚生労働省の講堂へ、
5日には厚労省が用意した4つの緊急避難施設に移りました。
12日、日本青年館で村民集会を開いてそこに宿泊。
13日からは東京都内の2ヶ所の旅館に移りました。
住まいや仕事が決まって村を離れていく村民も増えてはじめています。

改めて日比谷公園「派遣村」の実態を報告します。

入村者(12/31~1/5): 505名
ボランティア登録: 1692名
カンパ: 約4300万円
生活保護申請: 280名超
相談: 354件
 相談の内訳(集計中)
  「派遣切り被害」 20.6%
  「日雇い派遣被害」 16.1%
  「派遣以外の失業」 19.8%
  「以前から野宿状態」 9.3%…など


「年越し派遣村」
http://hakenmura.alt-server.org/

年越し派遣村ホームページ http://hakenmura.alt-server.org/article.php/20090116003211964 派遣村へ寄せられたメッセージの一部をご紹介します。

<投稿>
派遣テント村のボランティアに参加された皆さんへ
派遣テント村ボランティアに参加された皆さん、お疲れ様でした。派遣村が閉村して1週間が経ちましたが、その後どう過ごしているでしょうか。テント村で風邪を引かれた方もいるのではないでしゅか。様々な思いを抱いて帰路に着かれたと思います。
にっぽんの現場派遣切りと闘う ~東京「派遣ユニオン」の1か月~


いろんな方が参加しました。参加の契機は、皆さんそれぞれです。
テント村には私たちのこれまでの日常とは違う状況がありました。しかしこれも1つの現実です。真面目に働いていても突然仕事を奪われ、住居を奪われる現実が私たちのすぐ隣りにあるのです。

私は、まもなく14年目を迎える阪神淡路大震災の時に、避難所にボランティアとして参加しました。その経験から皆さんにいくつかお願いしたいことがあります。
ます、見た現実を、ありのままを身近な多くの人に話してください。疑問に感じたこと、不満に思ったことも率直に話してください。話を聞いて様々な反応が返ってくると思います。あなたの思いに対する反対意見も真摯に聞いてください。そして討論をしてください。
それが派遣村を開設せざるを得なかった問題の解決を推し進める1歩になります。

疑問に感じたこと、不満に思ったことを自分の中だけにしまっておくとストレスが募ります。そして体調を壊すことにもなりかねません。その解決策は、自分の中だけにしまわないで、誰かに話をすることです。
実際、参加しても仕事がなかったという感想も聞きます。しかし仕事をすることだけがボランティアではありません。逆に「村民」をさておいて活動するのは自立を妨げるという意見もあるのですから。
参加して何もできなかったといっても、テント村に来たあなたの存在それだけでボランティアだったのです。大勢の人が駆けつけてくれたということが、真面目に働いてきても突然契約解除になった派遣労働者に、この問題は個人の問題ではない、自分だけのせいではないという思いに至らせ、勇気と自信を取り戻させました。
勇気と自信を取り戻させたのはボランティア参加者の数ではありません。同じ思いの、同じ目線での1人ひとりの顔と顔の交差です。

阪神大震災のとき、少し落ち着いてきた頃、ボランティアの活動は減りました。「もう僕らはいらないね」と言うと、住民からは「いやいやいてくるだけで心強いんだよ」と言われました。
ボランティアの最大の役割は「思いの共有」です。参加するだけで、その役割は充分に果たしたのです。みんなみんな必要な存在だったのです。
地方で駆けつけることができない人は物資やカンパを送ってくれました。カンパをおくることができない人はメッセージを送ってくれました。それぞれができることをする、これがボランティアです。

テント村の状況を見てショックを受けた方もいると思います。そのような方は、そのショックを受け入れてくれる誰かに話をしてください。それをしないとPTSD(Post Traumatic Stress Disorder・心的外傷後ストレス障害)におちいる危険性もあります。

「村民」は契約解除で生活を破壊され、テント村に来ても不安のなかで右往左往していたことでしょう。実行委員会も始めての体験、さらに想定以上の状況になり、多忙と混乱の連続だったと思われます。そのなかでボランティアへの指示にも混乱があったかと思います。しかしそれは止むを得ませんでした。
このような状況に対する経験を何回もしていることのほうが不幸なことなのです。

しかしボランティアの皆さんの活動が素晴らしいものであることは、全国の多くの方が認めています。ボランティアなしには村の運営はできませんでした。厚生労働省を動かすことはできませんでした。
みんなが一体となった活動だったのです。そのことは参加した皆さんで確認できると思います。

今回の体験を単なるエピソードにしないよう、それぞれのところで頑張っていきましょう。それが社会を動かす、小さいながらも第一歩になります。

私が阪神大震災の時ボランティアで行った避難所に聾唖者の人がいました。彼は怖かった体験を誰にも伝えられません。ストレスがたまったと思います。不安を伝えられません。情報が入りません。この後どうしたらいいか相談できません。私も何もできませんでした。
その代わり、私は帰った後手話の勉強をはじめました。
手話でボランティアをどう表現するか。「一緒」プラス「歩く」です。何かをしてあげるのではなく、「共に歩む」がボランティアです。

ボランティア感想 兼 カンパ

平成21年1月3日

話を聞いて様々な反応が返ってくると思います。あなたの思いに対する反対意見も真摯に聞いてください。そして討論をしてください。
それが派遣村を開設せざるを得なかった問題の解決を推し進める1歩になります。

この言葉をかみしめたい。


派遣村開設時のyoutube


派遣切りと闘う ~東京「派遣ユニオン」の1か月~
■ 放送予定:総合テレビ 2009年 1月17日 (土) 午後 10:25~
■ 再放送予定:総合テレビ 2009年 1月23日 (金) 午前 3:15~ (木曜深夜)
写真 去年年末、都心に作られた「年越し派遣村」。“派遣切り”などで仕事や住居を失った約500人が集まった。
そのきっかけを作ったのが、東京新宿にある労働組合「派遣ユニオン」だ。
専従の書記長、関根秀一郎さんとボランティア2人を中心に運営する組合に、去年11月から相談が殺到。
関根さんは、解雇を通告された非正規労働者を支援するため各地を飛び回り、賃金の補償や寮の使用などについて一定の成果をあげてきた。
しかし12月に入り、職を失う人はさらに増加。「組合費を払えないが助けてほしい」「組合に相談に行く交通費がない」など、より深刻な訴えが相次ぐようになる。
年の瀬が迫り危機感を持った関根さんは、せめて食事と寝る場所を確保できる場を作ろうと、知り合いに呼びかけ「派遣村」の準備を開始した。
十分なセーフティーネットが用意されないまま、突然解雇を告げられる非正規労働者たち。
“派遣切り”に翻弄される人たちのために奮闘する小さな組合の1か月を追った。 

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コメント

こんにちわ。
是非見たかったです。気がついたのは放送終了後でした。
この記事を紹介させていただきました。
事後報告で悪しからず。

今後ともよろしくお願いします。

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