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2009年12月15日 (火)

冷泉家の和歌守展

冷泉家の歌守展」に行きました。

東京都美術館で12月20日まで開かれています。
冷泉家は藤原定家の家系の和歌の家で今は同志社大の一角のような位置に屋敷があります。

私は建て替え中の骨組みだけになった屋敷を見たことがあります。

定家の男らしい角張った力強い筆跡の直筆などを見るにつけこの国の中に脈々と息づく歌の伝統というものを感じました。

歌詠みの端くれとしてはこの「歌の伝統」を学ばなければならないと思う。

辻井喬著 「伝統の創造力」という本で辻井氏は仮設だと断って「思想は本来感性という土壌から別れでた二本の幹のひとつであった。もうひとつはいうまでもなく美意識である」と言った。

折口信夫の「歌の円寂するとき」は日本の文学全体が伝統と思想から離れ、ひたすら西欧文化を模倣するようになったときから短歌はいずれ亡びると確信を持ったようだ。
水、風、風景という美意識も時代と共に大きく変化してきた。
辻井氏は「伝統は風土と気候、歴史に深く影響された感性を源に持っており、感性からは思想と美意識が生まれた」という仮説で伝統論を構成してきた。
そして日本人の創造的な思想とは「いずれも深く人間の実存と結びついており、陰翳と混沌と偶然性を特徴とする性格を持っている」という。
西行から芭蕉への漂泊の歌人には伝統の継承が強く感じられるのである。

辻井喬著 「伝統の創造力」

 岩波新書(2001年12月発行)

日本の伝統的文化の衰退とその時代的要因

以下東京都美術館のホームページより


和歌~やまとうた~は長期にわたり日本文芸の首座を占めつづけてきました。なかでも天皇や院の命で編まれる勅撰ちょくせん和歌集は宮廷文化の華であり、その撰者になることは、歌人にとってこのうえない名誉でした。冷泉家は、三代つづけて勅撰撰者となった藤原俊成しゅんぜい、定家ていか、為家ためいえを祖に持ち、歴代が宮廷や武家の歌道師範をつとめた家柄です。京都御所にほど近い、現存最古の公家住宅である同家の蔵には、800年の伝統のなかで集積されてきた勅撰集、私家集(個人の歌集)、歌学書、古記録などが収められ、いまなお「歌の家」として尊崇を集めています。それらの書物は「冷泉家時雨亭叢書」として刊行され、このほど全84巻の叢書が完結したのを機に、冷泉家が守り伝えてきた貴重な典籍や古文書類の精髄をお目にかけるのが本展です。俊成筆『古来風躰抄こらいふうていしょう』、定家筆『古今和歌集 嘉禄二年本こきんわかしゅう かろくにねんぼん』『後撰ごせん和歌集 天福てんぷく二年本』『拾遺愚草しゅういぐそう』『明月記めいげっき』の国宝5点をはじめ、展示替を交え約400点もの国宝・重要文化財が公開される初めての機会です。また、天皇の書「宸翰しんかん」も披露されます。天皇から授かった御衣おんぞで表装された華麗な作品群は、観る者を一気にみやびな世界へといざなうことでしょう。

前期・後期で全作品を入れ替えます。
 前期:2009年10月24日(土)~11月23日(月・祝)
 後期:2009年11月25日(水)~12月20日(日)

P1

お文庫(冷泉家の文庫)


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