「白洲次郎と「ベニスの商人」2
昨日書いた記事で紹介したベニスの商人のボーシャの言葉を図書館で調べて見た。
それは光文社文庫版の165ページにあり肉一ポンド以外は血一滴たりとも取ってはならないという有名なポーシァの言葉の直後にあった。
この物語の白眉の部分だ。しかもシャイロックに対してポーシャがこう言う。「ひざまずくがよい。そして、ひたすら、大公の御慈悲を乞いねがうがよい。」
白洲次郎がマッカーサーにこの部分を暗唱して聞かせたということであれば大公がマッカーサーでシャイロックが天皇という立場になる。
ベニスの大公はユダヤ人に対して慈悲深い心を持っていたのだろうか?
イギリスのパブリックスクールではよく劇をやるので白洲次郎は多分ケンブリッジで「ベニスの商人」の劇でポーシャ役をやったのだろう。
その事が憲法の1条と9条を作ったとすれば天皇も国民も白洲次郎とシェークスピアに感謝しなければならないだろう。
昨日の記事[「白洲次郎と「ベニスの商人」]
追記
今日の東京新聞の「筆洗」に白洲次郎の事を書いていた。
小森陽一さんの「権力者の物語」の封印を解く為には庶民がなぜ?の問いを重ねる事が重要だとしているのを紹介していた。
彼が「Mr WHY」と呼ばれたのは占領者という権力者が白洲のなぜ?に痛いところを突かれたればこそだろう。
問題を解決するのは、「答え」だとは限らない。
WHYという「問い」の持つ力を思う。と…
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gamzatti さん
コメントありがとうございました。
このベニスの商人のポーシャの言葉に少し新しいものを発掘したような気分になっています。
嬉しいコメントでした。
投稿: 大津留公彦 | 2009年3月15日 (日) 23時27分
初めまして、こんにちは。
加藤周一さんの特集番組について、TBいただき
ありがとうございます。
ポーシャの裁定についてのくだりは、
弱者・敗者にとっての「正義」の意味を
深く考えさせるものですね。
現代の私にさえそう感じさせるのですから、
マッカーサーに会った白州さんは、いかばかりだったろうと
その痛みと屈辱を想像してしまいます。
投稿: gamzatti | 2009年3月15日 (日) 08時18分