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2009年2月26日 (木)

沖縄の基地の土地と「おくりびと」

クローズアップ現代の昨日今日の番組の記事です。
昨日も今日もラジオで聞きましたので映像は見ていません。

  まず昨日です。

2月25日(水)放送
基地の土地が売買される
~沖縄で何が~

100年に一度とも言われる大不況の中で今、ある金融商品が投資家の間で密かに注目を集めている。 その商品とは、沖縄のアメリカ軍基地や自衛隊基地内の土地、"軍用地"だ。投資家たちが注目するのはその安定性だ。 地主には日本政府から毎年、軍用地料が支払われる。しかもその額は毎年確実に上がり続けているのだ。 インターネット上では軍用地に関する情報が飛び交い、沖縄の不動産業者には本土から問い合わせが殺到している。 本来、軍用地料はアメリカ軍に土地を奪われた住民たちへの補償としてかつての地主へ支払われてきたものだ。 しかし、相続税を支払えないなどの理由で手放す人が増え、軍用地が市場に出回り始めているのだ。 番組では軍用地が投資対象になっているというおかしな実態を検証し、日米安保を支える軍用地料という制度が抱える問題点を描く。 (NO.2704)

スタジオゲスト : 我部 政明さん
    (琉球大学法文学部教授)

戦後沖縄の土地の多くが銃剣とブルドーザーで住民の意向とは関係なく接収された。
今でも沖縄の18%が基地だ。
地主は三万九千人だという(嘉手納だけかもしれないが・・)

今沖縄の基地内の土地の1割は県外の人に買われているという。
テレビでは東京の人が1200万円の即金で買う場面が取材されていた。
買った人には毎年50万円入るという。
利払いのいい預金だと買った人は言っていた。

反戦地主で有名だった像の鼻の地主の知花治雄さんは知花さん1人が契約すれば皆の為にいいということで契約した経緯があり、一昨年返還されたが地形は全く変わってしまい、
アクセス道路もなく未だに自分の土地に戻れないでいるという。

キャンプハンセンは去年の12月に返還の予定だったが名護市幸喜地区の住民300人が反対し名護市長から基地の継続使用の要望書が出され基地使用が継続しているという。
区には使用料が国から年間2千万円が払われており使用の目途の立たない一部の土地を返されるより使用料を貰った方がいいという住民の意向だ。
(多分この辺が参考になる:http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-135433-storytopic-3.html)

大城啓人さんも今回の山だけの返還には反対だという。
根本的には基地をなくしたいが細切れ返還には反対だという。

米軍に使いにくい土地の細切れ返還は住民にも使いにくいだろう。

我部教授はお金でしか安全保障を買えないのか?と言っていた。
64年間返還されていない不正常な国情が不正常な複雑な事態を引き起こしている。
このままでは事態はより複雑化する。

アメリカの基地を全面撤去させるしか根本的な解決の方法はない。

続いて今日の番組です。

2月26日(木)放送
死と生を見つめる
~おくりびと 悼む人~

死者をひつぎに納める納棺師が死と向き合う様子を描き、日本映画史上初めて「アカデミー賞 外国語映画賞」に輝いた「おくりびと」。 そして、死者を悼む旅を続ける青年を描き、25万部を超えるベストセラーを続けている小説「悼む人」。 いま、「死」がモチーフの2つの作品への共感が、多くの人に広がっている。一方で、凶悪な殺人事件が相次ぎ、命の大切さが軽んじられているとさえ思える現代。 番組では映画の主演・本木雅弘さんと小説家・天童荒太さんに、それぞれの作品に込めた思いを聞くとともに、観客、読者の反応を通して、日本人の死生観が どう変わりつつあるのかを考える。 (NO.2705)

スタジオゲスト : 中沢 新一さん
    (多摩美術大学
芸術人類学研究所 所長 )
 


アカデミー外国語映画賞を受賞した「おくりびと」を今夜のクローズアップ現代が取り上げていた。
太田光さんと「憲法九条を世界遺産に」を書いた中沢新一さんがゲストで登場し、天童荒太さんの「悼む人」と合わせての死について考えさせるいい番組だった。
「おくりびと」の社会的な意味についても触れられた。

阿弥陀様など日本人はセーフティーネットを持っており今「おくりびと」がセーフティーネットで現代の社会にその必要性を訴えているという話は説得力があった。

金の為なら何でも許されるという風潮・経済効果が最大価値という論理を中心にすると死の問題が見えてこない。
今経済論理に全く反対の行為に人々の関心が集まっている。

そもそも人を弔う映画を作る風土が日本には無かった。
それこそ経済論理に乗らないと思っていたからだ。

この映画は映画界にも日本の社会にも風穴をあけるのかも知れない。


今年の正月の年越し派遣村の活動も多くに人に多くの人の善意を感じさせた。

政府が何の手も打たない中で共産党等全国組織を持つネットワークがセーフティーネットになって多くの人が助けられている。


帰りの電車で知り合いと一緒になりバスを待っている時間にクローズアップ現代でやっていたと「おくりびと」の話をした。
いい映画だという噂で周りの人は皆見ているという。
何となく見てないのが恥ずかしくなった。
(週末に行くかな・・)

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