ジャパンデビュー「アジアの“一等国”」の再放送を!
NPJお勧めブログに掲載されました。
NHKスペシャル:「アジアの“一等国”」に対する右翼の攻撃はすさまじい。
特に初代政権投げ出し男安倍晋三や世界に日本の酒の恥文化を広めた中川昭一などがまたぞろ登場している。
私はいい番組だったと思い記事にした。
2009年4月 5日 (日)
「アジアの“一等国”」
これには60ものコメントが付きこの記事になった。
2009年5月 5日 (火)
niftyはNHKの 「アジアの“一等国”」を 偏向報道と規定するのか?
この右翼の執念たるや非常に組織的に行われている。
安倍晋三の桜テレビでの反動的気概です。
【安倍晋三】これからの日本とマスメディア問題[桜 H21/6/11]
幾つかの記事を紹介します。
まず
放送問題では私が信頼を置いている醍醐 聰さんのブログからです。
ーーー
「他虐」を「自虐」と言いくるめる本末転倒のナショナリズム~NHKスペシャル「JAPAN デビュー」への攻撃に思うこと~
4月5日に放送されたNHKスぺシャル「JAPAN デビュ-」第1回「アジアの“一等国”」を偏向番組だとして、集団提訴が起こされた。番組は「やらせ」もまじえて、日本による台湾統治の功の部分を伝えず、負の部分を捏造または誇大に伝えたものだというのが、その言い分である。
しかし、私も見たあの番組は、日中戦争の勃発に伴って始まった皇民化政策の下で日本語の使用や「改姓名」と称した日本人名への改称が強要されたこと、日本軍兵士として駆り出されながら、いまだに生死も不明の台湾人が多いことなどが一次資料や当事者の証言に基づいて明かしていた。
中でも、私の印象に鮮明に残っているのは台北第一中学校卒業生が日本による台湾統治時代の生き証人として登場し、日本人の嫁になってもなかなか戸籍を入れてもらえなかった差別の実態を赤裸々に語った場面、天皇の臣民と称して叩き込まれた教育勅語を口々に朗読しながら、積年の無念さを取材カメラに向かってせき込むように訴えかける老台湾人の姿だった。
そこで、私が提案したいのは、あの番組を再放送して、もっと多くの市民に視聴の機会を提供することである。番組の評価は威圧的な攻撃によってではなく、番組を見た多くの視聴者の自由な言論に委ねること、各自が自分と異なる意見、感想に触れることによって、思考の固定化と独善を克服すること――これこそが成熟した民主主義国家にふさわしい放送番組批評のあり方であり、言論の広場としての公共放送の姿である。
近年、わが国では他民族に対する日本の侵略・植民地的統治の歴史を伝えること、語ることを「反日」というレッテルを貼って攻撃する「自虐」史観なるイデオロギ-が流布されている。しかし、どのような歴史「観」もそれによって歴史の事実を勝手に改編することはできない。どのような「歴史観」も歴史の事実に依拠しなければ、「観」というに値しない。この意味で、NHKスペシャル「アジアの“一等国”」が伝えた日本による台湾統治の実態を、日本人が自分を貶める「自虐」とみる人々は、日本による他民族の虐待=「他虐」を「自虐」と言いくるめるに等しい。
*********************************************************
「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は今日(2009年7月7日)、「開かれたNHKをめざす全国連絡会」とともに、この番組に加えられている攻撃について、福地NHK会長に宛てた要望書を提出した。
要望書は、この番組がこれまで十分に伝えられてこなかった日清戦争後の日本による台湾統治の実態を豊富な資料と取材に基づいてリアルに描いた点を高く評価している。そのうえで、要望書は、NHKが、この番組に対して一部国会議員やグループが仕掛けている攻撃にひるむことなく、放送の自由、自律を堅持していることを激励し、JAPAN デビューシリーズが今後も歴史の実相に迫る良質の番組を放送するよう求めている。
NHK福地会長宛て 要望書(2009年7月7日:PDF版)
NHK会長
福地茂雄 様
要 望 書
2009年7月7日
NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ
共同代表 醍醐 聰・湯山哲守
貴職におかれましては、NHKが公共放送の中軸として、また健全なジャ-ナリズムとして発展することをめざして日々ご奮闘のことと拝察します。
さて、さる4月5日放送のNHKスペシャル「JAPANデビュ-」第1回「アジアの“一等国”」が放送されました。その内容は日本が明治維新を経て近代国家をめざして国づくりする途上、欧米列強と競うあまり、自らもその列強の仲間入りを果たすべく、日清戦争によって「獲得」した台湾を最初の植民地として統治した実相を、現存する膨大な一次資料に基づいて描いた労作であると評価しています。
これまでの一般書には、割譲後の台湾を「島民の頑強な抵抗を武力で鎮圧した」(山川出版「詳説日本史」)などと記述されてきました。ところが今回、史実を「日台戦争」と位置付けて説明し、川下から圧倒的な武力で攻め上ってきた日本兵による現地住民制圧の歴史を、肉親から聞かされてきたとする老人の証言等、説得力ある取材情報に基づき展開しました。これまで必ずしも十分には伝えられてこなかった日清戦争後の台湾支配を契機とした植民地主義への道を理解する上で大変貴重な番組であったと思います。
私たちNHKを監視・激励する視聴者コミュニティは、常に、公共放送としてのNHKの公正な放送と、ジャ-ナリストとしての鋭い視点からの番組提供を求めてきました。「JAPANデビュ-」が期待に応えるに相応しいものであったと高く評価します。
ところで、この放送に対して、「やらせ取材、歪曲取材、印象操作編集による偏向報道」と断定した抗議行動が展開されています。ETV2001「戦時性暴力」番組に改編の圧力を加えた安倍晋三元首相が今回も策動し、「番組を作っている人自体が思惑を持って作っている。・・・圧力をかけるつもりはないが、偏向していなかったかどうか質していく。」などと、またぞろインタ-ネット放送などを通じてNHKへの攻撃をしています。2001年と同じ状況が生まれる懼れが生じています。(http://www.youtube.com/watch?v=twjpMjtoBRk&feature=channel参照)
議事録によれば、今回、貴局は経営委員会でこの事態に対して活発に議論を行い、貴職も適切に意見を開陳しています。また、NHKとしても公式に6月17日付で『説明』(「シリーズ・JAPANデビュ- 第1回『アジアの“一等国” 』に関しての説明」)を発表し反論しています。問題となっている「人間動物園」、「日台戦争」など5つの言葉について、発掘資料と専門家たちの研究成果に依存して用いた経緯の説明も説得的だと思われました。さる5月12日の経営委員会の冒頭で貴職が述べた「ジャ-ナリストというのは、自分の目で確かめ、自分の耳で確かめ、自分の手で確かめ、自分の足で確かめ、自分の体で体感するように。それがジャ-ナリストだ。私の言う現場主義だと話しました。あつものに懲りてなますを吹くようなことにならないように。しかし、ペンと政治との距離は画然としていくべき。一方で、編集権、番組編集の自由は、不偏不党の立場を守ることで担保されるものだ。」という言葉は「番組改編についてのBPO『意見』」とJAPANデビュ-問題双方に関しての発言だと思われますが、傾聴に値するものと思いました。また、貴職は自ら3度にわたって同番組を視聴した結果、「確かに見る人の見方によっては国辱だというところはあります。しかし、軸足を植民地政策に置いたら、こういったことはありうるだろうという感じがしました。」と同委員会において発言しておられますが、それは確固たる信念に基づいたものと受け取れました。そしてその言葉には、この番組を制作したスタッフへの厚い信頼を感じ取ることができます。
報道によれば、当番組は「事実を捏造(ねつぞう)し、偏向した放送法違反の内容だ」として、小田村四郎・元拓殖大総長ら8389人が25日、NHKを相手に1人当たり1万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したとのことです(『毎日』6月26日付)。この局面で、私たちは貴局が放送ガイドラインや先の『説明』に基づき、確信を持ってこのような攻撃に対処され、この後に続くシリーズ番組でも不当な攻撃に動じることなく、歴史の事実を直視した良質の番組を制作されるよう強く願うものです。
最後に、今回の国会議員を擁し、権力を背景にした勢力が特定の番組に圧力を集中する構図は2001ETV番組と同じものです。多くの視聴者がNHKに対する信頼を取り戻す大きな一歩になるものと確信し、改めて、貴局、貴職が毅然として対処することを要望するものです。
次は千葉県議会の意見書採択についてです。
ーーー
千葉県議会で「NHKへの偏向報道に関する調査と行政指導を求める意見書案」なるものを提出し、同意見書は、過半数を占める自民党の賛成多数(他会派はすべて反対)
で採択されたということです。
反対討論は以下の通りです。
千葉県議会での自民党意見書への反対討論09年7月9日(市民ネット・社民・無所属
会派)
発議案第7号「NHKへの偏向報道に関する調査と行政指導を求める意見書案」への反
対討論を行います。
放送法には、「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による
表現の自由を確保すること」など3点の原則の下に、「放送番組は、法律に定める権
限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない」とさ
れています。
NHK番組のいわゆる「偏向」問題で思い起こされるのは、2001年1月放送の旧日本軍の
戦時性暴力いわゆる「従軍慰安婦」を取り上げたNHK特集番組を巡る番組改編問題で
す。
「従軍慰安婦」問題に軍の関与を認めた93年のいわゆる「河野談話」を否定する立場
の安倍晋三氏や中川昭一氏ら自民党議員はNHK幹部と面会し圧力をかけ番組の主旨を
骨抜きにしました。
この問題について今年4月28日、放送倫理・番組向上機構(BOP)の「放送倫理検証委
員会」は、与党政治家との面談自体が「視聴者がNHKに寄せる自主・自律への期待と
信頼に対する疑念を起こさせる」と判断し、内容を修正削除したことについても「放
送人の倫理として、目指すべき質の追求という番組制作の大前提をないがしろにする
もの」と指摘しました。圧力に屈して放送法に定める「不偏不党、真実及び自律の保
障」を怠ったNHKを厳しく批判したのです。
今回の発議案の根底にあるのは日本の植民地時代の「台湾統治」の認識を巡るもので
あり、8年前の「従軍慰安婦」問題と同じく、93年の「河野談話」のみならず、過去
の植民地支配と侵略戦争を反省し独善的なナショナリズムを排することを宣言した95
年のいわゆる「村山談話」で示された政府の公式の歴史認識に対する抵抗の姿勢で
す。
6月に設立された「公共放送のあり方について考える議員の会」には安倍、中川両氏
も参加し会長の古屋圭司衆院議員は8年前の「従軍慰安婦」問題や「日本の前途と歴
史教育を考える若手議員の会」でもこの2人と行動を共にした方です。
発議案では、「日台戦争」はでっちあげ、日本統治時代の良い面、台湾近代化の基盤
づくりに貢献した史実が全く無視されている、ということが番組が「公正、公平」で
はない理由とされています。これについては、「日本の前途と歴史教育を考える議員
の会」の質問状、それに対するNHKの回答、6月17日付のNHKのシリーズ・JAPANデ
ビュー第1回「アジアの一等国」に関しての説明を読みましたが、発議案に述べるよ
うな根拠を認めることはできません。
さて、「従軍慰安婦」問題は世界各地で重大な人権侵害として日本政府に問題解決を
求めています。2007年にはアメリカ下院、カナダ下院、オランダ下院、欧州議会、昨
年は韓国国会女性委員会、台湾議会で決議されました。
また、6月22日の毎日新聞は「米捕虜ら800人犠牲「死の行進」」「日本68年目の謝
罪」を報じています。第2次世界大戦中の1942年、旧日本軍がフィリピン・バターン
半島で米兵捕虜ら1万人以上を約100㌔無理やり歩かせ、約800人の犠牲者をだしたこ
とについて、藤崎一郎駐米大使が元捕虜団体の会合に出席し、日本政府としてはじめ
て謝罪し、先の戦争に対する歴史認識を示しました。
日本が行った植民地支配、侵略の実態を直視することが未来に続く道です。
本発議案こそ、放送法に定める「不偏不党、真実及び自律の保障」からの逸脱をNHK
に求めるものであり、その根底には「河野談話」「村山談話」の2つの政府見解で示
された歴史認識をも否定するものがあります。
以上の理由により本発議案に反対します。
次は毎日の記事です。
毎日新聞 2009年7月6日 東京朝刊
NHKスペシャル:「アジアの“一等国”」 「台湾統治」認識で揺れる番組評価
日本による台湾統治を取り上げたNHKスペシャル(4月5日放送)の評価を巡る論議が政界に波及している。自民党議員が国会で番組内容を批判すれば、共産党の議員は良い番組だと述べ、評価は割れる。番組に関する訴訟も起きたが、NHKは「内容に問題はない」との姿勢を貫いている。【「JAPANデビュー」取材班】
●国会では主張二分
国会で取り上げられたのは、鎖国を解き欧米列強に追いつこうとする近代日本の歩みを描く「シリーズ・JAPANデビュー」の1本目「アジアの“一等国”」。
日本にとって初の植民地だった台湾の半世紀に及ぶ統治を、2万6000冊に及ぶ台湾総督府文書や、欧米各国に残っていた文書などを基に検証し、日本とアジアのかかわりの原点を探った。
6月25日の参院総務委員会で、自民党の世耕弘成議員は「放送された内容は、私が知っている台湾の人々の対日観とあまりにかけ離れている。相当偏った取材をしたのではないかと思う」と番組批判を展開した。
世耕氏は、日英同盟下のロンドンで1910年に開かれた日英博覧会で、台湾の先住民が参加して暮らしぶりを紹介したイベントを取り上げた。番組がイベントについて、英仏が文明化した植民地の人々の宣伝の場とした「人間動物園」をまねしたと紹介したことについて「当時そういう表現はされていなかった」と疑問を投げかけた。
また、番組に出演した台湾人の柯徳三さん(87)が放送後に受けた週刊誌や衛星放送局の取材に対し「植民地時代のマイナスとプラスの両方を話したのに番組では負の部分しか紹介されていない」などと語った内容を踏まえ、世耕氏は「コメント使用に問題があった」と指摘した。
一方、共産党の山下芳生議員は世耕氏とは正反対の評価だ。山下氏は同じ委員会で「非常にいい番組だった。番組に登場する現在の台湾の人たちの表情を見ると、親日的と言われる台湾の人々の心の奥底にある複雑な思いが伝わった。歴史を直視し、互いに共有し、反省すべきは反省してこそ相互理解とより深い友好関係が構築できると感じた」と感想を述べた。
NHKの日向英実・放送総局長は委員会で、人間動物園について「私どもの集めている資料の中では使われている」と反論。柯さんのコメントについても「発言の趣旨を十分に反映している。恣意(しい)的な編集はしていない」と述べた。
●慰安婦番組も批判
「JAPANデビュー」を問題視する国会議員はどんな人たちか。
6月11日、番組に批判的な自民党の議員らが議連「公共放送のあり方について考える議員の会」を設立。会長は古屋圭司衆院議員、事務局長は稲田朋美衆院議員だ。古屋氏は「放送法に沿って番組が作られているかを検証していく」と語る。
同会には安倍晋三元首相、中川昭一前財務・金融相も参加。97年設立の議連「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」では、安倍氏が事務局長、中川氏は代表を務め、古屋氏も副幹事長だった関係にある。この会が発行した「歴史教科書への疑問」によると、中学校歴史教科書に従軍慰安婦の記述が残ることに疑問を持つ戦後世代を中心とした集まりだという。
安倍、中川、古屋の3氏は、従軍慰安婦を取り上げたNHK教育テレビ番組「ETV2001シリーズ戦争をどう裁くか・問われる戦時性暴力」(01年1月30日放送)を批判した。安倍氏は放送前にNHK放送総局長らと面会し「公平、公正にやってください」と要請。このことが、NHKの国会担当局長の現場への直接指示による番組改変につながったとされる。
安倍氏は自分のメールマガジンで「JAPANデビュー」について「『反日』で貫かれています。歴史認証抜きに『人間動物園』とか『日台戦争』といった新たな概念を作り上げ、イメージ操作を行い、これでもかと日本を貶(おとし)めています」と批判する。
稲田氏は保守系新人議員で結成した「伝統と創造の会」会長も務める。5月に産経新聞に掲載された、NHKに訂正放送などを求める意見広告に賛同した。
昨年春に上映中止が社会問題化した、靖国神社を舞台にしたドキュメンタリー「靖国 YASUKUNI」問題では、文化庁所管の独立行政法人が決めた750万円の助成を問題視した。
また今回、中山成彬・前国土交通相が会長を務める「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」は、NHKに人間動物園の記述などに関する公開質問状を2回提出した。
●「世界史的再検証」
NHKが4月から始めた長期大型企画「プロジェクトJAPAN」は、ドキュメンタリーやドラマを3年間放送し「世界史的な視点」から日本近現代史を見つめ直すものという。「JAPANデビュー」は、その一環だ。
台湾には人間動物園に父親が参加した女性が存命している。ある男性は日本語教育の結果、今も中国・台湾語での文章を書けないという。番組はこうした現地取材で得た証言を紹介した。「親日的とも言われる台湾に今も残る日本統治の深い傷。今後、アジアの中で生きていく日本が分かち合わなければならない現実だ。過去と向き合う中から見えてくる未来」。そんなナレーションで番組は終わる。
日向英実・放送総局長は「JAPANデビュー」の狙いを「150年の近代化の中で西洋列強に肩を並べる努力をしてきた日本が、結果的に敗戦という悲惨な結末を迎えた歴史を改めて見つめることだ」と説明する。
「捏造(ねつぞう)、偏向番組だ」などとして放送後、日本李登輝友の会(小田村四郎会長)が抗議声明を出すなど複数の民間団体による抗議活動が広がった。全国のNHK施設の周辺では抗議デモが行われた。5月に東京であったNHK放送センター周辺でのデモ後、約100人が局内に侵入するなどの混乱もあり、NHKは主催者に抗議した。
6月には8389人に上る人たちが損害賠償を求める民事訴訟を東京地裁に起こした。NHKには「謝罪しなければ、出演者を殺す」などとする差出人不明のメールや手紙も複数届いているという。今のところ具体的な被害は出ていない。
NHK経営委員会の小林英明委員からも番組批判が出ている。小林委員は5月の委員会で、日台戦争という用語を使っていることについて「歴史的事実がない。報道は事実を曲げないことを規定した放送法に違反する」と指摘した。
放送法は、委員が個別番組に干渉することを禁止している。安倍氏が首相時代に任命した小林委員は、安倍氏のスキャンダルを報じた月刊誌「噂の真相」(休刊)を相手にした名誉棄損訴訟の代理人でもある。
一方、市民団体「開かれたNHKをめざす全国連絡会」(世話人、松田浩・元立命館大教授ら4人)は、番組を評価する。小林委員の発言を問題視するとともに、議連発足や訴訟、デモなどによって自主・自律の姿勢が損なわれないよう求める文書を7日にもNHKに提出する方針だ。
==============
■番組が批判されている主な点とNHKの見解■
(1)人間動物園
1910年にロンドンで開かれた日英博覧会の会場に台湾の先住民族の家を造り、その暮らしぶりを展示したことを「人間動物園」という言葉で紹介した。これに対して、「日本は、人間動物園と呼んでいなかった」と抗議があった。NHKは当時の英仏で植民地の人々の日常生活を見せ物にすることを「人間動物園」と呼んでいたと説明。当時の日本の新聞報道や公式報告書をもとに、日本も英仏をまねて先住民族の展示を「人間動物園として位置づけていた」と解釈したという。
(2)日台戦争
日清戦争の結果1895年に日本が台湾を領有することになった。番組は、日本軍が派遣され、激しい抵抗を受けながら、全土を武力で平定するまでを「日台戦争」と表現した。「聞いたことがない言葉」「戦争という言葉は実態を表していない」などの批判が寄せられた。NHKは1990年代には、日本台湾学会で「日台戦争」という用語が多数説となり、研究書で使用されたり、日清戦争後も続く「戦時大本営条例」下での戦闘だった歴史的事実を根拠にしたという。
(3)台湾でのインタビュー
出演していた柯徳三さんは「日本の台湾統治の功罪両面を話したが、取り上げられたのは罪の部分だけ」などと抗議していると一部で報道された。NHKは「恣意的編集はなく、柯さんらから直接の抗議は受けていない」としている。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
稲田氏は保守系新人議員で結成した「伝統と創造の会」メンバーは今度の選挙で皆落選してもらわなければならない。
歴史を偽り歴史を逆に回してはいけない。
人類の英知は過去を学びながら作られる。
番組の価値は番組を観た人の評価で決まる。
是非
NHKスペシャル:「アジアの“一等国”」の再放送を!
今夜はこんなところです。
ではまた・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
オバマ大統領殿 広島・長崎においで下さいというウェブ署名に行っています。
是非ご協力下さい。
署名プロジェクトURL:
http://www.shomei.tv/project-928.html
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真実を学ぶ者より さん
コメント有難うございます。
NHK内部の共産党支部の数を教えていただくよりもこの番組を見ての感想をお聞きしたいです。
投稿: ootsurukimihiko | 2011年1月 8日 (土) 10時16分
あなたもっとちゃんと勉強したほうがいいよ、少なくともこういった話題に触れて記事を書くなら。いい感じに操られてるように読めた。
NHKの偏向報道は昔から、NHK内部には20以上の共産党支部があり、約100名の共産党員はテレビ朝日、TBSに次いで3番目に多い、民放に比べてさすがに露骨な情報操作はできないからちょっと気が付きにくいけど昔からあんな感じだよ。
ジャパンデビューもそうでしょう、見なくてもわかります。NHKの本質を理解していれば。案の定1万人を超える集団訴訟とか、えらいことになってきているみたいですね。
自由主義国で国営放送を赤に牛耳られてるのは日本と韓国だけ。情けなきかな我が国よ。
投稿: 真実を学ぶ者より | 2011年1月 8日 (土) 09時07分
品性は徳から さん
初コメント有難うございました。
>各テレビ局自身が取材をして流したニュースそのものが誤報だった時に謝罪した場面を、わたしは一度も見たことがない
私もありません。
JAPANデビューシリーズはどうなったのかな?
明治維新からの壮大な歴史ということで「JAPANデビューシリーズ」と名を付けたのでしょう。
この記事は1年半前の記事ですがこのシリーズは完結したのでしょうか?
何だか尻切れトンボになっているような気がします。
議論を呼ぶ番組を作れるのもNHKならではかもしれません。
少なくとも当たり障りのない番組より骨があり噛み応えがあると思います。
投稿: ootsurukimihiko | 2011年1月 6日 (木) 12時42分
初めて投稿させていただきます。
JAPANデビューに関して投稿させていただきます。
ですがその前に、
私はNHKのレベルは民放と同じかそれ以下だと思っています。
そう思う最初のキッカケは1995年の年末でした。この年NHKは番組のヤラセ問題などがあった年でしたが、番組自体は外注ということでまだ私自身はNHKにまだ好意的でした。
しかし、年末にニュースを見ていたときに今年を振り返ってということで、この年に起きた出来事を順に流していましたが、その中で画面にテロップというんでしょうか?
"歴史的瞬間"という文字と共に流れた映像は"ウィンドウズ95"の発売の映像でした。
当時私は学校出たての22歳でしたが、この映像を見た瞬間にやらせ問題も起こるべくして起こったと私は思いました。
確かに大きな出来事はありましたが、それを言うならファミコンのドラクエの発売日にも同じような現象が起きていました。
事故や災害などの緊急性を要することでない限りニュースで流すと言えどもそれなりに校正をとおったはずであるにもかからわず、大きな出来事とはいえパソコンのOSの発売を、ベルリンの壁崩壊やソ連解体など歴史的な出来事と同列な扱いをしてしまうとは何事だと
頭にきたことをよく覚えています。
それ以来私は一歩引いた目でNHKをみるようになりましたが、そのうちあることに気づきました。
それはNHKに限らず民法などテレビなどのメディア全体にいえることですが、謝罪をしないのです。
名前や地名の読み間違え、映像の流し間違えはすぐに訂正と謝罪をするのですが、各テレビ局自身が取材をして流したニュースそのものが誤報だった時に謝罪した場面を、わたしは一度も見たことがないことに気づきました。
人はミスをする生き物です。
当然人の集まりである集団もミスをしますが、謝罪もせずほとぼりが覚めるまで頬かむりをする集団をを信用できますか?
そのようなことを日常的に許してきた体質が集団内部にに蔓延しているとおもうのですが。
そしてJAPANデビューですが、私は動物番組とか歴史もの以外はあまりテレビを見ません。
この番組も私自身は見ていませんが、放送前の番組紹介で流れた映像をみてこう思いました。
(ああ…NHKがまたやってしまうな)と。
明らかに番組タイトルと映像が合致していません。
「JAPANデビュー」このタイトルから普通想像できるのは、幕末、鎖国が崩壊し開国する時代ではないでしょうか?
このようなイメージの不一致が生じるの時、たいてい客観的な立場よりも制作側の何らかの意向を優先させる番組作りがされています。
だから私はこの番組を時間を割いてまで見る価値なしと判断し、見ませんでした。
後日この番組の事をふと思い出し、ネットで検索したところNHKが控訴をされているページをみつけ、ヤッパリかと思っていたところこちらのページでは意見の異なることを載せておられたので、興味を引かれてお邪魔させていただきました。
いきなりやって来て失礼かとは思いましたが、私のような物の見方をする人間もいるのだと、頬かむりをせず受け止めて頂けたら幸いです。
ありがとうございました。
投稿: 品性は徳から | 2011年1月 6日 (木) 03時13分
なるほど、番組の内容はすばらしかったと。
それが、恣意的な編集や捏造が無い事を証明できるならば。
あるいは筆者殿が実際に現地の方々と当時から触れあい、今も同じ言葉を聞いているのであれば。
いずれでもなければ日本の中にも色々な考え方をする人が居ます。
多様性の許容を考えた時、果たして取材された台湾人の意見のみが全ての台湾人の意見の総意なのでしょうか。
総選挙においても、全ての人が政権与党に投票しますか?いや、しません。
では、政権与党に投票しない人は国家への反逆ですか?
それでは北朝鮮のようになってしまいますよね。
すばらしい番組であると賞賛する自由も、捏造と訴える人々を(内心で)蔑む権利も筆者殿にはあると思います。
が、しかし、なぜ訴える人が出てくるのか、
(内心の)不満に留まらなかったか、と言う点から、
他者の思考を許容する力も必要かと思われます。
投稿: たろう | 2009年8月30日 (日) 16時14分
編集前のフィルムと番組内容、インタビューされた人々のその後のコメントを比較すれば、いかに偏向報道であったかわかるので、偽国営放送の方向性がわかるとゆうものでは?
投稿: 日本人 | 2009年7月17日 (金) 12時53分
あなたはまだ真実を理解しておられない様なので、台湾問題だけでなくもっと大東亜戦争を学んだ方が良いと思います。
投稿: おれ | 2009年7月11日 (土) 10時37分
友さん
腰痛を押してのコメント有難うございました。
それにしても8千人も集めて訴訟を起こすという反動的気概には学ぶべき物がありますね。
投稿: おおつる | 2009年7月10日 (金) 21時29分
難しい問題ですね。けど、どっちが正しいにしろ、殺人予告など暴力で押さえつけるやり方は、どうみてもやりすぎだと思います。
まあ、この国は戦後ずっと一党独裁の民主主義国家ですから、権力側の圧力は露骨ですね。ずっと権力にアグラをかくと誰でもオゴリがでてくるのでしょう。
やはりまず政権交代が必要ですね。
投稿: 友さんではない「とも」 | 2009年7月10日 (金) 08時15分