英国が最初に核兵器を放棄する?
「きわめて近いうちに、英国が最初に核兵器を放棄する国連常任理事国になる宣言をすると、私は考えている。英国政府は、多くの確かな根拠に基づき、そうすることができるし、世界を主導することが、完全に可能だと考える。」NATOの元大西洋軍最高司令官シーハン将軍は、BBCラジオ4のワールド・トウナイト番組で上のように語ったという。
これはかなり重要な意味がある。
潜水艦、ミサイル、および核弾頭で構成されれるトライデント・システムは、2020年代に予定終了期日を迎える。
それに向けて更新の必要はないという議論がイギリスで高まっている。
ファスレーン365の運動で日本の被爆者等が頑張ってきたことが影響しているのではないかと思う。
イギリスの政治から目が離せない。
以下全文を掲載しますが以下の3つに同文が掲載されています。
ペガサス・ブログ版
英国の元将軍トライデント更新に反対 [反核・平和]
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2009-02-01
ファスレーン365
英国の元将軍トライデント更新に反対
http://faslane365.blog86.fc2.com/blog-entry-59.html
Nes for the People in Japan
http://www.news-pj.net/
ご参考
弊ブログのカテゴリー「ファスレーン365」の30件の記事
https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/cat6490637/index.html
英国の元将軍トライデント更新に反対
メールリストabolition-japanに渡植貞一郎さんが紹介されたニュースです.イギリスの核廃絶に希望を持たせてくれます.渡植さんの訳を一部編集して紹介します.
英国の元将軍,トライデント更新の再考を求める(General calls for Trident rethink)
Story from BBC NEWS
Published: 2009/01/29 17:52:59 GMT
http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr/-/2/hi/uk_news/7859046.stm
退役NATO司令官が、英国はトライデント武装体系を放棄し、核軍縮で指導性を発揮するべきだと、語った。
ジャック・シーハン将軍は、イギリスによる核兵器の放棄は「非常に近い」と考える、と語った。
彼のコメントは、トライデント・システム更新の再考に関する他の退役軍人たちの要望に続くものだ。
トライデント・システム更新の支持者は、英国による独自の核兵器備蓄は、まだ、不可欠だと言う。
潜水艦、ミサイル、および核弾頭で構成されれるトライデント・システムは、2020年代に予定終了期日を迎える。
トニー・ブレアー前首相は、2006年にシステム更新にゴーサインをだした。
NATOの元大西洋軍最高司令官シーハン将軍は、BBCラジオ4のワールド・トウナイト番組で次のように語った。
「きわめて近いうちに、英国が最初に核兵器を放棄する国連常任理事国になる宣言をすると、私は考えている。英国政府は、多くの確かな根拠に基づき、そうすることができるし、世界を主導することが、完全に可能だと考える。」
シーハン将軍は、そうなれば国際社会に重要なインパクトを与えると、次のように語った。
「そうなればとたんに、何故フランスが核システムを保有しているのかが問題になるだろう。また、米国とロシアが、現在の核態勢の路線変更をして、対話構築の方向に向かわせるはずみとなる。」
しかし、彼はまた、このような変革を起こすのには、勇気のある政治行動が必要だと、語った。
BBCの安全保障問題担当記者のゴードン・コアラによれば、トライデントが老朽化しているので、それをどうするか決定しなければならないという。
費用
BBC記者は英国の核軍縮の可能性について、次のように語った。
「批判的な論者は、核軍縮は英国の安全性が低くなったと思わせるリスクをともない、しかも国際的なインパクトはほとんどない、と主張する。支持者たちは、核兵器の非合法化を支援し、核兵器獲得を目指す国家の風潮を食い止められるるかもしれない、たとえば、(核保有国は)ダブルスタンダードだという、イランのクレームを封じ込められる、と言う。」
シーハン将軍の発言には、他の退役高級軍人たちからも賛同の声が寄せられている。たとえば、陸軍元帥ブラモール卿、将軍ヒュー・ビーチ卿によれば、核兵器は高価過ぎ、しかもほとんど役に立たないという。
また、将軍ラムスボタム卿は、200億ポンドという莫大な支出は問題視されるべきだと、BBCに語った。
今日はこんな所です。
オバマ米大統領への期待と懸念 連載中!
メールマガジンの発行を始めました。
興味のある方はご購読下さい。
◎メールマガジン名 :大津留公彦の目
消費税のことはここで全部わかる!
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
「派遣切りした企業の商品を買わないようにしよう」キャンペーン中
アパホテルに泊まるのは止めよう!キャンペーン中へ
財界と・アメリカ中心の政治から国民が主人公の政治へ!
参考になりましたらこちらのクリックお願いいたします。
→人気ブログランキングへ
良ければこちらもお願い致します
→FC2ブログランキング
更によければこれもお願いします。
→
« 「日本の企業が海外に逃げる」論のうそ等 | トップページ | 大津留公彦のブログ2の1月のアクセス解析 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「小さな抵抗 戸山恢個展」に寄った(2023.03.12)
- 最低賃金をめぐる議論(2022.07.06)
- 「共闘勢力」比例も議席も前進(2021.11.11)
- 「ものを言う」 国境なき医師団(2021.11.10)
- 「自民大勝、維新大躍進、野党共闘失敗」は大嘘(2021.11.09)
「ファスレーン365」カテゴリの記事
- 「日本でできることとユーモアとを工夫することが大事」アンジー・ゼルターさんの本(2021.04.29)
- “Futenma 365” の提案(2010.05.10)
- イギリスの核兵器工場オルダーマストン封鎖さる!(2010.02.16)
- 核兵器廃絶の「国際規範」確立に向けて ~新政権への期待と課題~(2009.10.21)
- レベッカ・ジョンソンさんと会った(2009.10.20)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 英国が最初に核兵器を放棄する?:
» 「護憲は左」の卒業を [反戦塾]
これまで9条改正に反対すると「左」と見る人が多かった。事実、地元「9条の会」の活動は、共産党の方に多くを支えられているし、街角に見る9条の会ポスターも、志井さ [続きを読む]
» ユダヤ人とは何か(1)ユダヤ教はカルトか? [アルバイシンの丘]
前の記事でお知らせしておいた「ユダヤ人はなぜ迫害されたか」の本を少し飛ばし読みして大体読み終えた.そのような俄か勉強で何千年にも及ぶイスラエルとアラブの隣人間に存在する人類最大の難問に挑むとはなんともおこがましい限りである.そのような大非難を覚悟の上で,私なりのユダヤ理解を書き留めておきたい.間違いや誤解に対するご指摘は,より正しい深い理解に到達するためにに必要不可欠のことである.ぜひご指摘ください.
1.前書き
その本を読み終えた直後としての第一印象は,世界の側がユダヤ人やイスラエ... [続きを読む]
» 「独裁者!」訪英中の温首相にケンブリッジの靴辱抗議 [米流時評]
||| 温家宝にケンブリッジの「靴辱」|||
訪英中の温家宝中国首相に、ケンブリッジ大学で「スローイングシュー」の靴辱抗議
バグダッドでWに投げつけられた靴は、独裁者に対する示威行動のシンボルとなりつつある。イスラエルのガザ侵攻に抗議して、イスラエル大使館に靴が投げられた現象は世界各国の首都で見られ、「独裁権力の横暴」に対する抗議のスタンダードとして定着した感がある。
今回の Throwing shoe はイギリスのケンブリッジ大学で起きた。しかも投げつけられた相手は、中国の... [続きを読む]
» ユダヤ人とは何か(2)選民思想 [アルバイシンの丘]
ユダヤ教徒たちが持っていると信じられている「選民思想」,「選民意識」.それ自体は確かに間違いなさそうだ.ところが,それは反ユダヤ,あるいは非ユダヤが考えているものとはまったく違うものであった.
反ユダヤ主義者が信じている「選民思想」とは次のようなものである.
(1) 神がある民族を選ぶということは,神がその民族を最も優れていると思ったからである.
(2) ユダヤ人・イスラエル民族はそれを真に受けて,自分たちが最も優れた民族であると思っている.
(3) だから,ユダヤ人・イスラエル民族は「... [続きを読む]
コメント