映画「クヒオ大佐」と湾岸戦争
映画「クヒオ大佐」を見た。
実在の希代の詐欺師が起こした結婚詐欺事件を元に作られたそうです。
妹と弟に誘われて突然行ったので、映画の予備知識があまり無く映画が始まった時にまだ違う映画の予告編をやっているのかと思って見ていた。
それは最初の方は湾岸戦争の時の90億ドル支出のニュース映像とその構成劇だったからだ。
第二部「クヒオ大佐」と出たのでやっと本編が始まっているのだと確認できた。
それ位第一部と第二部が繋がらない。
しかしそれは言うまい。
これはあくまでも娯楽物語である。
恋愛物語の各人のセリフがクヒオ大佐はアメリカに、女性3人は日本に置き換えて受け取ると面白い見方が出来る。
最もそんな見方をした人はあまりいないだろうが・・・
主役の堺雅人は舞台挨拶で「最近また結婚詐欺の被害が増えているということですが、みなさん、どうかお気をつけください」と述べたそうです。
(未婚の次女に見せなけれれば・・・)
“クヒオ”堺雅人、楽屋でドリフにハマる! 自ら「結婚詐欺に気をつけて」と呼びかけ
妻はこう言っていた。
・ 銀座のマダムの中村優子だけが正体をすぐに見破るのが怖かった。
・ 最後は大笑いしてしまった。
・ この主人公は病気が入っている。
・ 最後まで主人公は犯罪者にならないのが救いだ。
詐欺師はこう言う。「やってほしい事をやってあげただけ。」
何故女性がこんなに簡単に騙されるのかは、わからないがこの映画では結局女性にいろんな事情があって騙してほしいという気持ちが、女性にあるからなのでしょう。
主役の結婚詐欺師役の堺雅人は私には新選組の山南敬助役の印象が強いがこの人は何にでもなりきれる人だ。
最初に騙される弁当屋の女主人役の松雪泰子はフラガールのフラの先生役が印象に残るが上手な騙され役だった。
90億ドルの支援を行う際、当時、幹事長だった小沢一郎氏は「米国から要求される前 に日本独自に方針を打ち出す必要がある。財政支援は最低で100億ドル。戦争がどうなるか、わからないし、頭金みたいなものだ。(91年1月21日)」と言い放ったそうで す。
今は又政権党は小沢幹事長になっています。政党の名前が違っていますが・・
この映画の冒頭に政治家役が何人も出てくるが多分その中の1人が小沢さんだろう。
ところで湾岸戦争で日本が支出した金はアメリカが実際に消費した金額を5割上回ったという。
日本が支出したのは135億円と言われているが日本からの戦費は100億ドルとなっています。あとの35億ドルはどこへいったのでしょうか。
この話はもう時効なのか!
――
日本、ドイツ、サウジアラビア、クウェートから集めたカネを合計すると、アメリカが実際に消費した金額を5割上回った。 当時、ドイツのゲンシャー外相はこれを発見し、まだ戦争も終わらぬうちにワシントンに乗り込み、ホワイトハウスと国務省 に対して数字の説明を求めて、追加支払いを拒否した経緯がある由だ。これはアメリカの主要紙すべてが伝えたが、 「日本の新聞は全く触れなかった」。逆に、「カネだけで血を流さない日本に、議会をはじめとしたアメリカの不満、 さらには怒りが増大する」といった報道ぶりであったことは、周知の通りだ。
参考
湾岸戦争と日本の拠出金
90億ドルのゆくえ
米国 1兆0790億円
英国 390億円
サウジアラビア 192.8億円
エジプト 147.2億円
シリア 76.3億円
フランス 65億円
パキスタン 30.7億円
セネガル 7.1億円
バングラデシュ 6.6億円
モロッコ 6.5億円
クウェート 6.3億円
ニジェール 5.8億円
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縦横な映画評論、頷きながら読みました。
先月、赤旗で取り上げていただいた小さい頃からの仲間である「井上芳雄君」出演の「組曲虐殺」を是非、応援願います。今朝の朝刊には、「赤旗読者割引」が紹介されています。
メール済みですが、九大跡地の件で、ブログへの掲載を願います。
現在、「九大跡地に緑と文化施設を」願い、6000筆を集めましたが、九大卒業生、劇場関係者、日本の文化政策に興味を持つ方に是非関心を持っていただき、応援願いたいと思います。
投稿: 嶽村 | 2009年10月12日 (月) 14時32分