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細川護熙元首相インタビュー――小選挙区制導入の当事者たちが二大政党制を否定

何年か前に新幹線の三島の駅で細川護熙元首相をホームで見かけたことがある。
今は神奈川県足柄下郡湯河原町宮上の邸宅で執筆活動しながら、陶芸をやられているようだ。
普段着で全く普通の定年退職者したサラリーマンという感じだった。

所で私が作成した「国民が主人公」とトラックバックピープルもトラックバック数が896件となりました。
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そのカネダのニュースクリップの8月9日の記事にその細川護熙元首相とその参謀役だった田中秀征氏の8月9日付の朝日新聞朝刊のインタビューの紹介が載っていた。
それを紹介しようと思います。

細川護熙元首相インタビュー――小選挙区制導入の当事者たちが二大政党制を否定

政権交代の意味について、小選挙区制と二大政党制、「侵略戦争」発言そして改憲のことが興味深い。
歴史はこういう形で時間の経過と共に明らかになるのだろう。
細川が細川護熙元首相で田中が田中秀征氏でーが司会者です。


まず政権交代の意味について。

ーー
 細川 
政権交代が軌道に乗るまでという条件で留任していただきました。いまの民主党で心配するのは、官僚機構への敵対的な傾向が少し強く出過ぎていることです。われわれも官僚とは随分やりあったが、官僚機構を使いこなさないと政策の立案も実行もできない。政権は成り立たない。「官僚退治」は愚の骨頂だと思います。政権交代が常態化すれば官僚機構も当然、中立化します。
石原さんの留任は唯一の継続性でした。政権交代はあくまで断絶が目的ですからね。

――断絶、ですか。

 細川 断絶です。例えば核を搭載したアメリカの艦船が日本に入っていたという問題。アメリカは認めているのに、日本政府は認めない。そういうことは政権交代があれば、解決する話でしょう。道路建設にしても、過去の行きがかりと決別し、中止して福祉に回すこともできます。

 民主党のマニフェストを巡り、財源論の議論が出ていますね。一般会計と特別会計の合計から不要なものを削って予算を組み直すというのも、断絶です。手間は大変ですが、意味のあることだと思います。
写真:細川護熙さん=鈴木好之撮影細川護熙さん=鈴木好之撮影

ーー

次は二大政党論について
何と細川さんは二大政党制には反対で小選挙区制ではなく中選挙区制がいいという。

ーーー
■穏健な多党制をめざせ

 ――ただ、細川さんは単純な二大政党論者ではない。国会答弁で将来は「穏健な多党制」に向かうと発言された。

 細川 その時点とその後では事情が変わりました。選挙制度が変わった。最初の政府案は小選挙区250、全国区の比例代表250でしたが、法案成立時は小選挙区300、ブロック制の比例代表200。いまは300と180。だんだん二大政党制に有利な制度になっています。

 田中 政府案の「250・250」がそのまま成立していれば、穏健な多党制を担保できたのですが。少数政党は主張が明確です。大政党にあいまいさを許さない存在になるんですよ。今の流れだと、大政党がわけの分からない烏合(うごう)の衆になります。

 ――民主党はさらに比例区の定数を80、減らそうとしている。

 細川 それはよくない。しかし民主党が今度の選挙で勝利すれば、その先は二大政党制ではなく、「穏健な多党制」に移行するのではないかという予感もある。単純小選挙区制で二大政党制のイギリスでさえ、第三党の自由民主党が力をつけ、「穏健な多党制」にシフトしつつあるのですから。

 ――中選挙区制はどうですか。

 細川 私は万全の制度はないと思っています。どんな制度にだってプラスもあればマイナスもある。

 私は選挙制度は一神教の小選挙区より多神論の中選挙区連記制がいいとずっと思っていました。日本人のメンタリティーからすれば、小選挙区で「白か黒か」「AかBか」という選択をし、敵対的な政治になるのは好ましくない。しかし、あの時点で実現可能な選挙制度としてあえて推進したのです。が、現状をみるに、小選挙区に張りついて選挙運動ばかりしている人、あるいは人気だけのタレントみたいな人が目立ちます。賢明な政治判断ができる立法府にはならない。中選挙区で「Aさんもいいけど、Bさんもいい」という選択、複数の名前を書けるほうが、日本的なよい政治になるのではないでしょうか。

ーーー

次は「侵略戦争」発言について
やはり右翼の攻撃が激しかったことが述べられている。


――細川さんは政権発足直後の記者会見で、先の大戦について「侵略戦争だった」と答えられました。

 細川 もう少し言葉を尽くして説明すればよかったと思わないでもなかったが、明快に言ってしまった。

 ――発言への反発、脅しとかも。

 細川 それらしきことは随分ありましたね。

 田中 大量に来たよね。血で書いたような手紙もあった。

 細川 街宣車もたくさん来た。

 田中 細川発言の延長線上で、自社さの村山政権は「侵略」や「植民地支配」を謝罪する「村山談話」を95年に出す。
05年、自民党の小泉政権がそれを踏襲する「小泉談話」を出した。小泉さんは、細川さんが「侵略戦争」発言をしたとき、私に「あれでいいんだ」と言ってきました。

 細川 そうなんですか。

憲法改正については

ーー
 ――小泉さんの後の安倍政権は、「憲法改正」「占領政策からの脱却」を主張した。どう思われますか。

 細川 「ノーサンキュー」です。それだけです。

 ――宮沢さんは首相をやめる直前に番記者に語っているんです。「憲法は変えないほうがいい。二度と戦争はしちゃいけないんです」と。政権交代は構わない。自分の原点である平和、憲法は守ってほしいと。

 田中 宮沢さんは細川さんがそれを引き継いでくれると期待したんです。
ーーー

なかなか議論を呼びそうなインタビューです。

民主政権は「旗印絞れ」 細川元首相インタビュー(1/6ページ)


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