鳩山首相 オバマ大統領に沖縄県民の声を届けて下さい
「国民が主人公」トラックバックピープルhttp://tbp.jp/tbp_10158.htmlの記事紹介です。
大脇道場が植草一秀氏の記事を正しく批判している。
<植草氏は「民主党の足を引っ張っているといえる」>という指摘がこの種の批判の観点としては大事なことだと思う。
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NO.1443 ケンカを売るつもりじゃないが、植草さん、政権交代は一体は何のためにあったのでしょうか。
沖縄県読谷村における米軍の「ひき逃げ殺人事件」への記事のあとこう書いている。
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この普天間基地問題に関わって、どうしても言及しておかなければならないブログ言論がある。家の道場のように弱小ならともかく、この有名ブログは悪影響が大きすぎるのではないかと・・・。
植草一秀氏は、鳩山所信演説の次の日の10月27日
、「平成の無血革命成功を期す鳩山首相演説」で、次のように述べていた。
沖縄の普天間基地移転問題は、これまでの自民党政権が米国との間で、キャンプシュワブへの移転で合意をしてしまっているために、取り扱いが極めて難しい問題であるが、鳩山首相は次の認識を示した。
「沖縄の人々が背負ってこられた負担、苦しみや悲しみに十分に思いをいたし、地元の皆さまの思いをしっかりと受け止めながら、真剣に取り組んでまいります。」
普天間飛行場の返還を確実にするためには、県外への移設を確定する時間的余裕はないと考えられる。嘉手納基地への統合かキャンプシュワブへの移設を軸に着地点を見出す必要があると考えられる。
その後、皆さんもご承知のように、鳩山政権は普天間基地移設問題での迷走を続け、岡田外相の、「県内以外には無い。県外、国外は公約して無い」発言は、上記決議のような沖縄県民はじめ国民の批判の的となったのである。
植草氏は、そうした経緯を憂慮し、11月 9日 (月)には、「普天間基地移設日米外交問題解決への提案」というエントリーを掲げた。
「これまでの日本外交は「対米隷属」と呼ぶべきものであった。日本が米国の隷属国であるかのごとく、米国の言いなりになることが日本外交の基本とされてきた。」
「日米間の当面の最大の懸案は、沖縄普天間飛行場の移設問題である。米国はこれまでの自民党政権との間で、沖縄県名護市にあるキャンプシュワブ地域に新しい基地を建設することで普天間飛行場を返還する合意を成立させた。」
「鳩山政権が反省しなければならない部分もある。外交は国と国の関係であるから「継続性」を重視する必要がある。」
「自民党政権がキャンプシュワブへの移転で米国と合意を成立させてしまった現実が存在する以上、この点を踏まえない訳にはいかない。」
「短期日のうちに県外または海外への移設を決定することは不可能だろう。岡田外務相は、こうした認識の下で、嘉手納基地への一時的な飛行場移設案を提示した
が、嘉手納地区住民から強い反発を受けて立ち往生している。新構想を提示するための事前の根回しが行なわれたとは考えられない。」
「こう した状況を踏まえると、キャンプシュワブ地域への移転を決断しなければ、普天間返還そのものが流れかねない状況になってくる。しかし、大山鳴動して、結局
キャンプシュワブ地域への移設で着地させれば、鳩山政権の政策運営全体に対する強い批判が生じることを免れない。」
「このように考えると、キャンプシュワブ地区に大型滑走路を伴わないヘリコプター離着陸施設を建設するとの、新たな計画を描き直すことが検討されるべきではないのか。」
以上、ポイントを引用したが、なんということは無い、岡田外相と同じことを言っているに過ぎない。
岡田との違いは嘉手納か、辺野古。結論的には、県内キャンプシュワブ・辺野古に、置くしかないと。
植草氏は、以下のように立派に結んであるが・・・。
問 題は、日米同盟を基軸に据えつつ、「対米隷属」でゆくのか、「対等なパートナーシップ」を打ち出すのかの選択にある。オバマ大統領は鳩山政権の外交新基本
路線を理解する懐の深さを保持していると考えるべきだ。ある程度の短期的摩擦を覚悟しても、日本が「言うべきを言う」姿勢を貫くことが、中期的な日本の国 益を増大させると考えられる。
口先では、「対米従属外交の転換」を主張し、現実では「アメリカが当初要求していた短い滑走路のヘリ基地を県内キャンプシュワブ沖合い、即ち辺野古に、でいいんじゃないか」ということだ。自民党外交を批判しながらその域を出きれず、踏襲するしかないという話に過ぎない。
民主党を「応援」するリーダー的ブログが、実は民主党の悪いところを後押しするとは、民主党を支持した国民から見れば民主党の足を引っ張っているといえるものでは無いだろうか。
すでに沖縄の民意は13年間一貫して明らかで、鳩山政権がとるべき態度は、自らの公約と沖縄の声を、オバマ大統領に伝え本腰を入れた外交交渉を進めること
である。鳩山さんは、「沖縄県民のことをよく考えて、最後は私が決断する」といってるんだから・・・。即ち、「米軍基地は要らない、出て行ってくれ」と、 しっかりチェンジを迫ることだ。
」
民主党に提案すると言うなら、植草氏は、以上のように提案してこそ「総選挙で民意に支持された民主 党」支持という一貫性を保てるというものだが、いかがだろう。それとも、彼もまた民主党本体とともに迷走のお付き合いをするしかないのだろうか。そして、
無批判に植草氏を持ち上げこれについて行くブロガー諸君も。
横槍を入れる積りも、ケンカを売るつもりもありませんが、マスメディアをとことんこき下ろしながら、こんなことが無批判に「信奉」されたり、見逃されるブログ言論とは一体なんなのか、と申し上げておきたい。
一体、政権交代は何のために、だれのためにあったのか、と。
お薦めブログ:(中身のエッセンスのみ大津留記載)
■vanacoralの日記:2009-11-08 「ミラーマン」植草は沖縄の声も「悪徳ペンタゴン」扱いするか
これら沖縄の声に応えない様では、政権交代も「平成の無血革命」もへったくれも無い、と断罪せざるを得ません。それとも植草氏は、これら沖縄の声を、鳩山政権を揺さぶる「悪徳ペンタゴン」とやらに加えるのでしょうか。
■きまぐれな日々「植草一秀氏の共産党批判と普天間基地問題のトンデモ認識」
民主党が野党だった時代に沖縄の米軍基地問題について熱心だったはずの、植草一秀氏のフォロワーたちは、これを批判せずに沈黙を守っているのである。
以上大脇道場の引用です。
今までの民主党の沖縄に関する方針はこうでした。
岡田外相の05年の8月、外国特派員協会の講演にはこうあります。
「普天間基地の県外、国外への移設実現をめざし、政治生命をかけて交渉したい」
民主党の2008年版「沖縄ビジョン」にはこうあります。
「米軍再編の中で在沖海兵隊基地の県外への機能分散をまず模索し、戦略環境の変化を踏まえて国外への撤去を目指す」
民主党の2009総選挙のマニフェストにはこうあります。
「米軍再編や在日米軍基地のあり方についても引き続き見直しの方向で臨む」
これに対し岡田外相は「公約と選挙中の発言はイコールでない。混同している」
等と言いだした。
選挙中の発言は公約ではないのか!
「国外への撤去を目指す」というビジョンとの整合性はどうなるのか!
琉球新報と毎日新聞の共同世論調査(10月31日、11月1日実施)ではこうなっています。
「県外か国外への移設を目指して米国と交渉すべきだ」70%、
県内移設25%
嘉手納統合案
反対72%
賛成15%
新基地建設反対
67%
辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会決議にあるように
「オバマ米大統領との日米会談に向けて、新政権は、米側の圧力に屈せず、対等な日米交渉で、県民の声を堂々と主張すべきです。」
参考記事
21世紀のヒューマン・リテラシー
沖縄には基地はもういらない。オバマ大統領と再交渉を開始せよ! http://tajimaiclc.at.webry.info/200910/article_6.html
鳩山首相は、口でアメリカと対等と唱える前に、日本の国際戦略の方向を敢然と示せ!友愛だけでは話にならない。国際戦略は、内に向かっても外に向かっても必要なものだ!国際戦略はばら撒きの発想では、破綻するのは目に見えている。
今日はこんな所です。
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» 【APEC】余計な事を煽り立てる惨経やネトウヨの存在こそ両国関係の癌だ!【日米外相会談】 [ステイメンの雑記帖 ]
あと僅かでアメリカのオバマ大統領がアジア歴訪の最初の国として我が国を訪れる予定である。
日米関係については、これまでの 媚米去勢ポチ路線を貫いてきたシロアリジミン政権 と異なり、「対等な日米関係」の構築を目指す鳩山政権になって不協和音が目立つと惨経やネトウヨどもが喚いている。
そんな中、APEC閣僚会議に出席した 岡田外相がクリ嫁との日米外相会談を行った ようだ!
(以下、引用開始)
日米外相会談、 普天間移設の早期決着で一致
岡田外相は11日夕、アジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議... [続きを読む]
» アジア太平洋のへいわ [ミクロネシアの小さな島・ヤップより]
昨日、島内観光ツアーの添乗から戻ると、すでに退社したG嬢のメモが残っていた。明日は休日らしいけど、わたしに働いてほしい?
ほとんど毎日なんらかのツアーが入っている日が半月ばかり続いており、落ちついて身近なニュースを見る暇もなかったけれど、そういや先月末頃に、州知事がVeterans of Foreign Wars Day(海外戦争復員兵の日)を州の休日にする書類にサインしたとか聞いてたっけ... このVeterans of Foreign Wars Dayってのもすごい名前だけど、米軍に志願し... [続きを読む]
» 核抜き本土並み返還を真剣に考えていたのか [雑感]
普天間基地移設に関して、鳩山内閣は明日の米オバマ大統領との会談では踏み込まないとの報道がなされている。もっともシンガポールで行われたクリントン・岡田の日米外相会談では「 普天間の早期決着で一致 」との報道もなされている。
最後は、「私が決めます」 と鳩山(由)首相は述べているのであるから、落としどころを探ってはいるのであろうが、落としどころ云々ではなく、 鳩山氏の気持ちひとつ でしかないように思えてならない。
それが、良いことなのか悪いことなのかは結果を見ないことには何とも言えないことも事実で... [続きを読む]
» 「マスしゃぶ」云々言う資格の無い人 [vanacoralの日記]
id:sumita-m様の所にて。 ■死者への冒など(Living, Loving, Thinking) それから、またOh, Henry曰く、「vanacoralさん、kojitakenさんというのはおそらく裏の権力の意を受けた人間だと私は見ています」。そうなんですか。実際にお会いしたら、美味しいものを奢っ... [続きを読む]
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*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
オバマ大統領の来日の日程が、12~13日から13~14日
または13日のみに、変更されることになりそうだ。(・・)
7日に、米テキサス州中部のフォートフッド米陸軍基地で、軍医
が銃を乱射して、13人が死亡する事件が起きて、米国内に大きな
衝撃を与えているのだが。オバマ大統領は、軍の最高司令官として、
11日に行なわれる追悼式典に出席することを優先したからだ。
当ブログ... [続きを読む]
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