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2009年5月23日 (土)

「遥かなる絆」が終わった


写真は今朝の我が家の庭です。
紫陽花が少し咲きました。
幼虫はかなり成長しています。


Photo


「遥かなる絆」最終回をBShiで見た。
NHK総合は今夜9時からです。

「大地の子」に続く中国残留孤児の話だったが、この番組の特徴は史実であるということと、現在の問題として描いていることだ。

・史実であるということ

に関しては関連記事を最後の方で紹介しますが1000人の日本人がこの城戸幹が養母に助けられた「頭道河子」の近くを通っています。
このドラマの原作である城戸久枝さんの「あの戦争から遠く離れて~私につながる歴史をたどる旅」がを読みたいと思います。
(今日の週刊ブックレビューでは一位でした。)


・現在の問題として描いていること

に関してはこの物語は中国残留孤児の城戸幹(加藤健一など)の物語というよりは城戸久江(鈴木杏)の物語であるということだ。
彼女が中国留学したのは1997-1999の二年間で帰国後休学した日本の大学を卒業し今東京の貿易会社で働いている。
中国で「日本人は歴史を教えられていない」と久江は何度も非難されるがそれは今の日本人がみな責めを負わなければならないと思う。
勿論学校で戦争の事がちゃんと教えられていないとか政府の要人があほな発言をするとか支配者の中に復古派がいるとかという話がある。
しかし知らなければならないのは私たち自身でありその努力を怠ればアジアの人達と今後うまくやっていけないし将来の進路も間違う。

そういう意味でいい刺激を与えてくれる番組だった。

最後の牡丹江を前にしたシーンで城戸久枝さんは城戸幹さん「私はあなたの娘に生まれて誇りに思います」という。

泣かせます。

父親としては娘に言われる最高の泣かせ言葉でしょう。


私も二人娘がいますが・・・なにか・・・?


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最終回「ふたたびの河」(5月23日放送予定)


 久枝(鈴木杏)は留学を終え帰国の前に訪ねた牡丹江で父の親友・呉の死を知る。そして14年前初めて来た牡丹江での父・幹(加藤健一)と淑琴(岳秀清)の再会を思い出す。その淑琴の死を幹は失意で受け止めた。2年ぶりに幹と母・陵子(森下愛子)の待つ愛媛の家へ帰ると、久枝は幹に呉の死を伝えた。まもなく東京の劉(フービン)が訪ねて来た。久枝は中国で過ごし父の気持ちが少し分かったと話す。そして5年後、久枝は幹とふたりで牡丹江に立っていた。
凍った河の前で、久枝は思わず父にある言葉を投げかけ
過去五回のyoutubeはここで見れます。

遥かなる絆 YOUTUBE動画視聴
http://dramato.blog98.fc2.com/blog-entry-9343.html

検索をしておりましたらこんな頭道河子村の紹介がありました。


ドラマに登場する頭道河子は、中国黒龍江省・牡丹江市から北に1時間半ほど車で移動した場所と紹介されています(番組公式ページより)。

 頭道河子には牡丹江という川が流れており、ドラマでは「主人公の孫玉福は日本の開拓団が敗走中、この川に捨てられそうになっているところを救われて育てられた」と描かれています。

 この場所は、現在実際には牡丹江を堰き止めたダムに水没してしまっているのですが、私が中国へ留学した1994年にはまだダム工事が始まる前で、実際に訪問したことがありました。

 牡丹江から国鉄で北に2駅行ったところに柴河という場所があります。ここには大きな貯木場があり、山奥に向かって柴河森林鉄道という狭軌鉄道が走っていました。この鉄道線路の両側がメインストリートになっていて、映画館をはじめ薬局、食品店、服装店、歯医者、旅館などが立ち並んでいました。

 頭道河子村はここからこの森林鉄道に乗って1時間ほどのところにある小さな集落です。残念ながら、私が訪問したときには森林鉄道の廃止とダム建設計画が決定済みで、住民の移住なども始まっていました。それから15年もの時間が経っており、もう静かな湖に変わっているとは思いますが、ドラマを見て、あらためて孫玉福さんが暮らした時代に思いを馳せました。

 牡丹江市と頭道河子(地図上では頭道経営所)の位置関係は下の地図の通りです。

Photo_2

ーーーーーーーーーーーーー


更に「頭道河子」で検索をしておりましたら「龍爪開拓団の足跡を訪ね日中友好をはかる旅」文責  青 木 康 嘉(岡山県立大安寺高等学校教諭)
というサイトがありました。
高見英夫さん高見という当時9歳だった人が証言しています。

この「遥かなる絆」はホントの話です。
1,000人もの人が自決を選ばず牡丹江方面へ逃げこの頭道河子村の対岸を通ったのです。

「慟哭の大地」
8 頭道河子(トウダオフーズ)その1
http://ww32.tiki.ne.jp/~yamikato1952/doukoku/doukoku08.html
昭和20年8月9日ソ連が参戦し、未明から林口の街へ連日空襲が始まった。

9 頭道河子 その2
http://ww32.tiki.ne.jp/~yamikato1952/doukoku/doukoku09.html
8月9日、ソ連軍が参戦し、林口駅付近を空爆した。団本部に集合がかかり、自決か牡丹江方面に逃げるか話し合われ、逃避行することに決定した。8月12日、老人、女性、子ども約1,000人の団員が、約250台の馬車に荷物を載せて出発した。

10  頭道河子 その3
http://ww32.tiki.ne.jp/~yamikato1952/doukoku/doukoku10.html
日本兵の中には、赤ん坊の泣き声が敵に知られると言って、殺すよう命じたこともあった。ソ連機がやってきて、「日本は降伏した」というビラを落とした。しかし、ビラを誰も信じなかったが、山の上からソ連軍の戦車が連なっているのを見て下山し、ソ連軍の捕虜となった。

11 頭道河子・海林・拉古収容所
http://ww32.tiki.ne.jp/~yamikato1952/doukoku/doukoku11.html
「龍爪開拓団も解散して、200名ぐらいになって下山しました。ソ連兵に『ダワイ・ダワイ』とせき立てられて、畜舎に入りました。その時は、姉のきしのと私とエミ子と3人になっていました。私は、武装解除した日本兵が何人も銃殺されているのをここで見ました。そして、翌日ソ連兵が次々と日本の若い女性を連行し、強姦しました。抵抗して殺された人もいれば、気が変になって帰ってきた人もいました。私も、丸坊主にし、顔に墨を塗りました。姉きしのも顔に泥を塗りました。私は14歳でしたが、背も低かったので小学生ぐらいに見られたと思います。だから助かりました。横道河子では、5日前後いたように思います。その間、日本兵は一人もいなくなりました。シベリヤに送られたのでしょうか。その後、拉古収容所に移りました。」


オバマ大統領殿 広島・長崎においで下さいというウェブ署名に行っています。
是非ご協力下さい。
署名プロジェクトURL:
http://www.shomei.tv/project-928.html

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コメント

老百姓さん コメント有り難うございました。
「人間の条件」懐かしいですね。
牡丹江という名前に聞き覚えがあったのはそのせいかもしれません。

私も「遥かなる絆」最終回をBShiで見た。
たいへん重たい内容のドラマであった。

「大地の子」
上海の製鉄所建設がドラマにでてくる。1985年に一期工事が完成した。この宝山製鉄所が現在、中国最大の近代的な製鉄所となっている。構内には武装警察隊が駐屯し、警察署もある。

「人間の条件」
この50年前の映画に、牡丹江という地名がでてくる、初めて牡丹江を知った。牡丹江を東西に走る鉄道は日露戦争直前にロシアが竣工させ、南北に走る鉄道は1935年頃に満鉄が竣工させた。


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