和彦さんと和彦の死

二人の和彦さんが亡くなった。
一人は加藤和彦さん
17日に軽井沢のホテルで自殺をほのめかした手紙二通を残し浴室で首を吊っていたという。
まことに残念である。
高校生の時に夜の深夜放送でフォーク・クルセイダースの「帰ってきたヨッパライ」を聞いた時にはこんな曲があるのかと新鮮な驚きだった。
「イムジン河」が発売禁止になった時には大人の世界を垣間見たような気がした。
その直後出た「悲しくてやりきれない」はその理不尽な大人の世界への反発の鎮魂歌のように聞いた。その後の「あの素晴しい愛をもう一度」は学生仲間の行事の時に歌う定番だった。
他にも多くの名曲がある。
今朝娘が起きてダイニングルームに来る時にこの「悲しくてやりきれない」の一番を完璧に歌って「誰だかこの曲を作った人が死んだらしいよ」と入って来た。
学校で習った訳ではないだろうからテレビで聞いたのだろうが覚え易い印象的な曲だから覚えたのだろう。
そして「死ぬ時はこういういい曲の作り方は残してくんなくちゃね」と言った。
彼が作ったサディスティック・ミカバンドは日本のロック音楽を世界に広めた最初のグループだという。
YMOや坂本龍一が活躍する道筋をつくったのだろう。
フォークル以来の仲間だっときたやまおさむは19日付けの朝日新聞に追悼文を次のように書いている。
「…人生のよきライバルだった。それで故人を呼び捨てにするが、お許し頂きたい。今から数十年前のこと、その加藤がこう言ったことがある。(お前は目の前のものを適当に食べるけど、僕は世界で一番おいしいケーキがあるなら、全財産はたいてもどこだって飛んでいく)( 中略)加藤和彦が日本の音楽にもたらしたもの、それは「革命」だった。作品だけではなく、彼の生き方ややり方が新しかった。(中略)大先生が作る作品を歌手が歌うという「上から下」の主流に、自作自演という「下から上」への波が音を立てて流れ込んだのである。(中略)戦友としては、そんな前だけを見る戦いぶりに拍手を贈りたい。しかし、昔話に花を咲かせ共に老後を過ごすことを楽しみにしていた仲間として、そしてこれを食い止めねばならなかった医師として、友人としては、実に無念である」
日本のロックの革命家 加藤和彦さんの冥福をお祈り致します。
もう一人の「和彦」は全く無名である。
それは私のいとこである。
8月に亡くなった一番歳の近いいとこである。
残念ながら仕事で大分での葬儀には参列できなかった。
小さい時から一緒に遊んだ彼は私が東京に出て来てから東京の大学に入ったが麻雀にのめり込んでしまい、学費を滞納したので叔母の頼みもあり何度か下宿に行ったが殆ど会えずに結局退学してしまった。
その後は家賃収入のある大分の親の家で過ごしていたが病気になり肥満になり長い間患っていたがこの夏突然心臓が止まりあの世に行ってしまった。
私は収入の少ない親の子だったので働かざるを得なかった。
彼はあくせくすることはなかった。
彼と私の違いはそれ位だ。
彼と小さい頃の話をもっとしたかった。
私が積み重ねた積み木を壊すのはいつも和彦だった。
私の小さい頃の事を知っている和彦はもういない。
我が和彦の冥福を祈ります。
あの世では私がおまえの積み重ねた積み木をひっくり返してやる。
黙祷
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りゅうちゃんミストラルさん
御指摘ありがとうございました。
早速訂正しました。
お恥ずかし・・
加藤和彦さんは天国の門を今ごろ叩いているのでしょう。
投稿: 大津留公彦 | 2009年10月19日 (月) 20時56分
こんにちは。
トラックバックありがとうございました。
こちらからも送らせていただきました。
「イムジン側」はまずくないですか?
即訂正したほうがいいかと思います。
投稿: りゅうちゃんミストラル | 2009年10月19日 (月) 20時38分